玄関マットやラグは、靴底の埃や泥を室内に持ち込まないように使う日用品ですが、ノルウェーにも“室内で靴を脱ぐ”生活様式があり、3代に渡り業務用玄関マットの仕事に携わるThoralfLianとインテリア・デザインに情熱を持ったSonjaDjønneの夫婦によって作られたラグ専業のブランドがHEYMAT(ヘイマット)です。2人は多くのマットと使う人々に出会っていく中で、業務用マットの耐久性や機能性の高さを確信し長く愛用したい現代的なデザインを取り入れた家庭でも使うことができるマット作りを始めます。
HEYMAT(ヘイマット)。その名前は「家に帰る」という意味の北ノルウェー語の「heimatt」に由来し、「ただいま」と家に帰る喜びが届けられるようなインテリアになるようなマットが揃います。
Photo: Kim-Åge Abelsen / Rabothytta, Mo i Rana
HEYMAT(ヘイマット)の素材は、地球環境にも配慮した再生プラスチックを使用します。(表:ポリエステル(PET)裏:ニトリルゴム )裏面のニトリルゴムは頑丈マット水分を通さず、グリップが効いてずれないため、小さなお子様から高齢の方の住環境でも安心して使うことができます。
世界中でペットボトルなどのプラスチックのリサイクル対策はますます加速し、あらゆる業界でリサイクル素材の開発が進んでいますが、私たちが選ぶあらゆるモノの素材や製造について知ることが、問題解決に繋がるのだとしたら、地球を思うモノ選びをしたいものです。
HEYMAT(ヘイマット)がものづくりする上で大事にしている持続性。そのデザインは、長く使い続け愛着が生まれるようにとシンプルで飽きがこないものにしています。幾何学模様柄では同系色にすることで主張しがちなデザインを和らげ、正方形や円の構成は、まるで自然の風景に見る色の重なりを美しい色のグラデーションで表現し、インテリアとしての力を発揮させています。
どれもノルウェーの一流デザイナーが手がけたもので、建築やプロジェクトで最大のDesign and Architecture Norway(DOGA)受賞するデザイン性の高さです。Caroline Olssonが手がけたのは、ノルウェーの自然と季節の移り変わりを幾何学模様と色で表現したBlåneシリーズ。Fall、Summer、Winterと季節を異なる色で表現したマットは、季節で模様変えしたくなる一枚一枚が素敵な色合いです。
Kristine Five Melværが手がけたのは、家に帰るのが楽しいテーマやパターンにしたHandシリーズ。シンプルな格子模様はナチュラルな日本の住宅環境に合うデザインと色でどんな空間にも相性がいい一枚です。
ノルウェーといえば、夏から秋にかけて野生のベリー摘みをする人々の風景も有名です。そのベリーをイメージした鮮やかでカラフルな色合いと、メランジ糸が交差しあう美しいグラデーションのMixシリーズも、Kristine Five Melværのデザインです。
玄関は、訪れた人にとっての第一印象となるいわば家の顔とも言えます。そしてそれは、外からの埃やゴミを中に持ち込まないための役割を持っています。また、テーブルやソファの下に敷くラグなどでは、家具での床の傷つきを防いだり、空間の仕切りの役割も果たします。そんなラグやマットの色柄の選び方に迷う時は、リビング用の大判の場合は、お部屋全体の印象に影響しますので、そのお部屋を統一させるベースカラーがおすすめ。ドアの前やベッドサイド、キッチン洗面台の小スペース用の小さなマットは、アクセントになるデザインや色を選ぶと一枚で印象を明るくおしゃれに変えてくれます。小さなマットというのは、家具やカーテン、壁紙を変えるよりも簡単にお部屋の模様替えになるので、気分や季節で楽しめるインテリアなのです。
ラグやマットは、敷く場所を変えてもどこでも使うことができるので、無駄がないのも良いところです。小さな一枚でそこに色のリズムを生み、空間がいきいきと変化します。丸めてしまえば場所を取らず、お手入れは洗濯機で洗えて衛生的。業務用マット作りが活かされた日常に気がねなく使いやすいHEYMAT(ヘイマット)の製品です。
インテリアにこだわっている人の家には、デザインのよい家具や照明、家電や植物もバランスよく配置されいるように思えますが、そこに一枚ラグ(マット)も存在していることが多いです。ラグを敷くだけで、インテリアに雰囲気が生まれ、その面積は、お部屋の印象を変える力を持っています。インテリアに何か物足りない。でも家具を増やしたりするスペースもない。そんな時は、実用的でインテリア効果も高いラグ(マット)を敷いてみることをおすすめします。
Photo: Heymat