一人ご飯だと、あと片付けのことに頭がいってしまい、まぁいいやとドレッシングを合えたサラダをボールそのままに食卓へ並べてしまう方、私だけじゃないはず。
一人ご飯でも、例え、お客様が来られてもそのまま出しても恥ずかしくないボールがこの柳宗理のステンレスボール。
料理の専門家や多くのキッチンの現場にいる主婦の意見を取り入れ、いかに使いやすくするかという視点で長い間研究を重ねてデザインしたものだそうです。
素材は、ステンレスの中でも最高の材質18-8ステンレス。清潔で色つやも落ち着いて丈夫ですから長く愛用できます。
実は、このステンレスボール、サイズによって微妙に形が違うんです。
その量や用途に応じてで使い分けられるようにと、13、16、19cmは、器としての美しさを底を絞り込むことで表現しています。
サラダだけでなくお菓子やつまみ物、煮物の器としても面白いかもしれません。
23cm、27cmのものはたっぷりのサラダにドレッシングを絡ませやすいように、卵やクリームを撹拌しやすいようにと曲線は深くとってあります。
本来、愛用するであろう大勢の主婦の意見を反映させたステンレスボール。
使いにくいはずがありません。
デザインの力
柳宗理さんは1934年に東京美術学校油絵科に入学後、フランス人建築家ル・コンビュジェの「装飾のないところに真の装飾がある」ことを述べた本を読み、自分の進んでいく道を見つけたといいます。
売る側の論理ばかりが優先される消費社会を批判し、自分の眼力を信じて行動してきた柳宗理さん。モダン・デザインブームが再び来ようとも、つねに変わらずデザインを愛し、現在も現役で「創造」を続ける毎日なのです。
サイズ | W27.2xD27.2xH11.7(cm) |
素材 | 18-8ステンレス |
箱有無 | 無 |
柳宗理は1915年東京に生まれ、千葉県我孫子の手賀沼の畔で育ちました。そばに白樺派の志賀直哉や武者小路実篤が住み、イギリス人陶芸家バーナード・リーチが週の半分過ごしていたその頃の柳家は、白樺派が集めた彫刻や絵が置かれ、様々な文人、芸術家が出入りし、西洋美術や日本の文学に触れられるところでした。
1934年、宗理は東京美術学校油絵科に入学。フランス人建築家ル・コルビュジェの「現代の装飾芸術」を読み、装飾のないところに真の装飾があることを述べたその本に、宗理は自分の進んでいく道を見つけます。
終戦後は工業デザインに着手し、1952年には毎日新聞社主催の第一回工業デザインコンクールで第一席に入選。その後、柳デザイン研究会を設立します。手掛けたデザインは、「バタフライ・スツール」や照明、オート三輪、陸橋、オリンピックの聖火台などと幅広く、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やルーブル美術館などでは作品が永久保存されています。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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