ZUTTOでは日々様々な贈り物をご注文いただく中、Cutipol(クチポール)のカトラリーはよく選ばれるロングセラー。新生活に向けてのプレゼントや、結婚祝いとして。Cutipolはデザイン性の高さもさることながら、機能面からもおすすめしたい優秀なカトラリーです。
今回のよみものでは、CutipolのGOAシリーズの使い勝手の良さを知るスタッフの愛用レビューを中心に、GOAシリーズがどうやって生まれたのか、「人間工学に基づく」とは具体的にどういうことかという点についてご紹介します。改めてブランドをご紹介するにあたり、今までお取り扱いのなかったGRAYを箱なしでご用意しました。
GRAY
目次:
Cutipol(クチポール)を代表するGOAシリーズが生まれたのは2004年で、様々なシリーズの変遷を経て生まれたシリーズと言えます。
1990年代までは「仕上げ(磨きなど)の精度」「技術力」で評価されていたCutipol(クチポール)。拠点とするポルトガル北西部のギマランイス地方は17世紀からカトラリーの生産地だったため、その生産背景や職人の技術力を活用していたことから、ヨーロッパの正統派カトラリーが多かったようです。ブランドとして転機となったのが、1994年、ジュゼ・リベイロの入社。もともと家業としてのファクトリーを手伝っていましたが、建築を学んだ彼が本格的にブランドへ加入して以降、デザイン面で突出した個性を見せ始め、徐々にヨーロッパ的な装飾がなくなり、継ぎ目のないなめらかな曲線のカトラリーが主軸となっていきました。
そして新しい取り組みとして、ステンレスと樹脂の組み合わせを完成させたのがGOAシリーズです。2004年のことでした。
その後はトップレストランやホテルに採用、各国のデザイン賞を受賞するほどとなり、今では世界で有名なカトラリーシリーズの一つといえるでしょう。
名作と呼ばれるプロダクトでよく耳にする「人間工学」という言葉ですが、人間が自然な動きや状態で使えるように設計し、実際のデザインに活かす学問のことをいいます。その歴史を遡ると、ヨーロッパの産業革命で急速に進んだ機械化が、実際に使用する場面で弊害となることがあり、それを見直すために生まれたのだとか。とても簡単に言えば「人間にとって自然な状態で使いやすいデザイン」ということです。Cutipolのカトラリーも、人間工学に基づいた作りになっています。具体的にみていきましょう。
GOAシリーズは、樹脂とステンレスという組み合わせから、すべて同じ素材のステンレスと比べて重心の位置が異なります。こちらの画像をご覧ください。
※画像:Cutipol 公式代理店 日曜社様のWebサイトより
※画像:Cutipol 公式代理店 日曜社様のWebサイトより
GOAシリーズの重心が左寄りであることがわかります。樹脂とステンレスという重さの違う素材を組み合わせることで、左に重心が寄るのです。実際にカトラリーの種類や持つ人の好みもありますが、CutipolのGOAシリーズが一番使いやすく感じるのは、この重心付近で持つときです。持ったポイントからの左と右のバランスがとれているため、変に力が入りませんし、実際に食べ物を口に運ぶ部分が手の近くにあることで、いい意味でカトラリーの存在感がなく、自然な食事ができます。
それでは実際に愛用しているスタッフに話を聞いてみましょう。聞くと「機能性」「デザイン」どちらも気に入って使っている様子。一緒に使うとおすすめのメニューも教えてもらいました。
「最初はデザートサイズを購入し、最近になってディナーサイズを買い足しました。もともと別でフォークとスプーンは持っていて、ナイフをあまり使わないので大方事足りていましたが、最近ホットプレートを新しくしてホットケーキを頻繁に作るようになり、夫が使うことも考えてディナーサイズを買い足したんです。ロングセラーの商品は思い立ったときに買い足せるのがいいですよね。」
和洋、どんなシーンでも使いやすい
ディナースプーン
「ディナースプーン、最初はスプーン部分が結構大きいかも?と思っていましたが、カレーやシチューなど具沢山なものを食べるならディナーサイズがおすすめです。ごろごろ大きい具材が入っている料理が好きなので、我が家の食卓ではディナースプーンの方が登場回数が多いです。和皿にも洋皿にも合うカトラリーだと思います。
あと、人間工学に基づいて作られていることから、Cutipolを使うときは重心をいつもより意識したんです。すると、一番持ちたくなるポイントで持ったとき、一番無駄な動きがなく自然に食事を口に運ぶことができました。
スタッフHはマークした辺りをいつも持つそう。
ステンレスと樹脂ですから、ステンレスの方が重くなります。だから柄の先の方を持つとバランスがとりづらく、自然とバランスのとりやすいステンレスと樹脂の境目くらいを持つようになるんです。すると食べ物と手が近くなるので、もともと持っていたカトラリーより断然扱いやすく感じました。愛用されている方には共感していただけると思います。
真っ白なお皿もCutipolを合わせるだけで雰囲気が出る
ディナーフォーク
「Cutipol(クチポール)ならではの品の良さが、すごく簡単な料理でもちょっと凝ったように見えて、視覚的に楽しめている気がします。
例えば、たくさんの工程がある料理や、レシピに沿った料理を作るのが面倒なとき、冷蔵庫の余り物野菜や常備しているツナ缶などを使ってパスタを作ることが多くて。あまり見た目は褒められたものでなくても(笑)、カトラリーを変えるだけで気分が変わります。」
