ずっと使いたいモノ、置いてます。

心落ち着くお昼の時間

仕事に集中していた手を止めて、ほっと一息のお昼休憩。漆をまとったこの長手小判のお弁当箱を前にするだけで、心が落ちくランチタイムが始まり、食事をゆっくり楽しむことができます。

漆というと敷居が高いイメージを持つ人が多そうで、お弁当箱にはもっと手軽なものをと思いそうですが、漆は日本の暮らしの中に日常にあった素材で、長く使える日用品に塗られてきたものです。
なんと言っても、使う楽しみがあるのが漆の魅力。漆のお椀に入った味噌汁や副菜が見た目にも食欲が出るだけでなく、毎日でマンネリしてくるお弁当をおいしそうに見せるのです。艶やかに仕上げられた漆塗りは、使い込むほどに地肌に落ち着いた味わいが出る特徴があり、使う毎日も楽しみで愛用品となり得るのが漆のお弁当箱です。

時間が経っても美味しく食べられるように

長手小判のお弁当箱に施されている漆塗りは、シミやカビを抑制する働きがあり、温度や湿度によって変化することがないので、昔からものを保管する器や家具などの表面を保護する塗料として使われてきました。何度も研ぎ出しながら薄く塗り重ねていくので、木が呼吸することができ、時間が経ってもみずみずしく美味しいご飯を召し上がっていただくことができます。油染みが付いたり隙間から漏れる心配もないので安心してお使いください。

お弁当箱の表面は、刷毛の通しを残した「刷毛目」という技法で仕上げています。この技法は、塗り上げた後に塗り直しをすることができないため、高い技術を持った職人にしかできないもので、古くから割烹用の食器や茶道具などに使われてきました。刷毛目の凹凸によって、傷がついても分かりづらいので、普段使いのお弁当箱にもぴったりです。

端から順番におかずを詰めていくだけで、簡単に美味しく盛り付けられる長手小判型。容量は少し小さめの450mlで、ご飯茶碗一杯分を詰めて、容器の半分におかずを詰めるようなイメージです。深さもありますので、同じおかず同士は上下に重ねるなどして満タンに入れると蓋を開けた時の喜びがあります。
また、おむすびを2つ並べるにもちょうどいい大きさで、サンドイッチであればロールサンドが見栄えよくできそうです。そして、漆を日常にも使いたいため、食器としても活用するのがおすすめです。蓋をお皿の代わりにして和菓子を並べたり、お酒のおつまみを入れたり。自宅でのご飯、お昼のお弁当、夜の晩酌にと漆は食事時間を目でも満たしてくれます。

塗師のこだわり

1500年の伝統を誇る越前漆器の産地、福井県鯖江市河和田地区。漆琳堂(お椀や うちだ)は寛政5年（1793年）創業から、明治は内田忠吉商店、昭和初期に内田忠重漆器店、現在は漆琳堂として、代々漆塗りを家業とし塗師家として漆器づくりを継承してきました。お椀の機能そのものの原点に立ち戻り、毎日の暮らしの中で使い続けられる製品を作りたいとう思いから生まれた「漆琳堂」。経済産業大臣指定伝統的工芸士の認定された地元の職人たちが、伝統工芸の担い手としてものづくりの心を継承し、器一つ一つ、心を込めて塗り上げています。約300年もの間、生活に根ざし続けたものづくりを行うブランドだからこそ生み出せる漆器作りをしています。


漆琳堂は、毎日の暮らしの中で使い続けられることを大切に、一つ一つ丁寧に漆器作りし、愛着を持って、長く使ってもらえるように、塗り直しも行っており、漆椀の本来の姿に立ち戻り、いつまでも暮らしの中で使い続けられるお椀を提案しています。越前硬漆 朝倉椀は、二代三代と使うことができる暮らしの日用品なので、新生活のプレゼントをはじめ、サイズ違いや色違いで揃えて結婚祝いや引っ越し祝いなど、お祝い事のプレゼントにもぴったりです。職人がつくる化粧箱と漆琳堂のロゴ、そこにデザインで取り入れた割印は、老舗の伝統を感じさせます。