ずっと使いたいモノ、置いてます。

情景をスカートに乗せて

しとしとと雨が落ちる情景を乗せた、情緒溢れるテキスタイルの雨のドビースカート。温もりのある柄が表現されたスカートはhatsutoki（ハツトキ）とＺＵＴＴＯのダブルネームで誕生しました。

優しい雰囲気のドビー柄

hatsutoki×ZUTTO 雨のドビー スカートに描かれたドビー柄はhatsutoki（ハツトキ）オリジナルのデザイン。日々の暮らしの中で感じた自然からのモチーフを丁寧に落とし込んだ高い価値を感じられる織り柄です。ドビーとは細かい織り柄のリピートを作れる織り機のことを指し、それは播州織りで最も得意な技法の一つでもあります。経糸に繊細なストライプ柄を施し、雨粒をカットドビーで表現することによって、雨が静かに地上に落ちていく情景を描いています。播州織物というと先染め製法が特徴ですが、このストライプ柄の部分に、染まらない糸を入れることで、柄だけに染料が入らず、柄として残るよう後染め製法を採用。この柄を高密度のコットン素材に乗せ、ZUTTOでは、別注カラーでオリジナルスカートを製作しました。

ウエストの前面には小さなボタンを並べて女性らしい表情に。側面にはゴムを入れているので、幅広い方に楽しんでいただけるサイズ感になっています。ギャザー分量は控えめにして、ボリュームを出し過ぎないシルエットにしています。高密度で織り上げた生地はパリッと肌離れが良く、夏にも快適。カラーはKAHKIとNAVYのシーズンレスな2色の展開ですので、春から秋にかけて長くお楽しみ頂けます。Tシャツやブラウスにも良く似合い、コーディネートが楽しくなるスカートです。

播州織物の新たな可能性

hatsutoki（ハツトキ）は播州織物と呼ばれる織物のブランドです。播州織物は、兵庫県北播磨地区で200年以上の歴史を持つ、綿を中心とした薄手の織物のことで、糸を染めてから織る「先染め」製法が特徴、先染め織物の全国シェア80％を持っている産地です。織物の産地は往々にして、大きな川が流れ豊かな水に恵まれている所が多いのですが、hatsutoki（ハツトキ）の生地が生まれる西脇市にも、一級河川の加古川が流れています。豊かな水は織物の発色の美しさを生み出し、その地でなければ表現出来ない色味を引き出しています。

「播州織物の反物を解き、初めて触る感動をそのまま伝えたい」そんな思いからhatsutoki（ハツトキ）は生まれました。どこでどう作られているのか分からない、トレンドを追い求め均一化された洋服が市場に溢れる現状に対し、どういう想いで、どこでどういう風に作られているのかを伝えながら、肌に心地良い播州織物の素晴らしさを伝えたいという想いがあります。hatsutoki（ハツトキ）の製造を行う島田製織株式会社は80年間、播州織物の地で染色（糸染め）、製径（糸準備）、製織（織り）、仕上げ加工（風合い）の職人と協力して、ものづくりを行ってきた老舗です。産地の中にいることで、職人との物理的・精神的な距離もなく、ただ「良いもの」を一緒に作り上げてきたのです。

wonderful basicという、普遍的で長く愛用されることを前提とした商品製造を行っていること、また周囲の自然の景観や色、音など五感で得られる全てからインスピレーションを受けて作らえるデザインに無限の可能性を感じます。