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らくちんからきちんとへ。ウールコートで秋冬だからこそのおしゃれを楽しむ。

 

冬のメインの服となるのはアウター。今年は何を着るかというのは、冬の服を考える上でいちばん大きなテーマになるかもしれません。コロナ以降外出が少なくなり、おしゃれさよりも楽な着心地を求めた服を選ぶことが多かったのですが、以前の生活が戻ってきたここ1年ほどは、新しい服を新調したり、楽で動きやすいだけではない外に出ることを意識した服選びが増えてきました。

 

そんな今年、ZUTTOで作ったのはウールコート。冬らしいおしゃれを楽しむための定番アウターですが、ウールコートというと窮屈感があったり、重さや動きにくさを伴うものというイメージもあり、避けている方もいるかもしれませんが。ZUTTOがこのウールコートを作る上で大切にしたのは我慢せずに着られるということ。ちょっと重いけど、ちょっと動きにくいけど、そんなストレスがなくかつウールコートらしくきちんと見えるコートを目指して作りました。

 

 

まずはデザイナーに話を聞きながら、商品について深掘りしていきましょう。

 

ウールコートというと、「ダッフルコート」や「ピーコート」なども定番としてありますが、まずは今回この形を選んだ理由があれば教えてください。

 

 

 

今回作った「ニューイングランドラム スプリットラグランコート」は、チェスターコートの形がベースになっています。私がこのタイプのコートを持っていて、それがとても着やすくて重宝していたので、この形の良さをみなさんにもぜひ知っていただきたいという思いから企画がスタートしました。

 

 

「ダッフルコート」や「ピーコート」はやや可愛らしい一面もありますが、チェスターコートはかっこよく着られるアウターという感じがします。どういうところが気に入っていたんですか?

 

 

 

身長160cm・GREIGE

セーター:30G 長袖タートルネック(JOHN SMEDLEY)

パンツ:クラシックニットパンツ(SHOKAY)

ネックレス:パールネックレス(Gisel B)

バッグ:トートバッグ LEATHER OLD TOTE BAG SMALL(vasco)

シューズ:サイドレースアップブーツC-2331 DBR(chausser)

 

 

 

身長160cm・GREIGE

セーター:グラスランド・ウィメンズセーター シェンナブラウン(SHOKAY)

スカート:コーデュロイティアードスカート(Rockmount)

バッグ:HALLIE バルーンショルダーバッグ(REN)

 

ブーツ:ヒール付きサイドゴアブーツ BS1673251 ブラウン(Blundstone)

 

 

 

 

身長160cm・CHARCOAL

ワンピース:SUPER120Sウール 脇マチハイネックワンピース(ZUTTO)

スカーフ:ウールストール TRIBU(INOUI EDITIONS)

バッグ:ショルダーバッグ COLNE MINI(Brady)

ブーツ:サイドゴアブーツ(TUFFA)

 

 

 

身長160cm・CHARCOAL

トップス:長袖Tシャツ GARMENT DYE T-SHIRT(YONETOMI NEW BASIC)

パンツ:【別注】コンパクトギャバ グルカワイドパンツ(HAVERSACK)

ネックレス:ネックレス(SOKO)

シューズ:MILITARY DERBY SHOE 1830 Black(SANDERS)

 

 

パンツにもロングスカートにも合わせやすくきちんと見えることと、ユニセックスな印象のデザインから、場面問わず着られるのが良いところだと思います。今回はこのチェスターコートが持つ万能なとこをさらに広げて、より多くの人に長く使ってもらえるコートを目指しました。

 

 

 

実際に着てみて感じたのは、軽い!らくちん!ということ。ウールコートは、重さや窮屈さはある程度我慢しなくてはならないもの、と考えていたのでこんなに楽に着られるんだと驚きました。

 

 

そう感じてもらえるものを目指していました!ウールコートでありながらも着た時に軽くて楽だと感じる理由は、肩周りのデザインと素材選びにあります。

 


 

 

まずは肩周りデザインについて。

 

 

これはスプリットラグランスリーブという仕様で、いわゆる変形スリーブのジャンルになる袖の作りです。前側はセットインという普通の袖付け、後ろはラグラン袖にすることで立体的なデザインになっています。最初から立体的な作りになっていることで肩周りに程よいゆとりが生まれ、窮屈感がほとんどありません。また、機能面だけでなく、横から見た時のシルエットが綺麗というのも大切にしたポイントです。インナーにたくさん着てもシルエットは美しいままなんです。

 

 

それによって、着てみると肩から二の腕のあたりがふわっと空間ができるような感じになっているんですね。厚手のセーターを着ると一番窮屈で動かしにくくなる部分なので、とても嬉しい作りです。素材についてはどうでしょうか?とても軽くてふっくらしていますよね。

 


 

メルトン生地で探していたのですが、その中でも軽くて膨らみのある「ニューイングランドラム」という生地を選びました。ニューイングランドラムは同じラムの中でも、生後8〜12か月の2度目の毛刈りをしたもののみを使用したものです。どうして2度目の毛刈りなのかというと、1度目の毛刈りのものより不純物が少なく良質な原料になり、その原料本来の膨らみ感、柔らかさ、上質な風合いが生まれているため。それをできるだけ柔らかさを損なわないようにと仕上げられている生地なので、ふっくらと柔らかな質感なのです。

 

 

メルトン生地=重いというイメージがあったので、こんなふうに軽くて柔らかいものもあるんですね。軽いのでちょっと気になったんですが、生地の厚さとしては薄いほうなんでしょうか?

 

いえ、どちらかというと厚いほうかなと思います。原料本来の膨らみがそのまま活かされているので、この厚さでも軽くできているんです。防寒としての役割もきちんと果たしてくれるので、その点は心配無用です。

 

 

 

着てみてもうひとつお伝えしたいと思ったのがポケットです。しっかりとした大きさがあって出し入れがスムーズ。冬はスマホやお財布だけでなく、手袋もポケットに入れることが多いので、この大きさは便利だなと思いました。

 

 

 

ポケットは大きめにして、出し入れがスムーズになるようにフラップのないデザインにしました。キュプラ100%の総裏仕立てで、ポケットにもキュプラの裏地をつけているので滑りが良く、その点もストレスなく使えるポイントです。

 

 

 

 

丈はどう?スカートとパンツ、二人のスタッフが着比べてみました。

 

コートを選ぶ上で気になるのが丈。そのコートの合わせやすさや印象を決める大きなポイントです。パンツの時にはバランスが良かったけれど、スカートやワンピースと合わせるのが難しくて、結局出番がなくなってしまったということも少なくありません。

 

ニューイングランドラム スプリットラグランコートでは、いろんな身長の方でも合わせやすいようにやや長めの丈にしています。160cm以下の2人のスタッフで、スカートとパンツに合わせてみましたので、参考にしてみてくださいね。

 


左:身長152cm、右:身長156cm

 

左:身長152cm、右:身長156cm

 

身長156cmのスタッフだと膝が半分くらい隠れる丈、身長152cmのスタッフだと膝がしっかりと隠れるくらいの丈です。ロングのワンピースを合わせてもワンピースが全て隠れてしまうことがなく、身長問わずバランスよく合わせられそうです。

 

流行に左右されずに着られる定番デザインのウールコートは一着あると長く重宝します。毎年アウターに悩みたくない、という方にもおすすめしたい一着です。

 

 

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投稿者: 森 日時: 2024年11月06日 13:00 | permalink

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