ずっと使いたいモノ、置いてます。

イタリアの歴史を物語る

こちらは履いて気分が上がるルームシューズ。お気に入りの靴を履いて出かける時に似た高揚感があるスリッパで、その始まりは「何も捨てない」ためのリサイクルからというから、見た目の雰囲気とのギャップには驚きました。drogheria Crivellini（ドロゲリア・クリベリーニ）は、1950年代に生まれたイタリアの伝統的なワークシューズに再び息を吹き込んだブランドで、手作りの文化を尊重しイタリアの職人がひとつずつ手縫いで仕上げるシューズは、イタリアの歴史を物語る存在。

見た目は、まるで校長先生や院長先生の高級感あるスリッパの雰囲気でスリッパを履いて全身ミラーを覗き込むほどで、履いているだけで気分がいい上、ベルベットの布生地は、履き始めから日毎足にフィットすることを実感します。底面はゴム素材を使用し滑る心配はありません。ソールを縫製しているミシン目に、ベルベッド生地と手縫いで合わせているステッチ、アッパーのパイピング。ぞんざいに扱いがちのスリッパもお気に入りのシューズのように見てしまうものづくりのスリッパです。

ご自宅用はもちろんのこと、場所を変えて過ごすときのマイシューズに、外出先で靴を脱ぐ時の携帯スリッパにもおすすめです。外出でおしゃれをしてきたのに、靴を履き替えスリッパになった途端、足元から生活感が滲み出る心配もこのシューズならありません。もちろん、長時間移動の機内やホテルの中、旅先の2足目として旅行鞄に忍ばせるのも嵩張らず便利なシューズです。細身のシルエットですが、普段より1サイズ上を選び、踵が合うのがちょうど良いサイズです。

「何も捨てない」ということ

・ご自宅用のルームシューズに
・足が疲れやすい飛行機内や、宿泊先での室内履きに
・スポーツジムなどの室内履きに
・お子様の学校行事の際に持っていくスリッパに

コンパクトで持ち運びやすく、さらに美しさも併せ持つベルベットミュール　Papusse Mules 020 BROWNは、足当たりも柔らかく履き心地も快適。カラーは温かみを感じるブラウンです。

ベースとなったfurlane（ファーレーン）がイタリアで生まれたのは、遡ること半世紀以上前。場所は、ブランド創始者Roberto Crivellininのルーツとなる地、イタリア・フリウリ州でした。何も捨てられない農業文化の伝統があるフリウリ州の農民達が、物資不足の戦時中に知恵を絞り、古くなった服の生地やベルベットをアッパー部分、古い自転車のタイヤをソールに再利用するなどして生まれたのが、ベースとなったワークシューズ。Robertoは、ストーリーがあり本当に価値のあるものを提供したいと考え、このワークシューズの現代版としてアップデート、復活させたものがdrogheria Crivellini（ドロゲリア・クリベリーニ）のシューズです。

イタリアの職人文化の象徴

生地や糸、縫製もすべてイタリア製にこだわるdrogheria Crivellini（ドロゲリア・クリベリーニ）のシューズ。昔と変わらず職人の手縫いで作られており、furlaneからヒントを得たことから、アッパーとライニングには天然素材を使用、アウトソールは糊不使用と環境にも配慮されています。今ではdrogheria Crivellini（ドロゲリア・クリベリーニ）のシューズは、イタリアの職人文化の象徴とも言われており、当時の環境や創意工夫に対する尊敬の念が感じられます。

ヴェネチアのゴンドラでも愛された靴

原型となるfurlaneは、1955年、Drogheria Crivelliniの家族が営んでいた日用雑貨店で販売されていました。レザーの端切れ生地は後に甲革（アッパー）になり、コーヒーのジュート袋や自転車の廃タイヤが靴底に使用されていました。当時は自宅で作られ、仕事と遊びの両方に使用されたその靴は、イタリア北東部、特にヴェネチアに広がります。そして滑りにくさと軽量さが、ヴェネチアの移動手段の一つであるゴンドラの船頭に評価され、「ゴンドラシューズ」としても定着しました。

ひとつずつ手作りしているため、生産量が限られた貴重なシューズ。職人の優れた技術と歴史が感じられる上品なdrogheria Crivellini（ドロゲリア・クリベリーニ）のベルベットミュール　Papusse Mules 020 BROWNは、クリスマスのギフトや、母の日、誕生日プレゼントにもおすすめです。ストーリーを知り、長く愛用頂きたいシューズです。