撫子(なでしこ)、浅葱(あさぎ)、朽葉(くちば)、藤鳩羽(ふじはとば)。この美しい言葉たちは、日本古来の色名です。
平安時代と呼ばれる頃、中国から渡って来た文化が色濃かった時代から、遣唐使の廃止を期に、日本の独自文化が生まれました。ひらがなやカタカナが生まれてからは、古今和歌集に綴られるような名歌が詠まれ、枕草紙などの国文学も作られました。
大和言葉による色名が生まれたのもその頃です。染色に使われた草木、自然の景観などを手本に豊かで上品な色名がつけられました。色目の数は、季節の移ろいを慈しむ心とともに季節限定のもので130種、四季を通して使われるもので66種にも及びました。
その色目が最大限に生かされたものに、華やかな色彩の十二単衣があります。当時の女性たちは、襟元からのぞく、五枚の衣の色の組み合わせによってセンスを競いました。その組み合わせには、四季折々の自然の風情を色目で表現し、季節を楽しんだといわれています。
今では、大和言葉も、その美しい色目も忘れられ、暮らしに四季を意識することも少なくなってきました。
そこで、静岡にある雛人形を作っている人形の左京と海外でも評価の高いアーティストの月岡彩さんが作ったのが、このいろはかるた。古くから保管されてきた布地の色情報から、一枚一枚、雛人形の職人たちが丹精こめて作り上げた手作りの布地で出来ています。
このいろはかるたには、3つの遊びかたがあり、白地のかるたに書かれている色名を読み上げ、伏せた色味のかるたを当てて遊ぶ『いろあわせ』。 それぞれの色を覚えた後は、決められた色目を集める『色重ねあわせ』。また、それぞれのカードには、枕草子の一段が季節ごとに書かれていて、それらをつなげる『季節あわせ』、並べたカードを返せば、華やかな季節の色のグラデーションを楽しむことができます。
日本の伝統と美しい色合いを楽しみながら遊んでみませんか。
※こちらはお取り寄せ商品となります。メーカー在庫により、お届けをお待たせしてしまう可能性がございますが、その際はこちらから別途ご連絡を差し上げ、代替品の提案またはキャンセルに関してお尋ねさせて頂きます。何卒、宜しくお願い申し上げます。
2000年、ランデヴー(出会い)プロジェクトは「アートの実社会への応用」をコンセプトに活動を開始した、スパイラル/株式会社ワコールアートセンターが運営する商品開発プロジェクト。
技術者や科学者、職人、アーティストやデザイナーなど、今まで互いに出会うことの少なかった人たちの出会いを通して、個人のニーズに根差し、環境に配慮したモノ作りを目指し、企業が持つ専門性とノウハウ、アーティストの創造性と批評性を活かしたモノづくりを行っています。
このプロジェクトには、アーティスト、技術者・科学者に加え、弁理士やプランナーなど、実践的な活動を展開するための幅広いメンバーが参加しています。ミーティングを中心に積極的にテーマ開発を行い、様々なプロダクトの可能性を議論しながらプロジェクトは進行しています。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
---|---|---|---|---|
いろはかるた 期間限定、送料無料キャンペーン中! |
¥27,500(税込) |
✕
|
販売終了 |
カートに追加されました