冬の醍醐味、レザーブーツ。革の質や作りだけでなく、丁寧に手入れされているかどうかなど、服以上に見た目で人となりを表すのがレザーシューズというもの。ブーツは愛用する季節が限られていて、毎年買い替えるものではないからこそ、ベーシックで長く使えるアイテムがあれば良い、と感じます。
ZUTTOのセレクトするブーツののお話し。今回は冬の靴にあわせて使っていただきたい厚手のリブソックスもプレゼントします。
サイドゴアブーツ
ZUTTOで一番人気が高いのがシンプルなサイドゴアブーツ。少しずつ素材やデザインの異なる様々なブランドのサイドゴアブーツを取り揃えています。
サイドゴアブーツとは、読んで字のごとく足の両脇に伸縮するマチ(ゴア)が付けられた丈の短いブーツのこと。冬の寒さを軽減したり雨濡れを防いだりと、機能的なモデルが多いことから、現代ではワークブーツの一種のように捉えられることが多いサイドゴアブーツですが、意外にもそのルーツはフォーマルシーンにありました。もともとヴィクトリア女王のために考案されたブーツで、女王の夫であるアルバート公がそのブーツの仕様を気に入りました。サイドゴア式の靴を履いて議会に足を運んだそうで、彼の名をとって、古くは「アルバートブーツ」という呼び名があったそう。
サイドゴアブーツ CHELSEA BOOT 1829 Black
例えばこちらはSANDERS(サンダース)のサイドゴアブーツ CHELSEA BOOT 1829 Black。英国の老舗靴メーカーであるサンダースをご存知の方は多いと思います。伝統的なグッドイヤーウェルト製法を守り続ける本格英国靴のブランドで、最もよく紹介されるのがMILITARY DERBY SHOE 1830 Black。男性・女性問わず愛される形です。その人気の本格英国靴ブランドのサイドゴアブーツということで、本当に形もレザーも美しいのがこのブーツ。足首に沿うよう、やや細身のデザインですが、サイドゴアのおかげで脱ぎ履きは問題ありません。かかと付近にあるクラウンの型押しも素敵です。
フロントジップサイドゴアブーツ
先ほどのSANDERSに比べてワーク感の強いTUFFA(タッファ)のブーツ。プロのジョッキーや調教師に愛される乗馬用品を作るイギリスのブランドで、長めのノーズとくるぶしより上になる高さのあるブーツです。シンプルなサイドゴアブーツよりカジュアルでごつさを感じながらも、すっきりとしたシルエットと、ジップのデザインで、ワンピースやスカートにも合わせやすそうな絶妙なデザインです。これまでサイドゴアブーツを愛用している方の次の候補にしていただきたい一束です。
サイドゴア ブーツ BS510 ボルタン ブラック
サイドゴアブーツというと、丈夫なイメージをお持ちの方も多いと思います。比較的ガシガシ使ってもあまり心配いらないものだといいですよね。丈夫なサイドゴアブーツというと、このBlundstone(ブランドストーン)のサイドゴアブーツはZUTTOのサイドゴアブーツの中でもベストセラーアイテム。長年愛用しているスタッフもいます。何より嬉しいのが撥水素材で、汚れも落としやすく、水にも強くて安心なレザーブーツだということ。ソールは滑りにくいので、雨や少し雪が降る日にも重宝するというお声もいただきます。前後に付いたテープ(紐)を押さえて、スリッポンのようにするりと履くことができるのが機能的で、通勤靴にも、小さいお子さんがいるママにもおすすめできる一束です。
デザートシューズ/チャッカーブーツ
デザートブーツは主にスエードを使った、くるぶし丈のブーツのことを言います。「デザート=砂漠」を意味していて、イギリス陸軍が砂漠での活動用に履いていたブーツが名前の由来です。内部に砂が入らないように、アッパーとソールはステッチダウン製法で縫い付けられています。
デザートブーツとチャッカーブーツはデザインは似通っていますが、デザートブーツはクレープソールなどを使っていることが多く、チャッカーブーツはレザーソールを使っていることが多いので、ややフォーマルな印象を与えます。
チャッカーブーツ
美しく存在感のあるDIVINA(ディヴィナ)のチャッカーブーツ。どこかメンズライクな印象のあるチャッカーブーツもDIVINAの手にかかれば上品な女性らしい印象のブーツになるのです。そもそも「チャッカー」の意味は諸説あるものの、ポロ競技の競技時間の単位から来ているという説が有力とのこと。靴底にゴムを用いた「デザートブーツ」と混同されますが、チャッカーブーツはアンクル丈、2組の紐穴、革の構成、スエード革、革の靴底などの決まりが基本とされています。
