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なぜ今、"古くて新しい"BRAUNに注目?時代を超えて愛される革新とデザイン

 

若い世代を中心に、音楽やファッションなどあらゆる分野で、昭和や平成のカルチャーがトレンドになっていますが、大人の私たちにとっては懐かしいものをZ世代と共有できる和みの時間をも生むレトロブーム。昭和のノスタルジックな雑貨や暮らしの懐かしんだ時に、同時代に生まれたBRAUNが、「レトロ」のカテゴリーに収まりきらない良さで、今の時代にフィットしていることに、あらためてご紹介する機会にしました。

 

1921年に生まれたおよそ100年の老舗ブランド、BRAUN(ブラウン)

サステナビリティという言葉もなかった時代に、環境への配慮や長寿命設計を実践していたブランドは、物であふれる現代に、流行に左右されない本当に良いものを選ぶコツをさりげなく教えてくれています。今回は、その100年の革新とデザインを紐解いてみます。

 

▲こちらはBRAUNが作った約70年前のものですが、まるで北欧の最新家電のようにも見えるデザインです。


創業から現在まで、変わらない信念でものづくりをしているBRAUN(ブラウン)は、オーディオから家具まで500以上の名作を世に送り出し、今も世界中のデザイナーにインスピレーションを与え続けていると言われています。

 

▲1956年、このレコードプレイヤーをデザインしたのは、ディーター・ラムスというBRAUNのインハウスデザイナーです。

 

在籍中の約40年間に500を超える名作を世に送り出し、80年代のBRAUN製品は名作として今も多くの人に選ばれています。また、当時ディーター・ラムスが示した良いデザインの条件のような10ヶ条は、今も多くのデザイナーの目指すところとなっています。

 

ディーター・ラムス​「良いデザイン」10の原則

 

 

  • 良いデザインは革新的である。

    良いデザインとは、ただ他の商品をまねたり、目新しさだけを追求したりするものではありません。本当の革新は、その製品が「なぜそうなっているのか」が使う人にはっきりとわかるものです。

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  • 良いデザインは製品を実用的にする。

    製品は使われるために買われる。その製品の主な機能も、おまけの機能もはっきりとした目的があるべきです。デザインで一番大切なのは、製品をできるだけ使いやすく、役立つものにすることです。

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  • 良いデザインは美しい。

    なぜなら、毎日使う製品は、私達の暮らしを快適にするかそうでないかに左右します。

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  • 良いデザインは製品を分かりやすくする。

    デザインは、製品がどのように働くのかを見た目で分かるようにします。もっと良いのは、製品を見ただけで使い方が分かることです。最高のデザインは、説明書がなくても使える製品です。

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  • 良いデザインは目立たない。

    良い製品は、目立ちすぎず、ただの道具として仕事をします。飾りや芸術作品のようである必要はありません。控えめで、使う人の個性が表現できるようなものが理想的です。

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  • 良いデザインは誠実である。

    良いデザインは、製品を実際より良く見せかけません。できもしないことを約束して、買う人をだましたりしません。

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  • 良いデザインは長持ちする。

    流行だけを追った製品はすぐに古くなってしまいます。本当に優れたデザインの製品は、使い捨てのようなものとは違い、長く使えるものです。

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  • 良いデザインは細部まで完璧である。

  • 良いデザインには、分かりにくいところや、どうなるか予想できない部分が一切ありません。デザインの細かい部分まで丁寧に作ることは、製品を使う人を大切にする気持ちの表れです。

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  • 良いデザインは環境に配慮する。

    デザインは、環境にやさしく、材料を無駄にしないものであるべきです。これは、実際の環境汚染を減らすだけでなく、見た目の美しさも大切にすることを意味します。

     

  • 良いデザインは可能な限りデザインをしない。

  • なぜなら、その方が本質的な点に集中でき、余計なところに悩まなくてすむからです。

 

※注意※ 10ヶ条に補足している文章は、より伝わりやすいように書き換えています。

 

革新の歴史

 

デザインの力で生活をより良いものにしてきた変わらないものづくりで世界中の人々から愛されているBRAUN(ブラウン)ですが、その歴史は、1921年、マックス・ブラウンの小さな工房からスタートします。戦争や国際金融危機の時代に電気部品の製造から始め、家庭用電化製品を生み出し、1930年代にはドイツを代表するラジオメーカーへと成長。第二次世界大戦後は、ジューサーやクッキングミキサーなど、革新的なキッチン家電を次々と生み出してきました。

