秋冬の醍醐味といえば、ウールやコットンのブランケットをソファや寝室に追加して、心機一転雰囲気を変えて楽しむこと。季節によってお洋服を変えるように、お部屋にも新鮮なテキスタイルが加わると、おうちで過ごす時間もより豊かに感じそうです。
今回ZUTTOでおすすめしたいのは、「ウールなのに軽い」「コットンなのに暖かい」ブランケットたち。この時期になるとストールやブランケットで寒さをしのぐようになりますが、ブランケットはストールと違ってサイズが大きくなる分、厚手な毛糸で編まれたものは重たくなります。お気に入りの柄で気軽にインテリアの雰囲気を変えられる分、リビングや寝室など色んな場所で使いたいと思う方が多いのに、重たくて使うことや整理整頓するのが大変だと思うことのは、なんだか残念な気もします。
また、分厚くて重たいブランケットは、もちろんその分暖かいものですが、今は暖房器具も発達しているので、「暖かさ」と「ブランケットの作る冬の雰囲気」は残しつつも、気軽に手に取りやすいブランケットが今の時代に合っていると言えるのかもしれません。
秋冬のホームデコレーションとしてブランケットを取り入れることはもう定番となり、実は枚数としては足りている、というご家庭も多いかもしれません。(実は私もその内の一人・・・。)ですが以前フィンランド人の友人宅に遊びに行ったとき、家族の人数分以上のブランケットがリビングの椅子にドンと積まれているのを見て、「ブランケット多くない?」と尋ねたことがあります。すると、「デザインもサイズも厚みも違うから、ソファで使うのにちょうどいいものだったり、ベランダで使う保温性重視のものがあったり、たまに寝室にあるものと入れ替えて楽しんだりしているよ。」とのこと。使いたい時にサッと手に取れることと、ブランケットを選ぶ楽しみ、お気に入りを見つける嬉しさが、寒さ厳しい冬の北欧にはあるのだなと感じたエピソードです。
今回は気軽に手に取れるブランケットとして、北欧のゆたかな自然を取り入れたデザインが魅力のBRITA SWEDENから12種類のデザインのブランケットをご紹介。昨年人気だったRAINは再登場し、新デザインのTRADITIONとPOPPYが仲間入りしました。
BRITA SWEDEN(ブリタ スウェーデン)は、2010年に母親のマーガレッタ、姉妹のピアとモニカの親子3人によって設立されたテキスタイルブランドです。ブランド名のBRITAは、手工芸職人であったマーガレッタの祖母の名前に由来しています。元々ZUTTOでご紹介していたBRITA SWEDENのキッチンマットは、プラスチックからできたラグで、スウェーデンで1940年代頃から作られている伝統的な製品です。スウェーデン人誰もが馴染み深いものであり、当時の織機を使用して、熟練の職人が一つ一つ手作りしています。
キッチンマット(CONFECT_FOG)
ブランド設立のきっかけは、祖母や母に織物やニットを学んだマーガレッタが、代々手工芸職人であった家族を誇りに思う気持ちから。オーガニック素材の寝具やエプロン、テーブルクロスから作り始め、2009年に手掛けたプラスチックラグが人気を博し、2010年にブランド設立となりました。現在ではウールやコットン等の天然素材だけでなく、リサイクルペットボトル等のエコ素材など、様々な生地でラグまで展開しています。
コットンブランケット(130×170)(FLORENS BELUGA)
そして何より魅力的なのは、北欧ブランドならではのホッとするような優しくておしゃれなテキスタイル。お部屋にあるだけで嬉しくなるようなデザインが揃っています。
右:メリノミックスブランケット RAINING
BRITA SWEDENのブランケットは、北欧の豊かな自然、幼い頃に見た風景や記憶からインスパイアされた、自然の色や形を取り入れたデザインに、優しい肌触りと、ふわふわの暖かさが心地よい一枚。
ウールブランケットは薄手ながらも目がぎゅっと詰まっていて、くるまれていると幸せな気持ちになるブランケットです。ウール素材でも糸が細いのであまりチクチクしないのが、ストレスなく長く使える大事なポイントでもあります。
上の画像はコットンブランケット。ウールブランケットもコットンブランケットも共通しているのは、端に控えめなフリンジがあしらわれていることです。
今回ご用意したサイズは全て、130cm×170cm。女性が持つとこれくらいの大きさです。寒い時に包まれている安心感があるサイズながら、スローのように大判ではないので使い場所も用途も広がります。
また、ウール素材メインのブランケットも、コットン素材メインのブランケットも、どちらも洗濯機に入れて洗濯できるのも嬉しいポイント。引っ掛かけに注意する必要があるので、洗濯用ネットに入れてくださいね。ブランケットはソファで使いたいことが多いのに、飲み物をこぼしてしまったらと慎重になっていましたが、このブランケットならOK。乾燥機はNGですが、薄手なので冬の間も乾きやすいのが良いですね。
左からYELLOW、GREEN、ORANGE
TRADITIONはコットン素材のブランケットで、太めの糸をざっくりと編み込むようにして出来上がっています。コットンでもしっかりと暖かいのはこの太めの糸のおかげ。どのカラーも、少しだけ蛍光色が入っていて軽快な色味のタータンチェックが愛らしいデザインです。
コットンなのでチクチクの心配は全くありません。くったりと柔らかいので、体に寄り添うような使いやすさがあります。
朝、寝ぼけまなこで熱いコーヒーを片手にくるまりたいのがこのコットンブランケット。目が覚めるまでの少しの間、薄いパジャマ生地の上からでもチクチクを感じずにぬくぬくと、1日の始まりを感じるひとときに。
上からPINK、GREEN、BLUE
POPPYはあどけないチェック模様が愛嬌のあるデザイン。心躍るような楽しさのある三色の色使いがポピーの花を連想させ、まるで春の柔らかな日差しを浴びているような、お部屋の中をポッと明るくしてくれるような柄です。
憧れるのは、ベッドカバーのように使ってみること。ふんわりとした羽毛布団の上にこのチェックのブランケットを掛けると、寝室の雰囲気はガラリと変わります。いつもは寝に行くだけの寝室ですが、こんな可愛らしい空間が広がるなら寝る前の編み物や読書もベッドの上でやってみたくなりますね。
こちらは昨年の人気ナンバーワン。RAININGはしとしとと降る雨の様子を描いたテキスタイルです。降ったら億劫になってしまう雨でも、こんなにも愛らしく水の粒を表現してしまうのは、まさに北欧デザイン。
色合いも落ち着いているので、デザインを見せてインテリアの主役にするというよりは、ソファのひじ掛けにサッと掛けて馴染ませる使い方が出来ますね。
雨や雪の日に、家の中でもシーンを合わせるようにあえてこのブランケットを選んで、遠い北欧の冬に想いを馳せてみるのも素敵です。冷たいはずの冬の雨がなぜか温かく感じられるのは、テキスタイルの持つ魔法。
裏表でカラーが逆なので、リバーシブルで楽しむことができます。