オフィスに届いた1枚の葉書。
愛媛の消印が押されたその葉書は、
今治のタオルメーカー、
宮崎タオルさんからの季節のお便り。
イラストなど書かれておらず、
深みのある群青色のインク文字に
朱色の角印が押されただけのシンプルなものでしたが、
ところどころ滲みインクが溜まった部分だけが
色濃く残る文面は、書いた人の筆のスピード感まで
表しているようで、何だか嬉しくなりました。
そう、万年筆です。
せっかくなので、返事は手書きにしたいなと思い、
しまっておいたLAMYの万年筆を取り出します。
購入して5年ほどになるLAMY safari。
いざ書こうとすると、インクが出てきません。
クルクルとペン本体を外すと…、インク切れでした。
しばらく使わずにしまってあったので、
ペン先が詰まっているかも、と思い
思い切ってペン先のクリーニングから取り掛かることに。
購入以来、ずっと同じ色の専用カートリッジを
入れ替えて使ってきましたが、
考えてみればペン先のメンテナンスはこれが初めて。
長い間使わずに置いておくと、
インクの水分が蒸発するのでインクの成分で
ペン先が詰まってしまいます。
用意するもの:
・愛用の万年筆
・水を入れるコップ
・新しいインクカートリッジ
・汚れても良い布かティッシュペーパー
1.ペン先の汚れを柔らかい布がティッシュで拭き取ります。
※インクで服を汚さないようご注意下さいね。
2.ペンの胴を外し、空になったカートリッジを抜き取ります。
3.水を入れたコップの中にペン先ごと浸します。
4.ペン先の詰まりを解消したい時や、新しい色に変える時の他、
しばらく使わずに保管する時はこのまま数時間〜一晩置くと、より綺麗になります。
この後、流水で洗い流します。
5.水気を拭き取ります。
6.新しいインクカートリッジを装着します。
カートリッジは、回さずにぐっと押し込むように付けましょう。
日頃ボールペンに慣れてしまっていると、
ペン軸をぎゅっと握ってしまいがちですが、
万年筆は構造上、余計な筆圧はかけなくても
インクが出る仕組みになっています。
あまり強く力をかけてしまうと、
ペン先を傷めることもあるので、
インクが染み出しやすいよう、
ボールペンよりも少し寝かせ気味、
45〜60度くらいの角度で書くのがコツです。
時には万年筆でお手紙を書いたり、好きな小説を書き写してみたり。
秋の夜長の素敵な過ごし方を、また1つ見つけたのでした。
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