 

 

 

ドイツで家電製品が誕生した1920年代、アメリカでも掃除機や冷蔵庫などの家電製品が普及していきましたが、日本はというと初めて洗濯機が製造されたのが1930年と少し後になります。普及していくのはその30年後の1960年代。いずれにしても当時の家電デザインは、今は懐かしのレトロ家電という存在ですが、BRAUNは当時すでにその基礎をつくっているのですから、ドイツのものづくりではバウハウスの理念が浸透していることもうかがえます。

 

▲1934年から今も変わらないブランドロゴ。真ん中の「A」の文字に丸みがある個性的なデザインは多くの人に知られています。

 

▲日本においてはシェーバーの代名詞のようなブランドですが、初代は1950年のおよそ80年前です。

 

 

▲ディーター・ラムスがBRAUNに入社したのは1950年代の23歳の時です。インダストリアルデザイナーに就任するとほどなく、優れたデザイン力でモダンな家電製品の草分け的存在になります。

1970年代にはジューサーやヘアドライヤー、コーヒーグラインダーもシンプルで簡単に使うことができるように、生活家電が進化する中でより良いデザインで提供していました。

 

▲1980年 今も愛される名作の掛け時計、置き時計、腕時計、電卓たちは80年代に誕生します。

 

四角と丸にモノトーンの潔くも究極にシンプルなデザイン、それぞれのボタンや色までこれ以上はないと思えるほどの配置。当時こうした小型家電において、毎日目にしたり手に触れるものだから、いかに飽きのこないものにするかを大事にしていたとある本で書かれていました。結果、日々目にし手にすることで愛着がわくシンプルなデザインです。

 

時代を超えて愛される歴代のプロダクト

 

<Watch>

ウォッチコレクションは、性別やシーンを問わず使用できる実用性の高いアイテムが揃いますが、最もベーシックな1本。ミッドセンチュリーモダンの流れを汲み、視認性と使いやすさを重視したシンプル且つ合理的なデザインの腕時計 BNH0032は、スーツにもカジュアルな装いにも馴染むミニマルなフォルムと、見やすい文字盤で、ビジネスシーンでさりげなく腕元を確認したい時や、急いでいる時のちょっとした時刻チェックにも、ストレスフリーな使い心地です。チャームポイントとも言えるイエローの秒針とミニマルなデザインという、絶妙なバランスを感じることが出来る一本です。

 

腕時計 BNH0032

 

 

<Clock> 

毎日使うものだからこそ、BRAUNは妥協しません。見やすさと、どんな空間にも調和する佇まいで、和室、モダンなリビングにも、さりげなく溶け込むミニマルなデザインです。そして、 遠く離れた場所からでも時間がはっきりとわかるというのが、ロングセラーの理由となる実用的デザインです。クラシックなアラームクロックに、1981年からそのままのデザインを継承するウォールクロック BC06、機能的なデジタルクロックまで豊富な種類のバリエーションが揃います。また、旅先で活躍する折り畳み式の蓋の裏に旅先で重宝するワールドタイムチャートを備えたトラベルアラームクロックワイヤレス充電パッド付のクロックと飽きさせないものづくりの現代に至るまでのコレクションです。

 

▲左デジタルクロック、右アラームクロック(写真右は取扱なし)

 

ワイヤレス充電パッド付のクロック

 

トラベルアラームクロック

 

電卓

 

「より少ないがより良い」を体現し、多くのデザインアワードを獲得したタイムレスなコレクション。この電卓もまた、30年以上前からデザインを変えず機能を優先したプロダクトでニューヨーク近代美術館(MoMA)パーマネントコレクションにも選ばれています。

デスクの上のステーショナリーはこだわりたい方へおすすめの名作たちです。携帯しやすいポケットサイズとスリーブ式ケースが付いているので、バッグに入れての持ち運びにも便利です。

 

 

ZUTTOでご紹介しているBRAUN(ブラウン)の製品はほんの一部ですが、1970年代からあるロングセラーです。当時は日本も家電の進化や普及がめざましい時代でもあって、同じ時代に生み出された製品がこのようにあり続けるのは極めて稀なものだと思います。当時から未来を見据えた普遍的なデザインを追求していたことで、現代の暮らしにも溶け込むシンプルで飽きのこない愛着のわく家電デザインの基礎となっているブランドです。

 

▶️BRAUNの商品一覧はこちら

投稿者: ZUTTO編集部 日時: 2024年10月09日 09:10 | permalink

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