ずっと使いたいモノ、置いてます。

真に普遍的なものづくり

ひたむきに、昔から続くものづくりの姿勢。「変わらないものづくり」と聞くと、きっと良いものなのだろうと無意識に安心してしまいがちですが、「不変」と「普遍」は少し違います。ご紹介するKERRYWOOLLENS MILLS（ケリーウーレンミルズ）のニットセーターは、言うなれば「普遍的」なニット。300年という歴史を土台に、少しずつ時代に合わせて変化しながら人々に愛されるセーターを世に送り出し続けてきた、ファクトリーブランドの物語を紐解きます。

アイルランドの美しい自然とともに
アイルランド南西部の美しい山々に囲まれたケリーに工場を構えるKERRYWOOLLENS MILLS（ケリーウーレンミルズ）。スコットランドにて創業したのち1904年にアイルランドに拠点を移し、以来300年以上もの間ファインウールから織物と糸を生産し続ける老舗メーカーです。ケリーの美しい田舎の風景の中で今なお残る伝統的なウール・ミルは希少な存在。アイルランド、イギリス双方に生産工場を抱え、世界中に顧客を抱える規模に成長した現代も、ブランド設立当時の伝統に忠実なものづくりをひたむきに続けています。

糸の紡績から自社工場で手がけることで、品質の高さと安定した生産体制を維持しながら価格を抑えることが出来るのは、ファクトリーブランドならではの強み。糸の紡績からパッキングまで自社一貫生産という堅実な姿勢を貫きながら、上質なニッティングにまつわる英知を蓄積しているのです。こうして国によって微妙に異なるサイジングや、細やかなニーズに対応する技術力・開発力によって、世界中からオーダーが絶えないブランドへと成長を遂げました。

時代が作り出す、本物のベーシック
一般的に老舗ファクトリーのニットウエアは古いパターンをそのまま受け継ぐことが多く、着丈、腕周り、袖のシルエットが野暮ったく見えてしまうこともしばしば。そんな中、KERRYWOOLLENS MILLS（ケリーウーレンミルズ）は時代に合わせたシルエットとなるよう、パターンをブラッシュアップし続けているのだそう。クラシカルなものづくりはそのままに、常に着る人の要望に応えることを念頭に置く姿勢は、歴史に裏打ちされた専門メーカーならではのものです。

KERRYWOOLLENS MILLS（ケリーウーレンミルズ）のフィッシャーマンリブポロニットセーターは、シンプルなハイネックのリブセーター。全体が伸縮性のあるリブ編みになっており、なおかつ肩の切り返しがないラグラン袖のパターンなので体のライン沿うようなフィット感を味わえます。首、肩、背中と全身をすっぽり包み込むウールセーターは、ぬくぬくと暖かく、心までもほっこりと温めてくれるようです。
こちらの「Pure Aran」はベーシックなオフホワイト。デニムに合わせてカジュアルに、プリーツスカート+タイツの組み合わせでフェミニンにと合わせるボトムスによって雰囲気が変わります。冬の日常着として、今年も来年も、またその次もと活躍してくれそうです。