ずっと使いたいモノ、置いてます。

海を感じるバスクシャツ

Nigel Cabourn（ナイジェル ケーボン）ウィメンズラインは、激動の時代に生きた女性の品格や精神を、今日の女性にふさわしいものに変換して製品に反映させています。「時代に流されることのないデザイン」「最高の生地・付属を使用する」「各ディテールに意味のあるハイクオリティーな製品を展開する」をコンセプトにした物づくりです。

こちらのショートスリーブ バスクシャツは、Nigel Cabourn（ナイジェル ケーボン）の定番アイテムを夏向きにデザインした1枚です。肩に配したパッチはブランドのアイコンとも言えるディテールの一つです。このパッチは1940年代の英国海軍のニットウエアをデザインソースとして、当時には首元の裏側に付いていた補強布を表側に配しています。一見セーラーカラーのようにも見える愛らしいポイントにもなっています。

ヴィンテージウエアをさらに昇華させる

生み出される製品は、優れたヴィンテージウエアが持つ機能的なデザインがベースとなっています。背景となるミリタリーウエアなどは、過酷な戦場で無駄なディテールは削ぎ落とされ、使い易い仕様だけがより機能的に発展し、研ぎ澄まされたデザインとして生き残ってきたという考え方があります。

このブランドが持つ特徴は、ヴィンテージをベースにした、ここにしかない優れた素材にもあります。本来ファブリックというものは、熱や乾燥、日光、過度な水分などの環境には弱いものですが、長い年月を経ても尚製品として存在しているということは、そのファブリックは極めて高い耐性を持っているからと言えます。Nigel Cabournは 単に昔のファブリックを再現するに留まることなく、現代の最新技術を駆使してヴィンテージファブリックを昇華させた、今までになかったファブリックを誕生させています。

メインとなるJAPANコレクションと呼ばれるラインには、日本でしか作れない独特の生地、日本でしか実現できない染色や加工技術を活用したアイテムが揃います。

しなやかで柔らかいROPE YARN

ショートスリーブ バスクシャツのファブリックは、海軍で使用していたロープをイメージして、毛羽立ちを抑えた丈夫な糸で編み上げたオリジナル素材を使用しています。ロープの製作工程にインスピレーションを得て、細番の単糸を5本という異例の数で撚糸されているので、丈夫でありながら非常にしなやかでソフトな肌触りが特徴です。

登山や船舶など様々な場面で使われる頑丈なロープは、衣料品に使われる糸をそのまま巨大化して、ナイロンなど頑丈な素材に置き換えた物のように見えますが、構造は全く別の物です。衣料品の糸は、毛羽のような短繊維を撚り合わせて糸にした単糸、そしてこの単糸をさらに撚り合わせて双糸としたものがあります。特殊なものでは3本の単糸を撚った三子があり、とても稀少な4 本の四子という物もあります。一方ロープは、スタートは同じですが複数本を撚り合わせる工程を数回重ねます。尚且つその工程で「撚り増し」を掛けながら撚り上げ束ねる特殊な工程の積み重ねである事が大きな特徴です。

Nigel Cabournのバスクシャツは異例の5本の単糸を撚糸した五糸を使用しています。ロープのように多くの糸を撚る事で強度を確保し、単糸の撚糸とのバランスを取る事ができるので、頑丈でありながらしなやかで柔らかいという相反する性質を両立させる事ができます。

身につけることで海を感じることの出来そうな、ROPE YARNで編み上げられたバスクシャツ。五分丈の袖は気になる二の腕をカバーでき、華奢なスタイルに見せる効果も期待できます。肩のディテールと合わせて優しい印象を作れる、春から夏にかけてお薦めしたい1枚です。