SHOKAY 「チベット高原の緑化プログラム」

SHOKAY（ショーケイ）の製品に使われるヤクの原毛は、チベット高原から買い付けられていますが、その高原で今、砂漠化問題が深刻になっています。その背景には、地球温暖化やカシミヤ素材を使用した衣類の需要拡大による過放牧があげられています。

ヤギは高原に生える草を食べて育ちますが、舌が長く根っこまで食べてしまうため、牧草地として管理しないでおくと、草原はその後植物が育たないようになっているというのです。

生産量を増加させることばかりで、土地を整えられていないその状況に対し、SHOKAYは環境保護団体と締結し、地元の道具や種子、ヤクの群れを使い、土地の生物多様性を回復させるための活動をしています。

SHOKAYの製品の主な素材は、カシミヤに匹敵するヤク。ヒマラヤ山脈の人里離れた場所に生息するヤクの毛は、一頭から約100gしか取ることのできない希少性の高い素材であり、チベット族の生活の糧として大切な家畜です。

その土地での暮らしを守るため、プロジェクトには現地でヤクや羊、馬とともに生活をするチベット人を含む40人が参加、2022年5月には86,666平方メートルの緑化をしています。

緑化プロジェクトでは、人の手で草木を植え、種を撒き、草を根こそぎ食べないヤクを放牧し、その糞を肥料として土壌を肥沃にすることで再び植物が育つ大地に蘇らせる他、定期的に外部のゲストや学生を受け入れ、チベット高原の地域文化や環境問題を理解してもらう活動が行われています。

食事も暮らしも便利で快適な時代に、その背景に目を向けてみると、様々な事柄を知ることがあります。質高く心地いいものを提供と同時に社会問題の解決に取り組むSHOKAY。快適なものや環境が得られる時に、それが自分だけでなく他の誰かにとっても良好で持続可能になるものを選びたいと思うお話でした。

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