ずっと使いたいモノ、置いてます。

香り立つ

コーヒー豆を挽くことは、おいしいコーヒーを淹れる下準備です。
ミルに豆を入れてゴリゴリと挽いていくと香りが立ち、飲む前からコーヒーを鼻で楽しめます。
コーヒーは美味しく味わうだけでなく、その香りにリラックス効果があると言われていますので、豆を挽く作業自体にやりがいも見出せます。

最近の暮らしの変化で、朝の通勤時間、カフェ時間がなくなった代わりに自宅で朝食を摂れる時間が生まれた方も多いのではないでしょうか。豆を挽く習慣を作って、朝からリラックス、美味しいコーヒー時間を過ごすのも良いかと思います。何より寝ぼけながらでも豆をゴリゴリすることで、朝一番の小さな幸せが簡単に出来上がります。

MokuNeji × Kalita

今回ご紹介するコーヒーミルは、日本一のろくろ挽き技術の石川県・山中の挽物木地職人とコーヒー機器メーカーの老舗カリタ社が共同開発したMokuNeji（モクネジ）のもの。
熟練した技術を持つ木工轆轤（ろくろ）の木地師が創り出す曲線によって、持ちやすさと安定性、プロポーションの美しさを実現したインテリアにもなってしまう美しい見た目。使い心地はというと、カリタ社製ミルの事、堅牢なつくりと軽い挽き心地で、粉の粗さも調節可能です。豆を挽く事自体が、腕が疲れるのではないかと懸念してしまう方にも使っていただけるように、毎日使うものとして挽きやすさにこだわり、長めの柄と安定感のあるデザイン、構造を工夫しています。

木肌のケヤキのなめらかな手触りも心地よく、内側は香りがつかないよう無塗装に配慮されています。ケヤキは、緻密で堅いため、耐久性に優れた木材ですが、その分加工技術を要するため、ここで山中のろくろ技術が生かされています。ネジ部分には3条ネジという構造を採用。木部をぐるぐると回転させずとも、両手を捻る程度の回転で開閉が出来るように工夫されています。また、ミル機と木部はネジで留められているため、長く使い続けて故障などした場合にも修理相談できる嬉しいサポートがあります。
お湯を沸かす間に、キッチンを離れるのではなく、その時間でコーヒー豆を挽けば、決して手間にもなりませんし、その行為が毎日をきっと豊かにしてくれます。

手動ミルの使い方と好み

使い方はいたって簡単。
①まず、ミル機械部にコーヒー豆を入れます。（1人分10gとして30gまで入ります）
②ハンドルを右（時計回り）に回転させ、豆を挽きます。
③挽き終えたら、くるっと半回転で開けて、お好みのドリップで抽出し完成です。

ミル機械部の調節ネジで、挽き方を調節。豆の種類や飲み方・淹れ方で、お好みの弾き方を探るのも楽しみです。
◇細挽・・・エスプレッソ、水出し
◇中挽・・・ペーパードリップ、ネルドリップ
◇粗挽・・・コーヒープレス

手動ミルは、電源不要で場所を選ばず、どこでも出来るのも嬉しいですね。お手入れも刷毛やブラシで豆の削りかすを落とすだけなので扱いやすさも日用品としての嬉しい点です。コーヒー豆を人の手でゆっくりと挽くと、コーヒー本来のおいしさを引き出してくれると言いますので、ぜひお試しください。

「工芸」×「工業」の新しい可能性

ありそうでなかなか見かけることがなかった木素材のネジ構造。これまでは、天然素材ならではの伸縮や個体差があり、ただ削るだけではねじ構造は作ることが出来ませんでした。 従来の木工クラフトでは、精緻な精度を保つことが出来なかったものを、山中漆器産地で培われてきた木工ろくろの高い技術と、精緻なネジ切りの技術を掛け合わせることで生まれたMokuNeji（モクネジ）。
長年受け継がれている技術と、現代の暮らし合う余分なものをそぎ落としたシンプルなデザインを合わせたMokuNeji（モクネジ）の製品は、長く使うことで愛着が生まれる道具です。結婚祝いや引っ越し祝いの贈りものの機会に、たくさんの頂きものがある中で、ありきたりにならない印象的で喜ばれるプレゼントになります。