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素材のお手入れ事典「ボア(毛皮)」

 

素材のお手入れ事典「ボア」

 

目次)

・ボア(毛皮)とは

・素材について

・ボア素材の扱い方

困ったときには

ボアのお手入れ方法

 

 

 

 

ボア(毛皮)とは


 

ボア(毛皮とは)

 

ボア(毛皮)は一般的に、羊の毛のようにモコモコとした生地。現代で馴染みのあるボアの語源はラテン語の「大蛇(boa)」とされ、高貴な女性が毛足の長いボア生地を首に巻いていた様子が、まるで大蛇を巻いているかのように見えたことから、この名前がつけられたそうです。 ボア生地には種類があり、羊の毛のようなシープボアの他にプードルの毛のようなプードルボア、アルパカの毛のようなアルパカボア、パイナップルの網目のようなパイナップルボアなど、日頃聞きなれない種類まで多くあります。

ふわふわした見た目に、軽さ、保温性が高いのが特徴で、ジャケットやコートの裏地、帽子や手袋、ブーツの内側などにも使用されることが多く、冬にはかかせない生地の一つです。

 

 

 

 

 

素材について


 

ボアには、天然素材のウールと合成繊維であるアクリル素材があります。天然のウールは、保温性に優れ、吸湿性もあるため、汗を掻いた時にも蒸れたりしない特性があります。アクリル素材のメリットとしては、耐久性とご自宅でのお洗濯も可能なものが多く手軽な点です。

 

ボア素材について

 

◉利点

 

❶柔らかく、心地良い肌触りで、衣類の外側だけでなく内側の生地にも使用されています。

❷フリース素材より毛足が長く、保温性にも優れています。

❸軽く、長時間着用していても肩がこったりしない快適さがあります。

 

▲欠点

 

❶細かなゴミや汚れを吸着しやすく、なかなか取りづらい生地です。特に白や生成りなど色の薄いボアの場合は、黒ずみが目立つことがあります。

❷天然や合成繊維に関わらず、洗濯できない場合もあります。

❸長時間保管の際には、虫食いにあう可能性もあります。

❹ボアのボリュームは、使い続けて潰れてしまうことがあります。

 

 

 

 

ボア(毛皮)素材の扱い方


 

軽くて使い心地の良いボアの欠点とうまく付き合うには、日頃からブラッシングを行うことで、使い始めのふわふわ感を持続させることができます。

 

ボア(毛皮)素材の扱い方

 

使い始めに

天然のウールを素材に使用している場合、新品や使い初めは動物特有の匂いがする場合がありますが、使っていくうちに匂いは薄れていきます。パッケージなど開封した直後は特に気になる場合もありますが、通気性の良い場所で陰干ししたり風を当ててからご使用ください。

 

着用後は

衣類の場合は、着用後、空気を含ませるように優しくブラッシングをして、汚れや埃を落としていただく程度で十分です。その後は風通しの良い場所で陰干をしてください。

表地にレザーを使ったものなど湿気がこもりやすいものは、そのまま放置をしているとカビやダニ、雑菌が繁殖しやすくなるため、2〜3日間隔をあけて着用し、湿気を取り除くことをおすすめします。

 

シーズンの終わりには

日用品や小物類などは、天気の良い日に軽くたたくようにして、埃やごみをとり除きます。また、一部の天然素材や合成繊維の場合は、中性洗剤やおしゃれ着専用洗剤で自宅ケアができる場合があります。

洗濯ができないボアで、汚れがある場合は、固く絞ったタオルで部分的に優しく拭きます。その後、ハンガーにかけたり平干しネットを活用し、などに、数時間日陰干し、乾いたらブラシで軽く毛並みを整えることで、寝てしまった毛や絡まった状態を回復させることができます。

 

保管方法

ボア製品は、湿気をしっかり取り除いてから保管してください。保管場所はできるだけ通気性が良く、湿気が少ないところがおすすめですが、除湿剤を置いたり(製品に直接触れない位置)、定期的に外に出し風に当てる事でカビの防止になります。

衣類はハンガーに掛け、不織布などでカバーをかけることがおすすめです。インテリア用品やバッグの収納時に、他のものと重ねるように収納してしまうと、ボアが潰れたり毛皮が寝てしまうフェルト化になりやすいためご注意ください。

 

 

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困ったときには


 

ボアのお手入れには専用ブラシが便利です。

 

◆ひどく汚れてしまった

自宅でお手入れができない場合も多いため、洗濯表示を確認の上、信頼のおけるクリーニング店にご相談ください。

 

◆匂いが気になりだしたら

頻繁に洗濯ができないため、飲食店などでの匂いがついてしまった場合には、市販の消臭できるファブリックスプレーをご使用ください。その後、乾いたことを確認しブラッシングしてください。

濡れている状態でブラッシングを行うと、毛皮やブラシを痛めてしまう可能性があるため、ご注意ください。

 

