ずっと使いたいモノ、置いてます。

英国の故きをたずねて

きちんと着こなせるのに、普段着感覚であること。古いものの中にある新しさを感じさせ、ファブリックのコントラストやその手触りも納得できること。そして粋に着こなせる洋服であること。漁師や工場で働く職人たちが着るワークウエアや英国伝統的な衣類をベースにしながら、歴史と職人技をひしひしと感じさせるHACKNEY UNION WORKHOUSE（ハックニー・ユニオン・ワークハウス）のコートは、袖を通すだけで、その背景まで見えてくるような、そんなコレクションです。

ブリティッシュトラッドと革新

ご紹介するFISHERMAN LONG COATは、ふかふかで滑らかなメルトンウールを使用したロングコート。ウールらしい重み、質感もありながら、柔らかくしっとりとしていて、ウール特有のチクチクした肌触りも気になりません。
【FISHERMAN（漁師）】の名の通り、漁に出るときのコートをイメージしたデザイン。機能的にカットされた大きめのフードとドルマンスリーブが、袖を通すだけでシルエットを作り上げてくれ、厚手のニットやジャケットの上から羽織ることも出来ます。フードを折り返すことで、ショールカラーとしても使うことが出来るのも大きな特徴。また、丁寧なパイピング処理を施したコットンの裏地付きで、型崩れ防止にも役立ちながら、ふんわりと暖かく身体を包んでくれます。タキシードやニットで使われることの多い曲線的な襟をあえてコートに採用し、トラディショナルかつエレガントなテイストを実現しました。

サイズはS、Mの2サイズをご用意しました。小柄な女性の方にはS、身長が高い女性の方や、男性にはMサイズがおすすめです。生地の表情が感じられるオリーブグリーンのHEATHERカラー。秋冬のお洒落が引き立つ色合いも魅力です。

HACKNEY UNION WORKHOUSEのコレクションはその殆どが英国産であり、加工されていない純粋な生地（ルームステイト）の生地を使用することが多いといいます。質の良い生地を使用することを前提に、ごく稀に見つかるデッドストックの生地にも注目。「最高の生地で、最高の服を作ること」をテーマに掲げており、ロンドン東部にある倉庫を散策しながら、洋服以外の用途に使用される生地をピックアップすることもあるというほどのこだわり。HACKNEY UNION WORKHOUSEの核となるスピリットに見合う生地を見つけ出すという強い意思を感じさせます。

独特の世界観とパターンへのこだわり

HACKNEY UNION WORKHOUSEのコレクションは、英国の歴史を感じさせるようなそのデザインだけでなく、長く愛され、持ち主のパートナーのような存在になるように考えられています。ロンドン・イーストエンドを拠点とする2つの工場とのみ取引をし、頻繁に工場に足を運んで確認することでそのクオリティーを保っています。20年以上服を作り続けてきたピーター故、時間と技術を尽くしたパターン製作には自信を持っているのも頷けます。パタンナーは、ロンドンはサビルロウのハンズマンで長年修業したマスターパタンナー。【サスティナビリティー（持続可能性）】を掲げ、ビジネスだけではなく同じ志を持つ人との関係性を深めていき、ともにブランドを前進させるような環境が、HACKNEY UNION WORKHOUSEを唯一無二のブランドとして現代に熱狂的なファンを持つ理由なのかもしれません。

英国の歴史とクラフトマンシップ

2012年にイギリス人デザイナー、ピーター・レベリットにより誕生したHACKNEY UNION WORKHOUSE（ハックニー・ユニオン・ワークハウス）。さびれ崩れかけた19世紀のスローターハウスを工房として購入し、リフォームする作業の中で、建物に残る石の1つ1つを修復する熟練の職人達と出会い、古いのものに隠された美しさに新たな真価を発見します。ヴィクトリア朝時代の街中に見られた、デザイナーやクラフトマンのスナップ写真に見られた意思を持った服は、トレンドに流されず長持ちする服。そういったものからインスピレーションを受け、テイラーなアプローチで、時間と技術を尽くしたパターン製作の元、ジャケット、コートをメインとした作品をつくっています。