ずっと使いたいモノ、置いてます。

流しまわりの名脇役

水回りに置く日用品の素材には、何を選びますか？もしも買い替えどきがやってきたら、見た目にスッキリとかっこよくて、丈夫で長持ちなステンレスがおすすめです。
キッチンで毎日使うものに、包丁や鍋、フライパン・・・と思い浮かびますが、その他に必ず使うのが、料理中も後片付けもサポートする水切りバスケットです。おいしい料理を作るフライパンやお鍋、素敵に見せるお皿に比べて、裏方さんの水切りかごですが、思えばどんな道具屋や器よりも一番お仕事して休む暇の少ない日用品でした。それなのに、その単純な役割にこだわりは二の次にしてしまいがち。だから、いざ買い替える時には、より長く愛用できるもの選びをおすすめします。

ご紹介する工房アイザワの水切りバスケットは、錆びず、歪まず、壊れず、控えめにキッチンでお仕事を果たします。他の素材に比べたら、色やニオイも移りにくいので衛生的です。毎日の洗い物をしている方に感謝を込めて、洗練されたデザイン・考え抜かれた機能を持ち合わせた、水切りバスケットを買い替えてあげるというさりげないプレゼントも思いやりの贈りものになりそうですね。

考え抜かれた機能性

こちらの水切りバスケット、スライド式の受け皿付きなので、水が溜まってもその都度かごを持ち上げることもなく、面倒な水捨ても簡単。受け皿が、後ろに行き過ぎないようにしっかりストッパーがあり、さりげない優しさが、日本製ならではのポイントです。もう一つ注目したいのは「底面」。底には高さ約1cmほどの脚があり、滑りにくいようにゴムが装着されています。水場で滑りやすい場所を考慮した機能がついているのもスタイリッシュなデザインと機能を常に考えている、工房アイザワならでは。
また、意外にその意味に気づきにくい場所、かごの中段に渕の線材があります。これは外側に向けて付いてあり、食器が淵にぶつからないようにと安全面、そして、食器に触れる淵に水が溜ることで防いだ衛生面を考慮しています。
さらに、素材のステンレスは、滅多に錆びることはありません。万が一、お醤油など塩分系のものが付着した場合には、すぐに拭き取るだけで劣化を防ぐことができます。定期的にやわらかいスポンジに食器用洗剤を付けて洗っていただくと、ピカピカと、より長持ちしますよ。

ものづくりへのこだわり

日本一のステンレス加工産地、新潟県燕市にある工房アイザワは、大正11年に創業しました。道具としての使い易さを追求する事で、丈夫なステンレス製品を長く使ってもらいたいと、良質で丁寧なものづくりを行っています。工房アイザワの真摯なものづくり、技術は、日本の伝統工芸を生かした道具として高く評価されています。

素材にこだわり、丁寧に大切に作られている水切りバスケットは、長く愛用したいと想う逸品でもありました。機能的に豊かなものは美しく、又、形の美しいものは機能的である、という原則から、逃れることはできない。これをもう少し具体的に表現すれば、装飾性を削ぐ作業に徹する、ということになる。削ぐことで、ものに生命を吹き込む、と言っても良いでしょう。と掲げる工房アイザワの精神に惹かれてしまいました。