ずっと使いたいモノ、置いてます。

活躍幅の広いエアリーニット

ニットウエアはストレスのない日常着として、またお出掛け用のおしゃれ着として、とても活用シーンの幅広いアイテムです。そんな奥深いアイテムを、ニットの世界を深く研究し続ける専門デザイナーたちによるブランドからご紹介します。

ヨーロッパにもファンを持つ日本のニットブランド

2007年にスタートしたC.T.plageは「何気ないけれども 存在感のあるニット」をコンセプトに持つニットブランド。立ち上げ当初からヨーロッパのセレクトショップでも展開されます。2015年よりパリ支店を置いて、現在はヨーロッパと日本を中心に、15か国以上のショップで販売されています。
日常に着やすいシンプルなデザインの中に、他にはないニュアンスをシルエットに加えています。春夏物などでは手洗いが出来るように糸から工夫して仕上げていくなど、取扱いについても配慮している非常に肌触りの良いニットです。日本人女性ならではの細やかな気配りが反映されたニット製品は、老舗のニットブランドがひしめき合うヨーロッパにおいても、しっかりとファンを獲得しているのです。

デザイナーの諏訪直美さん金谷美加子さんは共に、日本のニット業界で長年企画に携わってきた女性たち。『服そのものを形にする事を考えて仕事をしたいと思った時、素材や糸から選んで企画出来る仕事がニットデザイナーでした。 一本の糸から商品になる過程で、その人なりの考えが商品に現れる事がとても楽しく感じられます。一見普通の形でも、意識と捉え方を変えるだけで形が出来るのがニットプランニングの醍醐味。着易さだったり心地よさだったりと、着る人の五感に触れる事もデザイナー冥利に尽きる事の一つです。』
そう語ってくださったデザイナーのお二人は、デザインだけでなく商品の本質を追求すべく、素材の特性を活かしたパターンや生産プロセス、オリジナル素材の開発など、実に多岐に渡る業務を行い、シンプルでありながらも非常に着心地の良いニット製品を実現させています。

また、糸の段階から仕上げまで全てに責任を持って企画する事で、時間や場所も考慮しながらの長く時間をかけた素材の手配を行っています。
例えば色を出すことに関しては、出来るだけ糸に負担がかからないように、糸での染めではなく綿（わた）の状態での染めを行います。特に秋冬素材の場合は殆どを綿（わた）の状態で染めているのだそう。糸で染めたものと綿（わた）の段階で染めたものとでは、着こんでいくほどに差がでてきます。特に黒い色のものは顕著に表れます。その他にも出来るだけ着心地が良い様に、製品を想定して逆算して糸に撚りをかけるなどの工夫をすることもあります。

こちらのAIRY WOOLの素材を使ったプルオーバーは、薄手の素材なので季節的にも長く着られて重宝します。女性らしさが漂う、ほど良い透け感がありつつ、ウール１００％の暖かみも備えています。なんといってもこのふんわり軽い着心地が秀逸。空気を纏うような優しさが感じられる一枚です。様々な重ね着に対応できるので、着まわしにも大活躍します。

沢山の時間と手間をかけて実現するにもかかわらず、そのこだわりをとてもさり気なく表現するC.T.plageのニットは、着心地やシルエットに他とは一段違う良さを実感できます。着続けて気づくことも多いだけに、特に沢山の服を着てきた経験豊富な大人から多くの支持を集めるブランドです。