ずっと使いたいモノ、置いてます。

常に寄り添う、MINI MINI

ANGLEPOISE（アングルポイズ）はアーム式ランプの元祖と言われ、世界中でデスクランプのアイコン的存在として広く愛用されています。映画会社のオープニングロゴとして、見かけたことがある方も多いかもしれませんね。機能的で美しいデザインは、これから先も仕事や趣味など使う状況や場所は変われど、ずっと愛用していきたいと思わせてくれます。

バランスのちょっとした奇跡

ANGLEPOISE（アングルポイズ）の最大の特徴は、土台とアームの接続部分にある3本のスプリング。人間の腕の構造をヒントに作られており、ランプを含めたアーム全体の重量とアームの下部に取り付けられた3本のバネの張力がバランスを取ることにより、自由な角度で、スポットライトのように照らしたい場所に光をスムーズに当てる、ということを実現しています。愛用者であり、ANGLEPOISE（アングルポイズ）のデザイナーでもあるサー・ケネス・グランジは、「バランスのちょっとした奇跡」 と称したのだそう。機能がそのままデザインになっており、無駄のないデザインの美しさを感じさせてくれます。

ANGLEPOISE 90 MINI MINIは、1970年代に人気を博した Model 90からインスピレーションを受け、既存のラインナップのハーフサイズでデザインされたスタイリッシュなモデル。実用の極限までサイズダウンした軽快さに加え、常に寄り添ってくれるような親しみも感じられます。小さいながらも、しっかりとANGLEPOISE（アングルポイズ）のメカニズムを受け継いでおり、以前のデザインや技術に留まる事なく今もなお新たな開発に取り組む、ブランドの姿勢が感じられるモデルです。

シェード内にはLEDモジュールが内蔵され調光可能になっているのも嬉しいポイント。シェードについたスイッチを長押しすることで明るさが変わるので、場所や周辺の明るさに合わせていつでも最適な明るさに調整することができます。さらに、電源供給にはUSBケーブルが採用されているので、携帯用バッテリーを用いれば、コンセントのない場所でも使用できます。気分転換にいつものデスクとは違う場所で仕事をしたり、夕暮れにのんびりベランダで読書を楽しんだり、ANGLEPOISE 90 MINI MINIが、家の中の過ごし方のバリエーションを広げてくれそうです。

文化を生み出した照明

アングルポイズ社の歴史は、1855年にハーバート・テリー氏が3人の息子たちとスプリング製造の専門メーカー、Herbert Terry and Sons社を設立することに遡ります。1920年代には、スプリングクリップ、自動車のサスペンションパーツ、ペンホルダー、自転車のサドルなどスプリングを用いた様々な製品開発で順調にセールスを伸ばしていきました。

1931年、自動車エンジニアのジョージ・カワーダインがHerbert Terry and Sonsブランドのスプリングを用いた重量バランスの技術的理論を考案します。1933年には特許を取得し、これにより初代アングルポイズランプが誕生しました。この時のランプは4本スプリングのタイプで、当時市場において工業用照明のイメージが強かったため、1935年、カワーダインはHerbert Terry and Sons社のデザイナーと共に、よりシンプルでエレガントなスタイルをもつ3本スプリングタイプを考案しました。この構造は現在のプロダクトにも継承されています。

2003年には英国を代表するプロダクトデザイナー、サー・ケネス・グランジがアングルポイズのデザインディレクターとして加わり、「真率で誠実」というブリティッシュデザインの伝統的な特質を、繊細かつ洗練されたデザインで守り続けています。

ANGLEPOISE（アングルポイズ）の照明は、単に機能性とデザインに優れた照明ということだけでなく、時代を超えて、様々なミュージシャンやアーティスト、デザイナー、作家に愛用され、インスピレーションを与えてきた、文化を生み出してきたプロダクト。誕生から75年以上を経た現在でも、オリジナルモデルから最新のモデルまで幅広いファンを持ち、その以前のデザインや技術に留まる事なく、今もなお、新たな開発に取り組み進化を続けているブランドです。