ずっと使いたいモノ、置いてます。

アウターとしてもインナーとしても

子供の頃に体感したものでしょうか。ガーゼの生地に優しく包まれた時の、あのなんとも夢心地な肌触り。あの感覚を、肌ストレスも多くなる大人だからこそ、日常生活にもっと取り入れられたら。ガーゼ素材を使った製品に特化しているブランドao（アオ）は、幸せの肌触りを届けてくれるブランドです。

空気をまとっているような軽さ

ガーゼとは綿の糸をゆるく撚り、縦横交互にあまく織った生地のこと。吸湿がよく速乾性もあり、通気性が良いのが特徴です。ガーゼというとよく汗を吸ってくれるので、夏のイメージが強いですが、二重、三重と重なっているガーゼには、間に空気の層が出来ていて意外なほどあたたかいという、実は肌寒い季節にも向いている生地なのです。また、あまく織ることで糸同士の密度が低く、これによってまるで空気をまとっているような「軽さ」「柔らかさ」があるのも魅力です。

ao（アオ）のガーゼは失われがちな「コットンそのもののやわらかさ」を十分に保てるように作られています。優しいタッチの服にするために糸から生地になるまでの工程を見直し、その結果、余計な油落としや加工・糊付けをしないことで、コットンそのものの柔らかいタッチが保てることがわかりました。ただ、この加工を施さない生機（きばた）を使うということは、風合いが良いというメリットに対して、洗うと縮むという扱いにくさが生じます。ao（アオ）では必ず洗いまたは染めを施し、縮むことを計算してパターンを修正することで、この扱いにくさを解決しました。自社工場だからこそ出来る手のかかる工程によって、洗った時の縮みが軽減されています。

高機能中綿シンサレート入り

表は起毛の綿素材、肌側にはスーピマコットンの二重ガーゼを使用したノーカラージャケット。中綿には高機能素材のシンサレートを入れているので、とても軽く暖かく着られます。シンサレートとはマイクロファイバーのような細い繊維群でできた化学繊維の高機能中わた素材です。Thin(薄い）とInsulate(断熱する）を合わせたネーミング。 細い繊維が組み合ってたっぷり空気を含むので、断熱性・保温性に優れていることから、マラヤ遠征隊や冬季オリンピック、全日本スキー連盟などのウインタースポーツの公式ウェアにも採用されているそうです。
中綿ノーカラージャケットは、一枚のアウターとしても、コートのインナーとしても着られ、同じブランドaoのチェックコート ブラックウォッチとも相性抜群です。長めのリブの袖口も保温性があります。ヤシの実から作られるコロゾボタンもまた温もりを感じられる愛らしいポイントに。左側のポケット口には、ao（アオ）のブランドアイコンにもなっている赤いステッチが効いています。

新潟の縫製工場から

ao（アオ）は新潟県の糸魚川市にある縫製工場が立ち上げたファクトリーブランドです。長年培った縫製工場としての技術を使い、縫製するのには手のかかるガーゼを使った洋服を作っています。肌当たりの良さにこだわり、縫い代を倒して縫い押さえたり、折り伏せて縫ったり、袋状に縫ったりと、1点1点細かな部分にまで気を配っています。

また、目の粗いダブルガーゼや、透け感を楽しむ一重ガーゼ、一見してはガーゼに見えないような染色などao（アオ）ではガーゼの可能性を信じ、オリジナルのガーゼ生地の開発にも積極的に取り組んでいます。