日本でも有数のい草の産地、岡山から届くこちらの手提げかごは、昭和の前半買い物かごとして使用されていたものです。日本では、このい草をよった「い縄」を素材にかごを作っているのは、岡山県倉敷市にある一軒のみで、性別、世代を超えて使ってもらえるようにととてもシンプルなデザインになっています。
畳と同じい草を素材を専用の織り機に1本づつ掛けていき、生地状に織って完成する手提げかご。その編み目は規則的で、縁部分も一つ一つ手できっちりときつく編み上げています。さらに底部分は丈夫さを増すために横は3本ずつ編んでいるため食材をたくさん入れても十分な強度があります。
そのため、日々のスーパーや商店街へのお買い物におすすめで、使い続けて艶が増し、かごの角は丸みを帯びしなやかに変化していきます。また、い草の素材が買い物かごに適しているのは、入れたものに合わせて、多少形状を変化させ膨らむ融通のきくところ。また室内では収納かごとしてもお使いください。ナイロン素材のエコバッグとこ異なり、経年変化による茶系に育つお買い物かごです。
現代のオートメーション化されて作られる完璧なプラスチックやステンレス製品にはないぬくもりと、どれもが一点もののように素材の個性や手仕事の跡が残ります。素材の採取にも一苦労がかかる天然素材ですので、完成した製品の小さな割れやちぎれ、ねじれなど道具として使用上問題ないものは、手作りのものとして理解いただき手仕事を味わっていただきたい製品です。
今も昔もどこででも
日本でも古くから日用品や装飾品、あるいは建築材料、農業、漁業と言った生活用品に竹素材などが使われてきましたが、世界で各国さまざまな自然素材でかごが作られ愛用されてきました。その中でも日本はちょっと特別で、日用品の竹かごだけでなく、美術工芸品としても発達してきました。歴史を掘り起こせば、千利休の時代から、茶道の世界で花かごとして竹かごは使われています。
繊細な工芸品と暮らしの道具、どちらも日本人の丁寧なものづくりの精神が反映され、現代でもその美しく、温もりある手仕事に感動させられます。
同じ用途でも、異なる素材、異なる形や編み目。日本全国、世界各地のかごから、その地域の特徴や根付いた暮らし、人々の性格までもが垣間見れるようなかご製品は高価な伝統工芸とは異なり、身近な歴史と技術も知る機会にもなります。
素材の調達から加工まで、日本人らしくまじめに丁寧であるかご作りは、素材の耐久性が生かされた丈夫さと、プラスチック製品にない職人さんのぬくもりが、使い続ける楽しみと愛着をもったモノとの暮らしを教えてくれそうです。
サイズ | 横約33×縦20×高さ21(cm)
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取っ手含めた高さ | 約32cm |
重量 | 約450g |
素材 | い草 |
製造国 | 日本(岡山県) |
「ずっと愛着をもって使い続けられるモノと出会いたい」「出会ったときの嬉しさを共有したい」。ZUTTOは、そんな思いからはじまったセレクトショップです。
スタッフが長年愛用しているモノ。いろいろな方に愛されてきたモノ。実際に使ってみて本当に自信を持っておすすめできるモノ。そして、環境にやさしく、安心な素材。手に取れば分かる、作りの丁寧さ。そして、ずっとそばにおきたいと思える美しいデザイン。
愛着をもってずっと使い続けられるモノに出会えた時は、嬉しさもひとしおです。セレクトショップとして日本に伝わる道具たちもご紹介します。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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