レースアップシューズやサイドゴアブーツとは異なる、ショートブーツの世界。おしゃれの幅が広がり、新しい発見が多いアイテムです。パンツスタイルのカジュアルな服装にはもちろんのこと、キュロットパンツやワンピースに合わせると女性らしいスタイルにスパイスを加えてくれます。足元もすっきり見えて、カジュアルなのに品格を感じるブーツです。
デザートブーツ BROWN
英国靴の聖地ノーザンプトンシャーで設立したシューズファクトリー、NPS(エヌピーエス)のデザートブーツ。デザートブーツのパイオニアであるクラークスのアニバーサリーモデルの生産も請け負っていたファクトリーで、その履き心地は周知のとおり。 デザートブーツは、装飾のないプレーンなものが多く、履くことで上品な大人の足元を作りますが、デザートブーツ BROWNは濃いめのブラウンが足元を引き立ててくれます。
温かみのあるスエードは、イタリアの有名タンナーであるゾンタ社のカーフを使用。カジュアルだけれど品も感じられる一足でコーディネートに取り入れやすい素材です。ソールは、天然ゴムを原料に作られるクレープソールで、柔軟性とクッション性に優れており、長時間歩いても疲れにくいのが定番アイテムになる理由でもあります。
デザートブーツ Wellflex/CAMEL
こちらは懐かしさも感じるような、スタンダードなデザインとほっこりブラウンが優しいastorflex(アスターフレックス)のデザートブーツ。Ideal製法(ステッチダウン)を得意とし、デザインから生産まで一貫してイタリアで行っているのが特徴。デザートブーツはほとんどのメーカーがベトナムなどの東南アジア生産に切り替えてしまった中で、 変わらずイタリアメイドにこだわり作り続けています。
レースアップシューズ
chausser レースアップヒールブーツ BL
レースアップとは「ひもで編み上げた靴」「ひも靴」という意味で、レースアップブーツも紐を使ったデザインのブーツのことを言います。定番で流行りすたりのないデザインで、キルトスカートやプリーツスカートなど、定番アイテムとの相性もいいのが特徴です。
レースアップブーツ MILITARY DERBY 1824 Black
レースアップブーツ MILITARY DERBY 1824 Blackは、イギリス国防総省(MOD)のオフィシャルサプライヤーであるSANDERS社が収蔵しているミリタリーシューズのアーカイブを元に、ラスト(木型)から企画された日本限定のコレクションです。サイズ調整しやすいレースアップ仕様のブーツで、上品な大人の一足に仕上がっています。
ウィンターブーツ cowhide
極寒の地、サーミ族のヌツッカートや、イヌイットのブーツをデザインのベースにして、今の暮らしに合うウィンターブーツを作り出しているTOPAZ OF NORWAY。「レースアップブーツ」として想像するようなエレガントな見た目ではなく、機能的でアウトドアな印象が逆に洒落て見えるブーツです。
寒い地域で愛用されてきたアザラシの皮を使ったブーツのデザインを参考に作られたウィンターブーツ cowhideは、アッパーに牛革の毛を使っていて、耐久性があり断熱効果も高いため、古くから北欧の冬用靴として使用されてきました。内側にはモコモコとしたウールを使用。これによって寒い屋外でも、足の先が冷えることなく過ごせます。保温性はもちろんのこと、ウールは吸湿性もある素材ですので、暖かく蒸れにくいのも大切なポイント。寒さに強いこれら2つの素材が足を冷えから守ってくれます。さらに、凍った雪道でもグリップが効いて滑り止めの効果を発揮するラバー。厳しい寒さが続く場所への旅行や冬場のレジャーにも安心してお使いください。防水スプレーを定期的にかけることで雨や雪から革を保護し、より長く愛用していただけます。
今回ZUTTOで対象のブーツをご注文の方には、こちらの天衣無縫のオーガニックコットンでつくった リブソックス(チャコールグレー)をプレゼントいたします。
太番手のコットン糸で編み上げ、しっかりした厚みがあるのでコットン素材でも暖かいのが特徴。長めの丈なので、足首をおおうブーツに合わせてもいいです。よく伸びるリブ編みなので、重ね履きのカバーソックスにもおすすめです。
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