ずっと使いたいモノ、置いてます。

日本のニット職人が作る着心地

冬にまとうニットに求めるものは、暖かさと快適な着心地。このふたつが両立されたものは、袖を通すたびに嬉しくなる魅力があります。さらにシルエットが綺麗なら、ボトムスやアウターとのコーディネートも楽しくなりますね。ZUTTOのオリジナルウエアからご紹介するのは、そんなニットに欲しいポイントを踏まえて作ったモックネックセーター。素材から作りまで、とことんこだわったニットです。

厳選メリノウールの梳毛糸を使って

ニットに欲しいポイントを満たすために、モックネックセーターを作る上で、まず取り組んだのは素材の選択。今回はオーストラリアの豊かな大地で育まれたメリノウールを使用しています。

メリノウールは、繊細で細く美しいクリンプを持つ事で知られています。その繊維には光沢があり、ソフトな肌触りでシルクのような感触。羊毛のウロコ状になっているスケールを溶かし、薄い樹脂の膜でコーティングすることで微妙な毛羽感を解消し、長時間の洗濯での絡みや縮みが少なく、ふっくらと柔らかな肌ざわりを保つ特徴があります。また、発色も良く、深みのある色調が表現できる良さがあります。モックネックセーターは、比較的毛玉が抑えられるメリノウールの梳毛糸（そもうし）を使用することで、ニットで悩ましい毛玉の発生を軽減しています。

基盤となった五泉ニットの知恵

モックネックセーターの製造を依頼したのは、五泉ニットで知られる新潟県五泉市のニッター。五泉の町は五つの泉が豊かに湧き出る里と言われており、豊富な水資源を活用し、250年前から絹織物業が発展してきました。しかし、戦時下では企業整備による転業や大火により多くの織機を失い、絹織物業に大きな被害をもたらします。復興のため織物業を営んでいた人々はメリヤス製造業に着目し、転業が進んでいったことがのちに五泉をニットの町に変化させるきっかけとなりました。

昭和20年の大火から15年が経過した頃には、五泉は日本有数のメリヤス産地として確立し、ニット生産業界では「五泉は編機の見本市」と称されるようになります。海外の多彩な輸入機を導入したほか、染色工場も誕生し、染色から編み立ての工程がすべてひとつの町で完結出来るようになりました。

モックネックセーターは、そんな歴史ある五泉ニットのリーダー的存在であるニットメーカーに依頼して出来上がりました。平面デザインを立体化し、自在に糸を操り、日々の装いに求めるものを形にしたニットには、まさに職人の技術が詰まっています。

「モックネック」とは、タートルネックよりはやや低い高さにネックラインを持ってきた仕様のこと。非常に柔らかく、気持ちの良い編み地になっており、モックネックの部分は幅広に作っているので、女性らしい華奢なイメージを作ってくれます。一枚ではもちろん、下にシャツを重ね着したり、スカーフを合わせても変化をつけたおしゃれを楽しめます。しなやかで暖かく、ボリュームを抑えたシルエットが魅力です。

長く愛用して欲しいという気持ちを込めて

日々移りゆくファッショントレンドの中で、次々に生み出される新しいデザインを身につけて、気づけばトレンドも2周りくらいして経験してきた、『ずっと良いと思えるデザイン』『愛着のもてる服』を求めていきたい、そんな方々にも満足していただけるものづくりを目指して 、ZUTTOのオリジナルウエアを製作しています。 日常の沢山のシーンで活用していただき、様々なアイテムとのコーディネートをお楽しみください。