ずっと使いたいモノ、置いてます。

伝統のブルー

フランス最古のワークウェアブランドが作るのは、伝統的なワークウエアのディテールを踏襲したベーシックなアイテムたち。仕事着としての動きやすさを第一にしながらも、フランスブランドらしいデザインの良さが光ります。

王道のフレンチワークパンツ

しっとりと優しい肌触りが特徴のモールスキンを使ったTRADITIONAL WORKER TROUSERS ワークパンツ BLEU DE TRAVAIL。王道のフレンチワークパンツの流れを汲むクラシックなデザインで、それはあらゆるディテールから見てとれます。その中の特徴的なものの一つがポケット。後ろ側には右側にのみパッチポケットがついていますが、これは作業中でも手放せない唯一のものと言える財布を入れて置くためのポケットと言われており、コスト軽減のために当時は右側にのみついていたものだそう。LE TRAVAILLEUR GALLICE（ル・トラヴァイユール・ガリス）でもそのデザインを踏襲しつつ利便性を考慮して左には玉縁のポケットが追加されています。そして右の太ももにはスケールポケット。その名の通り作業中の定規などを入れる場所ですが、現代では6インチクラスのスマートフォンも入る便利なポケットとして使えます。動きやすさのために股下にはマチが、そして耐久性のために前空きの部分はボタンではなくメタルフック仕様にと細部にまで長く使うためのデザインが残っているのです。

後ろのクラシックなシンチバックがアクセントになったTRADITIONAL WORKER TROUSERS ワークパンツ BLEU DE TRAVAIL。ユニセックスのデザインで、レディース向けの0とメンズ向けの2、3と3サイズをご用意しました。プレーンで無骨な印象だからこそ、小物の合わせ方でグッとこなれた雰囲気のおしゃれも楽しめます。ジャケットと一緒にセットアップで着て頂くのも素敵ですよ。

使いこむほどに味わいを増す、モールスキンについて

生地に使っている「モールスキン」とは、太めの綿糸を目を詰めながら織り上げた厚くて丈夫なコットン素材生地。両面に起毛させているため、その生地の雰囲気がモグラの毛皮に近かったことからこう呼ばれるようになりました。18世紀の産業革命によりそれまで農業や手工業に従事してきた人々が、産業分野に爆発的に流入した結果、怪我や事故が増え大きな問題となっていきました。人々が丈夫で安全性の高い作業着の登場を待ちわびる中、ある製鉄所でのある生地が作業着として用いられ、その安全性と耐久性からワーカーたちに愛用されるようになったのがこのモールスキンだったいうストーリーがある、まさに実用性に基づいて広まった生地なのです。

フランス最古のワークウェアブランドのひとつ

LE TRAVAILLEUR GALLICE（ル・トラヴァイユール・ガリス）は、フランス中東部の都市、リオンにほど近いビルフランシュ＝シュル＝ソーヌにて1895年に創業したETABLISSEMENTS GALLICE社によるワークウェアブランド。120年以上前に生まれたこのブランドは、フランスワークウエアの黎明期を代表するブランドであり、フランス最古のワークウエアブランドの1つ。彼らが作るモールスキンのワークウエアは長きに渡って多くのフレンチワーカーたちの生活を支えてきました。

時を経て現在、モールスキンはその手間のかかる生産工程から、決して安いものではなくなり、作業着として用いるには幾分高級すぎる生地となり、他の廉価な生地にその座を受けたしました。しかし、使いこむほどに味わいを増していくその生地は、デニムのように経年変化を伴い、所有する喜びと育てる楽しみに溢れた魅力的な生地です。LE TRAVAILLEUR GALLICE社の手掛けるBLEU DE TRAVAILコレクションは、失われつつある本物の物づくりを後世に伝えるべく、モールスキンに特化したラインナップを展開しています。モールスキンの魅力を今一度体感してほしいという願いを込め、伝統的なワークウエアのディテールを踏襲したベーシックアイテム群は今もなお、生地から縫製までフランスで生産されています。