ずっと使いたいモノ、置いてます。

自然と人の調和を込めた石鹸

たった1種類のオイル、それもオーガニックの上質なエクストラバージンのオリーブオイルだけで作られた石鹸は、淡い乳白色でした。 その色が表す通り、素材も製法も全てが純粋無垢に作られています。

アダテペの石鹸は、トルコの西南、エーゲ海沿岸にある名前の通りのアダテペ村で昔と変わらず、今も一つ一つ手づくりされています。

生産地のアダテペ村は、一面オリーブの木で覆われた小高い山々が続いているエーゲ海を望む山の斜面にあり、ギリシャの影響を受けた古い石造りの家が残る小さく古い村で、国の景観保護指定地域にも指定されているとても美しい山村です。

良質のオリーブオイルの産地として有名なアダテペに、【アダテペ・オリーブオイルミュージアム】はあります。このミュージアムは、オリーブの歴史を紹介する博物館ですが、秋から初冬のオリーブ収穫時期にはエクストラバージンオイルを絞り、アダテペの石鹸を作る【工房】になります。

オリーブオイルミュージアムは、オイル造りに関して伝統と深い造詣とこだわりがあり、オリーブをペーストにすりつぶす時に石臼を用います。
オリーブオイルを作る製法としては最も古く、また最も手間のかかる方法ですがこの方法で行うと、出来上がったオイルは絞りたての、それこそフルーティーで軽やかなオイルになります。

その後、石鹸にするオイルを選り分け、ホットプロセスと呼ばれる製法で、2日間熱を加えて鹸化させて作られます。
オリーブオイルの臨界温度は210℃近くで、油の中でも最も高く、しかし高温による酸化などは無く安定していると言われています。
アダテペの石鹸である証しの刻印が押され1ヶ月の熟成期間を経て、白く美しいアダテペの石鹸が出来上がります。

そうして出来上がった石鹸は、オリーブオイルのみで作っているため、少し柔らかな感触。
少し熟成が進むと、徐々に乳白色から淡いベージュへと変わり、少し素地がなじんで堅牢になり使いやすくなります。

使い心地は、粒子の細かいクリーミーな泡立ちで、かすかなオリーブの香りは、強く自分を主張することなく、優しく柔らかな潤いを与え、顔や髪、身体をしっとり洗い上げます。
もちろん、低刺激ですので敏感肌の方や、赤ちゃんから年配の方にまでおすすめ出来る石鹸です。

アダテペの石鹸は、地域に根差した伝統的なものづくりの伝承と、アダテペ地域にあるオリーブの文化による雇用を作ること、そしてオリーブの畑を守ることにもつながっています。