真っ黒ではなく、「墨」。そんな曖昧な表現がぴったりの色合いのこのバッグは、他では見ない、独特のフォルムをしています。平べったいはずのバッグを持つと、前から見ると台形、上から見ると口の部分がお花のように見え、立体的なバッグに変わります。
デザイナーの藤田真由美さんがバッグのデザイン・制作を始めたのは6、7年前のこと。どこか和モダンを感じさせるデザインは、使う素材の特性をきちんとふまえた上で決定します。
例えば今回のこのバッグに関してはこうおっしゃっています。「この麻生地は和の素材間が強く、自己主張のある素材です。色々な人に持ってもらうために、布の良さを活かしつつ和な雰囲気が出すぎないようにと考えて作りました。和に興味の無い人でも持てるし、普段使いでも、ちょっとおしゃれしても持てるようにしたかったんです。」とのこと。
素材を活かすデザイナーさんは、実はそんなに多くないのではないかと思ってしまいます。自分のデザインを先行させようとするばかりに、どこかちぐはぐな印象になっているものはあちこちで見かけます。
でも、この藤田真由美さんのバッグからはそんな要素は感じられず、素材もデザインも、配色も、大きさも全て調和が取れた印象です。
藤田さんのバッグは、「ありそうでない」「思いつきそうで思いつかない」「懐かしいけど新しい」そんな言葉が似合います。
「墨」と名のついたこちらの黒いカバンは、黒とグレーと生成りの落ち着いた配色。中を見ると藍色の生地が使われていて、口部分からチラチラと見えるのが素敵です。そんな色たちの生地の切り替えがオシャレさを際立て、このバッグは洋装にも和装にもお似合いです。
中に物を入れて、長方形のバッグにちょこんと付いた持ち手を握ればバッグは立体的になり、ドレープのような斜めのラインが強調されます。シンプルだけれどどこか目を引く、際立つ点がある、そんなバッグです。
大きさは十分にあるので、学生さんは毎日これ一つで大丈夫でしょうし、習い事のバッグとして活用するのも良いかもしれません。カジュアルな印象なのでピクニックや旅行の時のサブバッグとしても活躍してくれそう。
少し惜しい点は、資料やファイルなどを入れてしまうと口部分のくしゅっと集まった部分でつぶされてしまうことでしょうか。ですが、その口部分のおかげで留め具がないのに中身が見えにくくなっています。
毎日のお出掛けがちょっとだけ楽しく、心弾むものにするには藤田真由美さんのバッグが一役かってくれそうです。
サイズ | 底幅46×高さ37(cm) |
素材 | 表地:麻100%・綿100%
裏地:麻100% 持ち手:綿100% |
色 | 墨(黒) |
箱有無 | 無 |
粋更(きさら)は、古都、奈良の豊かな自然と歴史に育まれた「奈良晒(ならさらし)」の老舗【中川政七商店】がプロデュースするブランド。
扱うものは和の伝統である麻、木、和紙、陶器、漆など。
四季のある日本ならではの季節の移りかわりを表現し、また、日本の美しい伝統でもある「贈る」ことにこだわりを持ちます。想いを込めて選ぶ贈り物には、心の形を添えたいというのが粋更(きさら)の考え方です。誰かのためにも。自分のためにも。
粋更(きさら)が大切にする日本の代表的な言葉、「和」は、同時に「和み」につながります。触れていて心地良く、自然で、心にも体にもしっくりとくる。日本人の暮らしの中に生きている和の「もの」と「かたち」は、日本の美しい景色と美しい人々の手によって生み出され、使われているのです。
そして、そんな暮らしこそが、私たち日本人の姿であるはずなのに、日々の慌ただしく忙しい暮らしの中で、それらが輪郭を失ってきています。
粋更(きさら)は、そんな日本の自然と歴史、四季と文化を大切にし、人の手で鮮やかに美しく表現させることで、新しい日本の「かたち」を手から手へと受け渡す場を作っています。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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¥12,100(税込) |
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