岡山の児島で続く実直な服づくり。服をパートナーと捉えるSETTOから、春のシャツが届きました。

長く着続けたくなる服には理由があります。それは豊かな生地の風合いや、歳を重ねても選び続けられるタイムレスなデザイン、共感できるものづくりの背景など様々。今回ご紹介するSETTO（セット）は、日本の服づくりの歴史をも内包するような岡山県・児島のファクトリーブランド。服をパートナーと表現するように、大切に長く着たいと思えるポイントが散りばめられています。ＺＵＴＴＯでも特に人気のある「SETTOのシャツ」にフォーカスを当て、この春のラインナップをご紹介します。

▲ FARMS SHIRT 別注BEIGE

▲ 左：MIDDLE SHIRT ダブルラインストライプ、右：SNAP シャツ

BRAND STORY：永く付き合う服をつくる

SETTOは、岡山県・児島のテキスタイルメーカーから生まれました。

ブランド名のSETTO（セット）は瀬戸内に由来しているのだそう。その土地でのものづくりに対するブランドのこだわりと姿勢が垣間見えますし、波の少ない穏やかな海、ゆるやかな風の吹く瀬戸内海の空気が、SETTOの洋服それぞれにも宿っているような、そんな印象も受けます。

拠点の児島はもともと干拓地で米作に不向きだったことから木綿産業が発達し、その木綿の製織や縫製の技術が足袋・学生服・作業服へ。そしてまだ日本では生産されていなかったジーンズへと、もの/服づくりのバトンが流れる時代の中で渡されていったのです。

服を永く付き合うパートナーと考え、生活することを軽く見ない、そこにこそ驚きや発見の喜び、楽しさを見つけようとする姿勢を貫きたい。本質を重んじ、ひとつの妥協も無く、ただ実直にものづくりを続けています。

そんなブランドの想いを込められたSETTOの洋服。生地メーカーとしてのバックボーンから、様々な国の良質な綿の配合から研究・開発していて、世界中それぞれの綿の特徴に合わせた糸をオリジナルで紡績しています。綿の良さを最大限に引き出したオリジナルの糸は、テキスタイルの経年変化へのこだわりと存在感へと繋がっていきます。  

定番として愛されているSETTOのシャツ

FARMS SHIRTS NAVY STRIPE

SETTOのお取り扱いを始めた当初から販売していて、今もなお定番シャツとして人気のあるFARMS SHIRTS。Aラインの形がとても綺麗で、羽織りとしても使いやすいフルオープンシャツは、季節問わず選ばれているロングセラーアイテムです。ＺＵＴＴＯのお客様に喜んでいただけたら、と今回は別注カラー【BEIGE】のFARMS SHIRTSを作っていただきました。

【ボイル生地の爽やかなBEIGE】

▲ 左が新しく届いた別注BEIGE。右は元々お取り扱いのあるNAVYです。

ただの色違いではなく、少しシャカシャカとしたボイル生地を使っていただきました。春夏の装いをより軽やかにしてくれ、従来のFARMS SHIRTSをお持ちの方にもおすすめしたい別注品です。

背中のタックでシルエットがすっきり綺麗に。

別注で選んだ生地では、緯糸にボイル糸が使われています。特殊洗い加工を施すことで大小のシワ形状とシャリ感が加わり、まるでヴィンテージのような雰囲気を纏います。自然なシワなので、洗いざらしで着ていただいても清潔感のあるコーディネートになります。

ボトムイン、デニムもよく似合います。

色も一般的なベージュ、というよりもクリーム色やオフホワイトのような、ほんのり色づいた色です。濃いインナーを合わせると少しだけ透けて、涼し気な雰囲気に。肌に近い色や淡い色でしたら目立たないので、お好みにあわせてインナーをお選びください。

2023SSの新作シャツ

【SNAP シャツ】麻100％

SNAPシャツは麻100％のシャツ。着始めから柔らかいワッシャー加工を施したフレンチリネンキャンバスは、着込むごとに一層肌に馴染んでいく素材です。くったりと柔らかい生地を使ったシャツのすっきりとした身頃と、ふんわりとした袖のギャザーのコントラストが効いています。

スナップボタンの良さといえばなんといってもその着やすさ。片手でパチンと留めるだけの楽さ、カジュアルさを持ちながら、すっきりと洗練された印象も持ちあわせています。

ふわっと広がる袖で、可愛らしい印象を持つシャツです。

【MIDDLE SHIRT ダブルラインストライプ】綿100%

華やかなカラーラインナップのMIDDLE SHIRT ダブルラインストライプは、162cmのスタッフが着用して膝上あたりまであるミドル丈のシャツです。高密度のブロード素材の端正な美しさに、肩肘張らないゆるりとした着心地、後身頃のギャザーなどあらゆる場所に着こなしやすさと細かなデザインポイントが散りばめられています。

綿100%で吸湿性・通気性に優れているので、暑い時期でもさらっと着こなすことができるオーバーサイズシャツです。

ここで、今回の3型のシルエットを比較してみましょう。

※すべて162cmのスタッフが着用しています。

正面から見ると、FARMS SHIRTとMIDDLE SHIRT ダブルラインストライプは落ち感のあるシルエットである一方、SNAPシャツはふわっと丸みのある優しいシルエットです。

FARMS SHIRTのAラインのシルエットは、横から見るとわかりやすく、SNAPシャツのふんわり感もよくわかります。一番すとんとしたシルエットになるのはMIDDLE SHIRT ダブルラインストライプです。一般的に、ふんわりしたシルエットだと優しげな印象に、すとんとしたシルエットだと少し綺麗めな装いをしたいときに選びやすいです。SNAPシャツとMIDDLE SHIRT ダブルラインストライプのちょうど間くらいのふんわり感がFARMS SHIRTで、シーンを選ばない万能なシルエットともいえます。