ずっと使いたいモノ、置いてます。

なんともリアルな犬の表情

犬の顔がハンドルになった、イギリスの折りたたみ傘。英国紳士の嗜みとして、晴れの日にも持ち歩くほど大切にされてきた傘の歴史があってこそ、こういった手仕事の傘の美しさもあります。

傘の歴史を汲む

FOX UMBRELLAS（フォックスアンブレラズ）の生まれのイギリスでは、傘は財力の象徴でした。使用人を雇う財力があり、自分は手を塞いでいても不自由ないと示すため、貴族はいつも畳んだ傘を持ち歩いたのだとか。そのため、どれだけ細く綺麗に巻かれているか、どれだけ細かい装飾が施され、高価な素材が使われているかが重要で、スーツのようにオーダーメイドする人も少なくありませんでした。現代でも、その時代のアンティーク傘は愛好家の憧れの存在です。

セッターハンドル折畳傘は、その時代の傘を彷彿とさせる、ハンドルに犬の装飾が施された折りたたみ傘です。持ってみるとひんやりとして重厚感と高級感の溢れる質感が感じ取れ、外は雨でも手に取る度に心踊ります。

持ち手の犬、セッターはイギリス原産の鳥猟犬で、非常に賢く従順で友好的な犬です。獲物を見つけた時に伏せ（セット）の姿勢をとることから、セッターと名付けられました。シルキーな長毛と美しい姿勢が優雅な印象も見せます。

探そうとしてもなかなか見つからない愛嬌のある表情の犬は、Hand Painted、つまり職人の手で手塗りされたものです。1点ものというだけでも価値が高いものですが、ペットを飼っている方や動物が好きな方からすると、たまらない可愛らしさの折りたたみ傘です。

折りたたみ傘としては珍しく、親骨の長さが通常の折りたたみ傘に比べて長く、8本骨で生地の面積が大きいので、サイズの面からも長傘と同じような感覚でお使いいただけます。大きめのバッグに収納可能ですが、バッグと同じように手持ちするのもおしゃれです。

英国王室御用達の傘ブランド

1868年、イギリスで誕生したFOX UMBRELLAS（フォックスアンブレラズ）は、創業以来、品質と技法にこだわり、シンプルで美しい傘を作り続け、英国王室御用達の信頼出来る傘ブランドです。

アンブレラ（傘）は、ラテン語のアンブラ（影）が語源で、元々日傘の事をさしていました。
その歴史は古く、紀元前1000年頃のエジプトでは富の象徴的なアイテムでした。雨傘を考案した第一人者は、英国の哲学者であり、旅行家であったジョナス・ハンウエイです。
1700年代中頃、彼は傘に油を染み込ませて、雨具としてそれをさし、ロンドンの町を歩いたそうです。世間からは変人として扱われ、当時それは一般に普及せずに終わりました。

1947年、小型パラシュートを製作していたFOX UMBRELLAS（フォックスアンブレラズ）は、パラシュートの残材ナイロンを利用して、世界で初めて化学繊維の傘を開発しました。FOX UMBRELLAS（フォックスアンブレラズ）が考案したU字断面のスチールフレームは世界基準となった骨組みの構造です。曲面のバランスは当たる雨を柔らかく受け止め、水滴を傘の外へと導くように計算されています。耐久性の高い傘を作るFOX UMBRELLAS（フォックスアンブレラズ）は、傘の元祖として現代に残るブランドなのです。

また、製造は年間の生産量わずか15,000本程で、ロンドン郊外にある自社工場で、木型による生地の裁断、ミシンによる縫製、メタルフレームの組み立て、各種自然素材のハンドルの加工など、その全ての工程が熟練した職人によるハンドメイドで行われています。