◆ボリューム感が少なくなったと感じた時

空気を含ませるようにブラッシングをしてください。ボアが潰れた状態は、摩擦や圧迫され毛の繊維が絡まり圧縮しているため、ブラッシングの角度を変えながら、丁寧にほぐすようにとかしていきます。また、ドライヤー(低温)で温めた後にブラッシングをすることで、ほぐれやすくなります。

 

 

 

 

ボア(毛皮)のお手入れ方法


 

自宅で手洗いをする方法

 

【手洗い可能なボアアイテムの場合】


今回は、ご自宅でお手入れのできるCOLDBREAKERのルームシューズのお手入れ方法をご紹介します。ルームシューズは床に直接触れるため、ウェアに比べるとどうしても汚れてしまうもの。日々ブラッシングなどのお手入れをしてあげながら、長くご愛用ください。

 

 


ルームシューズのように体重がかかるものは特に、新品に比べるとボアのボリュームがなくなり、毛がフェルト状になることがあります。特に床や体への接触面では潰れがちです。

 

▲ブラッシングで起毛が復活します

 


お手入れは、洗うものが入る大きさの容器や洗面台で行います。

まずは、洗剤の表示に従うことが第一ですが、今回は、中性の衣料用洗剤を使用して、30度以下のぬるま湯によく溶かしていきます。アルカリ性の洗剤を使用すると毛が縮む恐れがあるためご注意ください。また、漂白剤や柔軟剤は毛を痛めてしまう可能性もありますので、柔軟剤も入っていないものを選んでください。

 

 

 


優しく押し洗いを繰り返して、汚れを落としていきます。長時間洗うとウールが縮んでしまう原因になるので、時間は短めに(5分程度が目安です)洗うことがポイントです。

 

 


ルームシューズに含んだ水を押し絞り、ネットに入れて洗濯機で1分程度脱水します。小さな小物や脱水機を使用しない場合は、タオルで包んで水分を優しく吸い取る方法もあります。

 

 

十分に水気をとったら、形を整えて直射日光の当たらない風通しの良い室内、または日陰でよく乾かしていきます。脱水を終えた状態は、ボアの毛も潰れていますが、濡れた状態でのブラッシングは、ブラシやウールを傷めてしまうため、絶対にしないでください。

 

 


完全に乾いたことを確認した上で、空気を含ませるように優しくブラッシングして、お手入れ完了です。

 

 


素材の質感が特徴となるボア素材の一番おすすめのお手入れは、プロであるクリーニング店にご相談いただくことです。特に高価な衣類に関しては、信頼できる行きつけのクリーニング店があれば、そちらがおすすめです。

 

ボア製品のブランド一覧

 

ZUTTO(ズット)の商品一覧

ZUTTO(ズット)

"ずっと愛着をもって使い続けられるモノと出会いたい”、"出会ったときの嬉しさを共有したい”。ZUTTOは、そんな思いからはじまったセレクトショップです。日本のもの、世界のもの、手仕事から生まれるもの、素材にフォーカスしたもの、技術を要するもの、様々な「もの」をご紹介する中で、「もっとこういうものがあればいいのに」という思いに至ることがあります。その、「もっと」の部分にこだわって作ったオリジナルアイテムをZUTTOブランドとしてご紹介しています。

 

COLDBREAKER(コールドブレーカー)の商品一覧

COLDBREAKER(コールドブレーカー)

高品質のウール製品をウエアからルームシューズまで幅広く生産しているブランド、COLDBREAKER(コールドブレイカー)。生産を行うALWERO(アルベロ)社は1999年ポーランドにて創業、羊毛製品に特化したファクトリーブランドです。特殊な方法により、ウール独特のチクチクとした肌触りを最小限に抑えるようカットしているので、肌あたりがふんわりと優しいのもポイント。現在はヨーロッパ、南北アメリカを中心に、日本の他一部のアジアでも展開されています。

 

Jackman(ジャックマン)の商品一覧

Jackman(ジャックマン)

"Jack"とは「ホームラン・高く打ち上げる」の意味。それは創業者が憧れていたアメリカンベースボールに由来したもの。創業時からの技術と精神を引き継ぎ、独自の視点での“あまのじゃく”なモノづくりを行うブランド、Jackman(ジャックマン)。長く愛用したくなるストーリーやこだわりを持つ、洋服と真摯に向き合うブランドです。

 

 duckfeet(ダックフィート)の商品一覧

 duckfeet(ダックフィート)

duckfeet(ダックフィート) は、北欧のデンマーク発祥のブランドです。地球環境にも配慮し、生産及びリサイクルに際して地球に優しい天然素材の使用を徹底。使い捨ての大量生産体制ではなく、いいものをリペアしながら大切に、永く愛用していくことを推奨しています。独特の「アヒル足」シルエットに、美しいベジタブルタンニングレザー、機能性を重視したシンプルなデザイン、北欧らしいナチュラルで素朴な可愛らしさが漂うアイテムは、外反母趾に悩む方からも絶大な支持を集めるコンフォート・ブランドです。

投稿者: 岩本 日時: 2024年02月14日 13:26 | permalink

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