世界に誇るsuzusanの手仕事、有松鳴海絞りのショールをまとって。

 

側にあるとほっとして、つい手に取ってしまう自分だけの特別なもの。

急に肌寒さを感じた時、スタイリングに物足りなさを感じた時に、お気に入りのショールを一枚身に纏うと、背筋が伸び、足取りを軽くさせるような自信が湧いてきます。製法や素材、たくさんの個性を持ったZUTTOが扱うショールの中でも、日本の伝統技術をドイツから発信する一際ユニークな背景を持ったsuzusan(スズサン)。一つとして同じものがない手仕事で作られた絞り染めの奥深さを知ると、思わず手に取って、自分だけのスタイリングを楽しみたくなります。

 

▲有松絞りカシミヤショール まだら絞り

 

 

江戸時代、人から人へ受け継がれる絞りの技術

 

suzusanのショールを彩るグラデーション豊かな模様は、江戸時代に生まれた「有松鳴海絞り」という伝統技術から作り出されたもの。その複雑な工程と多彩な柄から生まれる手拭いや浴衣は、尾張藩の特注品として保護されたことで評判を呼び、「街道市の名産品」として繁盛し、1975年に国の伝統的工芸品に指定されました。

 

 

何百種類もの柄を生み出す素朴な技法、針で縫う・糸で括る・板で挟むという工程は、全て手作業で下絵のないところから作り出されます。柄の出方は、手の感覚が全て。長年の経験から生まれる有松鳴海絞りの模様と優しいグラデーションは、作り手の息遣いや、伝統を守り継いできた地域の文化まで一緒に染み付いているように感じます。

 

▲一枚の生地をシワを寄せながら丸め込み、糸で強く均等にくくり上げて染める有松絞りリネンショール まだら絞り

 

▲畳んだ生地を板で両面を挟み締め、折り目や端を染料に浸して染める技法の有松絞りベビーウールショール 板締め絞り ストライプ

 

 

海外から日本へ、視点を変え自由な発想で

最盛期は1万人の職人がいた有松鳴海絞りも、今では200人以下にまで激減してしまい、存続すら危ぶまれていた伝統工芸を、世界的に評価されるブランドへと昇華させたsuzusan。鈴三商店の5代目がドイツ留学した際、家業として営まれてきた有松鳴海絞りを日本から距離を置いて見た時に、世界的に見ても類い稀な技術と美しさを持っていることに気づいたことがきっかけで生まれました。

 

衰退していく日本の伝統工芸を従来の形に捉われないインスピレーションの元、文化も歴史も異なるドイツから新たな魅力を発信し続けることで、新しい価値を提案するsuzusan。伝統の染めと絞りの美しさを堪能できるsuzusanが作り出す商品は、”和物”という枠を越えて、私たちの生活に自然と溶け込んでいくおおらかさを感じられるものばかり。いつの時代も色褪せることのない魅力があります。

 

▲有松絞りベビーウールショール 板締め絞り ストライプ

 

 

厳選された素材

モノを売るのではなく"文化を売る"という意識を大切にし、常に使う人の立場に立ったデザインを心がけているsuzusan。ヨーロッパを中心に世界中から評価されるsuzusanのものづくりへのこだわりは、素材選びの段階から始まっています。

 

これまで木綿地を使うことが一般的だった有松鳴海絞りを、カシミヤやベビーアルパカなど上質な多様性のある素材に絞り染めをすることで、日本の伝統技法という一面性のステレオタイプから離れ、日本からも世界からも新鮮な風を届けているのです。ZUTTOで取り扱うsuzusanのショールも世界各地から品質の良い素材を厳選して作られており、リネンショールはインドのものを、カシミヤショールやベビーウールショールはネパールで手織りされた生地を使用しています。

 

▲左からカシミヤ、ベビーウール、リネン

 

選び抜かれた素材で作られたショールは肌触りの良さも特徴の一つ。しなやかな薄手の生地は、使わない時はコンパクトにバッグに忍ばせておき、肌寒い時にさっと取り出し軽やかに纏えます。それぞれ一つとして同じ柄は表現ができない唯一無二の模様なので友人に色違いで送ったり、夏はリネン、秋冬はベビーウールと素材の違いを楽しんでみる、なんてことも。

 

左：有松絞りリネンショール まだら絞り(MAGNOLIA／BEIGE)

右：有松絞りベビーウールショール まだら絞り(CRIMSON ／LIGHT GREY)

 

 

思うままに自由に纏うショール

suzusaのブランドコンセプトは、「日本の伝統技術をルーツとし、世界中のライフスタイルに合う商品を」。使う人やシーンを選ばず生活に寄り添うsuzusanのショールは、好きなスタイルに合わせて自由に使ってほしい一枚。唯一無二のその表情が生きるのはどの巻き方だろうと、ショールを主役にして考えてみるのもsuzusanならではの楽しみ方です。

 

【 有松絞りベビーウールショール 板締め絞り ストライプ 】

 

 

板締め絞りが作り出す柔らかで伸びやかなストライプ模様。生地の色も模様もグレーをベースにしているので、ボトムスや靴など、カラーを重さねても様になる万能なアイテム。

 

ショール：有松絞りベビーウールショール 板締め絞り ストライプ(SILVER GREY／LIGHT GREY)

トップス：BANDCOLLAR SHIRT(WHITE)

ボトムス：モールスキンワークパンツ(TAN)

靴： レディース スニーカー Three Green

 

 

【 有松絞りカシミヤショール まだら絞り】

 

 

繊細に織られた生地の上を優雅に漂う模様が美しい有松絞りカシミヤショール まだら絞り。シンプルなデニムスタイルにもさっと羽織るだけで、さりげないこだわりを感じさせます。

 

ショール：有松絞りカシミヤショール まだら絞り(SILVER GREY／WHITE)

トップス：コットンリネンカシミヤ ハイネックAラインプルオーバー(GRAIGE)

ボトムス：Jade UP120301 12ozセルヴィッチストレートデニム OW(25)

靴：ポインテッドエスパドリーユパンプス TIERRA

 

 

【 有松絞りベビーウールショール まだら絞り 】

 

 

べビーウールショールで首元で暖めながら、秋冬らしい落ち着いた色合いのアクセントにしたい有松絞りベビーウールショール まだら絞り。一つとして同じ模様のない有松鳴海絞りを象徴するショールをまず始めに手に取り、一日のコーディネートを考えてみるのも面白いです。

 

ショール：有松絞りベビーウールショール まだら絞り(CRIMSON ／LIGHT GREY)

アウター：ヒマラヤロングカーディガン(SANDBEIGE)

トップス：FLEX SHIRT(BRN)

スカート：別注 TWEED KILT LONG (91cm) BLACK&CONOR PASS(10)

靴：レースアップパンプス BL

 

 

海外では真似できない技術が宿る、器用な日本人ならではの細やかな所作が生んだ有松鳴海絞り。地域文化や暮らしからインスピレーションを受けて、その手から作り出される模様が、トレンドや文化、ジェンダーなどの枠を越えて受け入れられていることに無限の可能性を感じさせます。時代や文化を越えて愛されるsuzusanのショール。その使い方に垣根はなく、自分らしくいられるスタイルを楽しみながら日常に取り入れてみてください。

 

 

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