ずっと使いたいモノ、置いてます。

ラフな素材感のコットンキャップ

浅めの被りと短いつばで視界を遮らず、長い時間でも着用しやすいBreton Cap（ブルトンキャップ）は、気負わずコーディネートに取り込めるカジュアルな雰囲気が魅力です。ネイビーとオフホワイトのコンビネーションはどんな色にも合わせやすく、シンプルなお洋服に合わせれば、帽子一つでこなれた雰囲気を演出してくれます。後頭部のマジックテープでサイズ調整も可能。至ってラフなつくりが恰好良いブルトンキャップです。

ブルトンキャップの「ブルトン」とは、フランスの北西部にあるブルターニュ地方の人が被っていたことに由来します。元は船員向けにつくられた「制帽」の一種ですが、かっちりしたマリンキャップとは異なり、Yarmo（ヤーモ）のキャップは新品のときから既にくったりした素材感で、味のある仕上がりとなっています。

素材には、保温性や耐久性の高いツイルコットン生地を使用。織り目が斜めになった「綾織」と呼ばれる織り方で、少し厚手の生地感と、程よく柔らかさのある肌触りが特長です。ワークウエア用の生地なので、洋服のような上質なコットン素材とは少し異なりますが、洗いこむことで毛羽立ち、次第に柔らかさを増していくので、使い続けることでその人の身体に馴染んでいきます。仕立てた後に製品染めを施されているため、色落ちが起きやすいという点もありますが、その色褪せこそが味わい深さを生み出します。まるでデニムのように、育てる魅力のあるワークウェアなのです。

働く人々のためのものづくり

Yarmo（ヤーモ）は、1898年にイギリスのグレートヤーモスにて創業されたファクトリーブランド。元々は、ニシン漁に従事する人に向けたスモックタイプのエプロンや上着を手がけ、イギリスの港まわりに多くの店舗を持っていました。過酷な環境である海の上で働く人々のためにつくられたワークウェアは、その丈夫で保温性の高い生地と、動きやすさを考慮した優れたパターン、実用性の高いデザインなどから、現在は漁業関係にとどまらず、他職種のアーティストや職人達からも愛されています。英国国防省をはじめ、有名オイルメーカーや医薬品メーカーなど、様々な企業の制服も手がけており、イギリスのワークウェアの代表的なブランドとなっています。