平安時代の季節に咲く草木花の彩りを表す「かさね色」。その豊かな配色の中から、今の暮らしに馴染む色あわせを選びデザインされた腕時計 ALBA リキ かさね色 28mm。デザイナー渡辺力(わたなべりき)氏がこだわり続けた「使いやすさ、読みやすさ」はそのままに、受け継がれていく色を再解釈して取り入れました。
デザインという言葉がまだ定着していなかった戦後、急速に工業化が進んだ時代に、日本の職人技術の価値が見直され、より良い暮らしとは何かという問いが追求されました。そんな時代を生きたプロダクトデザイナー渡辺力氏の「長く使えるモノ」に価値を置く精神を受け継ぎ、信頼のおける日本製にこだわって仕上げているRikiの腕時計。時代を超えて愛されるデザインでありながら、使う人の「今」に一番に寄り添い、常に身につけていたいお守りのようです。
日本の美しく豊かな色文化
平安時代、貴族の衣装や調度品、手紙などの配色には、その季節に咲く草花の彩りを表現していたそうです。美しく染められた絹布を少しずつずらして着用したときの色の重なりから「かさね色」と呼ばれる日本らしい美しく豊かな色文化。そこに着目して作られたのが腕時計 ALBA リキ かさね色 28mm です。シームレスな日々の移り変わりを明確に伝えてくれる計器である時計と、時の変化を色で表現した日本古来の伝統色が合わさり、移ろう時間を楽しんでもらえるような腕時計になりました。
細かな気配りが光る色遊び
腕時計 ALBA リキ かさね色 28mm は、腕時計が登場した当時のクラシックなデザインをモチーフにしています。懐中時計を思わせる、丸みの帯びた品のあるフォルム。美しいカラーに染められた牛革のバンドは、腕元を上品に引き立ててくれるような細めのものが使われています。バンドのカラーとの相性を考えながら、文字盤と文字の色もほんのり色合わせされ、視認性を保ったまま、和の雰囲気に寄り添うような色味です。使いやすさを重視してワンプッシュバックルを採用したこの腕時計には、渡辺力氏がいつも大切にしていたRikiブランドの精神が映し出されているようです。
カラーは、実り落ちた栗の色目を表現する「AKQK461/落栗色(おちぐりいろ)」、晩秋に楓の葉が霜にあって紅葉したところを表した「AKQK462/紅葉(もみじ)」、鎌倉時代の「義経記」に記録が残る武家愛用の色目「AKQK463/黒木賊(くろとくさ)」の3色。襟元や袖口から下の布の色をちらりと覗かせる着物の美学にならい、バンドには裏地の色をさりげなく配色する仕立てを採用しています。手元の所作に合わせて、あわせの色がきちんと見せるデザイン設計は、付けているだけで奥深い大人の味わいを醸し出します。時計としても、アクセサリーとしても、高い品質ですので、大切な人へ贈り物にもおすすめです。
ユニセックスでスタンダードなデザインの36mmサイズもご用意しています:腕時計 ALBA リキ かさね色 36mm
工業デザイン界の巨匠
デザイナーの渡辺力氏は、戦後日本のデザイン黎明期に革新をもたらしたパイオニア的な存在でした。
1940年代にデザインがまだ一般的ではなかった時代に、デザインの原点、機能をデザインにした数々の名作を世に送り出してきました。時計のデザインは、渡辺氏にとってライフワークといえるほどで、どんなに太い文字や針を使っても見た目が軽やかでないといけないというデザインベースで、時代を超えても愛される時計を多く生み出してきています。
また、現代において日常の中で渡辺力のデザインに触れていることは少なくなく、時計以外にも、ホテル等のインテリア、椅子、家具などサービス施設や公共の場におけるプロダクトデザインにも数多く携わっていました。
『インテリア・デザインは、舞台装置のように「虚構」の世界に入り込むことも十分に考えられます。しかし舞台と役者のかもし出す空間と時間が観客にとって虚構を乗り越えた「何か」でなければなりません。虚構がみえみえではしらけてしまいます。』こうした言葉を残した日本が誇るデザイナー渡辺力。101歳で逝去するまで生涯現役を貫いたデザイナーが手がけた渡辺力のアイテムには、しっかりと渡辺氏の「Riki」というサインとデザインに対する情熱が刻まれているように感じます。
サイズ | バンド:幅約1×長さ21cm
ケース:外形約2.7×厚さ0.6cm |
重量 | 約24g |
駆動方式 | 電池式クオーツ |
素材 | ケース:ステンレスケース
バンド:牛皮革(カーフ)ストラップ ガラス:カーブガラス |
防水 | 日常生活用防水 |
付属品 | メ-カー保証書、取扱説明書 |
生産国 | ムーブメント:日本
ケース:中国 |
箱有無 | 有 |
1911年東京に生まれた渡辺氏。
東京高等工芸学校・木材工芸科を卒業し、母校にて助教授を勤めた後に、東京帝国大学(現東京大学)の林学科助手になりました。
戦後はフリーランス・デザイナーとなり、1951年に発表した「ひも椅子」で国内外から注目を集めます。
1957年には、代表作でもある「トリイスツール」などがミラノ・トリエンナーレでコンパッソドーロ賞を受賞。その他にも新制作協会展新建築賞、ミラノ・トリエンナーレ展金賞、通産大臣賞、毎日産業デザイン賞、グッドデザイン賞など、多数の賞を受賞しており、日本を代表するデザイナーの一人です。また旧東京ヒルトンホテルに始まり、10数のホテルを手がけた他、日本デザイン・コミッティー、JIDA、クラフトセンター・ジャパン、東京造形大学・室内建築科などの開設に深く関わりました。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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