ずっと使いたいモノ、置いてます。

装いにひとさじの彩りを

能登上布の独特なハリとしなやかさによって、陰影と立体感を生み出したお花のブローチ。一つ一つ表情が異なる絣生地は職人の手織り技術から生まれるもので、最高級の夏着物に使われる生地で作られていまる手仕事の温もりや奥ゆかしさも感じられる日常使いのブローチです。

「蝉の羽」に例えられる透けるほど薄く軽い生地は、付けていることさえ忘れるほどで、夏のブラウスにカットソーやTシャツに使いやすく、生地に負担をかけずに付けることができます。
使い方は様々ですが、おすすめしたいのはシンプルなアイテムとの組み合わせ。上質な麻生地のモチーフをちょこんと付けるだけで、さりげなく装いに個性を添えてくれます。また、紫外線対策や冷房対策に使う薄手のストールに付けても便利ですし、麦わら帽子やトートバッグ、着物の帯に付けるのも能登上布の透け感と相まって涼しげで素敵です。

受け継がれる伝統の心

江戸時代に技術向上を続け発展した能登上布（ノトジョウフ）。上布とは、上等な麻織物を意味します。
戦後着物離れが進むなかでも、手染め技術を代々継承し、伝統文化・美意識を発信し続けるのが山崎麻織物工房。創業から130年が経った現在、能登上布の唯一の織元として能登上布の魅力を次世代につなげるため、上質な織りの味わいを感じる麻織物の製品を世に送り出しています。

一般的なリネン（亜麻）ではなく、日本古来から使われてきたラミー（苧麻）が使用されているというのも能登上布の特徴。ラミー（苧麻）は、天然繊維の中で最もハリや、シャリ感があると言われており、透け感や、光沢感、そして軽やかさを兼ね備えた優秀な素材です。



優しい色使いで装いを彩る能登上布のブローチは贈り物にもおすすめ。母の日や、友人への誕生日ギフトとして喜ばれる和モダンなアクセサリーです。
大人のお出かけ着としてたのしめる最高級の夏着物の生地を洋服に合わせて、涼感を加えることができる季節の装いに仕上がります。

能登上布の新しい日常スタイル

1891年（明治24）、かつて麻の産地である石川県羽咋市で紺屋（染め屋）として創業した山崎麻織物工房。100年以上にわたり、能登上布の職人技を継承する唯一の織元です。
昭和初期に石川県無形文化財にも指定されるものの、洋装化で着物需要が減り産地の職人が減っていき、一時は「滅びゆく能登上布」と言われるほど厳しい時期を迎えた能登上布。

それでも尚、手仕事を学びたいと地方から訪れる人も多いことから、代々守ってきた伝統の技を次世代へとつなぐため、能登上布の新時代での価値を提案しようと着物・小物ブランド「能登上布 YAMAZAKI NOTOJOFU」を設立しました。

能登上布唯一の織元工房がプロデュースする「能登上布 YAMAZAKI NOTOJOFU」では、能登伝統の麻織物と凛とした日常に出会う、をテーマに、上布ならではの絣のデザイン・手染め技術を用い、日々の暮らしに溶け込む麻織物の作り続けています。