<ディナーサイズはこんな方、料理におすすめ>
・メインカトラリーの買い替えを検討している方
・家族など、複数人で使うことを想定される方
・大きめ具材の料理におすすめ
コンパクトだけど実力派のデザートサイズ
「もともと使っていたデザートサイズ。感じたのは、小さいけれどしっかり機能を果たしてくれる実力派ということ、そしてとても軽いから気軽に使えることでした。」
直径10cm程度の小さめホットケーキと、デザートフォーク&デザートナイフ。
「軽いナイフは扱いやすく、気軽に使えます。それでもちゃんと切れるんですよね。バターナイフのような感覚で使うこともあって、ちょっとカットしたいときにあると便利です。コンパクトでも機能性を重視したい方、ケーキやフルーツを食べる機会が多い方にはデザートサイズがおすすめです。
あとは個人的に好きなのがカップアイスとの組み合わせ。お高めアイスでなくても、ちょっとした贅沢気分が味わえます。一般的なデザートスプーンより幅が広いので、アイスが掬いやすいのも機能的で好きなポイントです。」
デザートスプーン
<デザートサイズはこんな方、料理におすすめ>
・もともと別のカトラリーセットを持っている方
・デザートタイムを充実させたい方、小さめで機能的なカトラリーをお探しの方
・フルーツやアイス、ホットケーキにおすすめ
デザートサイズとディナーサイズを並べるとこの通り。デザートカトラリーをメインカトラリーとして使う方もいらっしゃいます。
デザート・ディナー愛用 スタッフH
「スプーンとナイフをどう使いたいか?で考えて選ぶといいと思います。ディナースプーンはスプーン部分が楕円ではなく、丸に限りなく近いです。日本人の、特に女性からすると口いっぱいに頬張るとちょっと大きいと感じるかもしれません。あくまで個人の感覚ですが、カレーやシチューなど具が多いものを使うなら、最初にお話した通りディナーが食べやすいです。スプーンを口に丸々入れなければいいのかなと。
デザートスプーンは無理なく頬張れるサイズで、プリンやアイスクリームにも使えて汎用性は高いと思います!一般的なデザートスプーンより柄が長く、持ちやすいのも良いですね。
ナイフは、ハンバーグやステーキなど食事で使いたいならディナーサイズが使いやすいと思います。デザートサイズをそういったメインの食事で使うと、ナイフがコンパクトで切りづらく感じました。ホットケーキやフレンチトーストなど、柔らかくて小さめのものを切るならデザートサイズで十分だと思います。」
「お刺身や煮物などの和食から、ハンバーグやオムライス、海老フライなどの洋食まで、ディナーのカトラリーとしてすごく使い勝手が良くて、重宝する点が気に入ってます。特に人を家に呼んだときや、自宅でお誕生日やクリスマスのディナーを作ってパーティーをするときには必ずこのお箸を出します。
木のお箸って、なんだか他人に出すのを躊躇しませんか?もともと日本人が『ひとりひとつ、自分のお椀やお箸がある』という暮らしをしているからかもしれませんが、来客用じゃない漆のお椀や木のお箸って、出される方も少し気を遣うような気がして。その点、Cutipolのお箸はステンレスで例え長年使っていても気にならず、お互い気持ちよく食事をすることができると思うのです。落ち着いた色でどんなお皿と合わせても素敵に見えるところも気に入っています。」
ジャンルに囚われないから「いつもの夕ご飯」に使いたい
「素敵なホテルやレストランで使われるような美しい見た目のお箸なので特別な日に使いたくなりますが、愛用者としてはぜひジャンルを問わず『自宅の夕ご飯』で使っていただくのがいいのではないかと思っています。
外食だと『イタリアン』『フレンチ』『日本食』などジャンルが決まっていて、イタリアンならフォークとナイフ、フレンチならフォークナイフにスプーンなど種類も豊富、日本では箸、といったように、それぞれの食事に合ったカトラリーが出てきます。ただ、日常の食卓だとジャンルが統一されず、お箸だけだと使いづらい、スプーンだけだと食べにくい、など、お箸とスプーンが一緒に食卓に出ることもありますよね。
その時には木のお箸よりも、ステンレスの洋風なお箸が並んでいた方がよく馴染むなと思いますし、Cutipolの箸は、洋食器・洋カトラリーと一緒に並べても素敵に見えるので、ジャンル問わず、お箸を使いたいタイミングでどんどん使ってもらうのがいいのかなと思いました。ただ、熱々の汁物料理、ラーメンやうどんなどに使うのは避けています。(ステンレス製は木製に比べて熱伝導がよく啜れないので)」
重心のバランスがとれているから使いやすい
「木のお箸に比べると重く感じられますが、重心のバランスが整っているので、重さは関係なく使いやすいなと感じました。食事中、軽いお箸よりも食事の際につまんだり、ほぐしたり、切ったりしやすくて、小さな食材も掴みやすいです。ただ、朝昼晩毎食このお箸を使っていると少し疲れるかもしれません。私は夕食で使うことが圧倒的に多いです。」
現在のラインナップは、箱ありの3色(BLACK、WHITE、BROWN)と、もともと扱っていたこの3色にくわえてGRAYは箱無しの6本セットをご用意しています。
箱がない分、お品物代も少しお安くなりますのでご自宅用に。贈り物として選ばれる場合ですと、箱ありは熨斗対応も承りますのでぜひご利用ください。
▼GOA ディナーカトラリー 6本セット(箱なし) 商品ページはこちら
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