ずっと使いたいモノ、置いてます。

PRASによる名品の再解釈

過去から現代に至るまで、様々な名品と呼ばれるモノが生まれていますが、流行が作られモノがどんどん生まれる中では、消えていくモノもあれば再構築される普遍的なモノもあります。そんな中で、一度姿を消してしまったモノのデザイン、ディテール、ストーリーに対し、PRAS（プラス）が改めて価値を考え、再解釈したシリーズが登場しました。真摯に素材と向き合う、日本のものづくりの内面的な特性を理解したPRAS（プラス）ならではの製品です。

女性らしいスニーカー

ご紹介するSW-TRAINER　KINARI／OFFは細身なラインが定番シリーズよりも女性的で、縫い目がほぼなくシンプルなデザインのローカットスニーカー。UP-CYCLE Series（創造的再利用）と名付けられたシリーズで、スウェーデン軍のシューズがデザインソースとなっています。一枚革で靴を作るような製造方法で作られ、靴紐を通すアッパー部分がシンプルですっきりとしています。
つるんとしたトゥキャップが特徴的で、上品さもありながらメンズライクな雰囲気も感じさせるSW-TRAINER　KINARI／OFF。カジュアルすぎず履くことができ、スカートやすっきりとしたパンツに合わせやすいデザインです。また、インソールにクッション性の高いウレタンカップインソールを採用することで、長時間使用にも耐えられる履き心地を実現しました。

PRAS（プラス）は日本製製品を作ってきたブランドですが、新しい試みとしてはじまったのが海外でのものづくり。日本から素材を送り、海外で作ることで、日本にはできない製法やデザイン・型と、PRAS（プラス）の強みでもある日本の素材が掛け合わさり、新たな付加価値が生まれています。製造を担うのは、日本のバルカナイズド製法を用いた工場で経験を積んだ方が経営する工場。日本での経験も活かされ、その品質は高く評価されています。このシリーズも日本にはないシームレスなデザインで、日本だけでなく海外の有名ブランドも靴のオーダーをする技術からなります。

内面的な「日本らしさ」

製品の外見だけでなく、内面的な部分で日本らしさを訴えたいという「JAPANISM PRODUCT」を理念に掲げるPRAS（プラス）。内面的な日本らしさとは「真摯に素材と向き合うこと」や「繊細で愚直なモノづくり」といった、古くから日本人が心がけてきた、ものづくりの際の特質と考え、この特質を国内外に発信し、実際に製品を身につけてもらうことで共感を得ることが今後の日本に必要なのではないか、と考えたことがブランドの始まりでした。

多くのPRAS（プラス）のスニーカーに採用されているバルカナイズド製法とは、スニーカー本体とソールを張り合わせる製法。スニーカー本体とソールの間にまだ固まっていない未加硫ゴムをはさみ、特殊な釜に入れて高温の圧力をかけながら硫黄、加硫剤を加えていきます。この「加硫」の工程において、靴底とアッパー（靴の本体）が接着し、キャンバスの本体やゴム底といった素材の異なる部品が一体化出来るのです。バルカナイズド製法によって長い時間をかけて作られたスニーカーのゴムは、伸びてもきちんと戻り、弾んだりしなやかに曲がるという本来の性質を持つようになり、足へのフィット感が非常に良く、底が剥がれにくいスニーカーとなるのです。

一時的な流行りではなく、次の10年、そしてその先に続く普遍的なプロダクトを生み出していきたいという思いから、どんな服にも合うシンプルなスニーカーに注目するPRAS（プラス）。「日本らしさ」を大事にしながら、過去にとらわれず、新たな試みにもチャレンジしています。