ずっと使いたいモノ、置いてます。

「織り」に魅せられて

イギリスの織物工場で丁寧に紡ぎ出される独創的なファブリック。そのデザイン性の高さと、柔らかく暖かなつけ心地とで世界中を魅了しているWALLACE SEWELL（ウォレスアンドスウェル）。

そんな織物ブランドWALLACE SEWELLより、身に着けるアートのようなウールカシミヤティペットが届きました。表裏で柄が異なり、1枚でいろいろな雰囲気を楽しめる小さなマフラーです。小さいけれど、確かな存在感で秋冬の装いを彩ります。

暮らしに溶け込むアート

ウールとカシミヤの細い糸を使って織り上げられた、付け襟のようにコンパクトなマフラー。ふわりと肌当たりが気持ちよく、薄手で軽量なのにしっかりとあたたかいです。セーターのやコートの襟元からチラリとのぞかせたり、アクセサリー感覚で気軽に楽しむことができる一枚で、巻き方のバリエーションを考える必要がないので、男女問わず普段使いしやすいのが特徴です。多色使いとなっているため華やかな印象がありますが、巻いてみるとしっくりと馴染んでくれるから不思議です。

DELPHINEは、オルセー美術館でのリサーチからデザインを起こしていて、一色ずつインスピレーションのもととなった絵画があるのだそう。それぞれ元になった絵を見てストールと比べてみる、なんていう楽しみ方もあるのはWALLACE SEWELL（ウォレスアンドスウェル）だからこそです。

TRYOL：ギュスターヴ・クールベの 「The Stormy Sea」から。冬の暗く荒れた海にグレーの空が広がるダークなトーンにロイヤルブルーとレモンイエローの光を組み合わせています。
RUBY：フィンセント・ファン・ゴッホによる「医師ガシェの肖像」。物思いにふけった何か言いたげな表情で座る姿と、机や背景で使われている情熱的で鮮やかな赤とブルーのコントラストが表現されています。
LEAF：フィンセント・ファン・ゴッホ「オーベルの教会」。新緑のようなフレッシュグリーンと深いインディゴブルーの空の組み合わせが気持ちの良いカラーリングです。
DENIM：ポール・ゴーキャン「白馬」。ブルーをメインにして、ピンクとモスグリーンとのコンビネーションが美しい、白馬が浸かっている、冷たく澄んだ水を思わせる一枚です。

多色の糸が織りなす色彩美には、見る者の視線を惹きつける魅力があります。ダークトーンになりがちの秋冬の装いですが、こうしたティペット（マフラー）があればぐっと華やぎます。また、スタイルの幅を広げてくれるティペット（マフラー）は、親しい友人への誕生日プレゼントなど、おしゃれな冬のギフトとしてもおすすめです。

独創的で意外性のあるファブリックを

WALLACE SEWELL（ウォレスアンドスウェル）はハリエット・ウォレス、 エマ・スウェルの二人のテキスタイルデザイナーによるロンドンの織物ブランド。

アート・デザイン分野の大学の最高峰と言われるロイヤルカレッジオブアーツでアートを学び卒業した2人は、アートを学ぶ中で、絵画のように模様や構図を創作でき、絵の具の代わりに糸と繊維を用いて色を混ぜ合わせて生地の感触や見た目をコントロールしていく、織布に関心を抱きます。卒業後は、ハリエットは機織りを使った独創的な構図を生み出してインテリア用のファブリックを、エマは収縮する糸やツイストした糸を用いた織布の構図に惹かれ、ファッション用のファブリックを制作。1990年に2人で開催した初の個展にて、幾何学模様を複雑に組み合わせたモダンで美しいストールを発表し、バーニーズ・ニューヨークをはじめとしたバイヤーたちから注目を集めました。

ドイツの総合的造形学校、バウハウスの影響を色濃く受け、工芸と工業生産をイギリスの伝統技術で結びつけることを理念に、色とグラフィック、そして織物に関する豊富な知識を融合させたものづくりを行うWALLACE SEWELL（ウォレスアンドスウェル）。普通の織物の常識では作ることを諦めてしまうような複雑な色の組み合わせを独自に編み出しており、その独創的な色彩と幾何学模様のデザインは世界中のファンを魅了し続けています。また、WALLACE SEWELL以外にも、ロンドンの地下鉄や鉄道の椅子の張地のデザインや、テートギャラリーの企画展に合わせた特別なデザインのストール制作など、幅広いテキスタイルデザインを展開しています。