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特別な一枚に、ZUTTOのジャガードブラウスのお話

 

 

長く愛用できるお洋服と聞くと、何を想像するでしょうか。

たくさん着て、たくさん洗ってもくたくたにならない、バスクシャツ。修理を重ねて何十年も着られるトレンチコート。一年で長く活躍してくれるトップス。

 

ZUTTOは、そんな心地よく、長く着られるお洋服を求めて今回は春夏秋3シーズンで活躍させたい綿と麻を混ぜた、ちょっぴり特別な気分になれるブラウスの製作に取り掛かりました。

 

今回は商品の企画に携わったZUTTOのスタッフへのインタビューを通して、たっぷり詰まった魅力とこだわりをご紹介していきます。

 

 

 

 

ー今回はZUTTOのブラウスが出来上がりました。”ずっと”使いたくなるお洋服の魅力はどんな点にありますか?

 

「飽きのこないヴィンテージライクなアイテム」である点と、「強くしなやかな生地」であることが挙げられると思います。トレンドは常に移り変わっていますが、そんな中でも馴染みやすく、廃れることのない、ヴィンテージショップの片隅に置いてあるようなアイテムを目指しました。光沢感があり耐久性に優れているベルギーリネンを使用しているので、適度なハリ感や反発性があり、耐久性も持ち合わせていますよ。

 

ー今回のブラウスは、WHITE・PINK BEIGE・LAVENDERの3色ですね。

 

はい。今回は、スモーキーなパステルカラーをチョイスしました。顔映りが良く、合わせやすいカラーで、普段シックなカラーのお洋服が多い方にも手にとって頂きやすいと思います。お洋服だけでなく、バッグや靴のメインカラーになることが多い、ブラウンやブラックのカラーにも馴染む色です。

 

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​ヴィンテージのように時を経ても輝き続けるお洋服を目指して作られたブラウス。次は今回生地をお願いした、機屋さんを見に行ってみましょう。

 

 

 

ー 一宮市をはじめとする愛知県尾張の地域は織物産業が盛んですね。

 

はい、ヴィンテージの風合いを求めて、技術力と意匠性が高く、多くのデザイナーから信頼を寄せられる機屋さんの、この織機に辿り着きました。古くから使われてきた低速のベテランの織機です。

 

今回はこういった低速の織機でなければ織るのが難しい、希少な植物柄のジャガード生地を採用しました。植物柄とは言っていますが、はっきりとした柄ではないので、他のお洋服にも合わせやすく、ヘルシーな印象があります。

 

 

ー生地自体も、リネン70%、コットン30%で不思議な風合いです。

 

横糸には非常に細かい【80/1コットン】を採用しています。このままでは細すぎて織機に引っかからないので、糸に水溶性ビニロンという素材を絡ませて、太くしてから織り上げ、生地になってから溶かしています。

 

ー独特な透け感とヴィンテージの風合いがありますね。

 

はい、お客様の手元に届く際は、最初はパリッとしたハリを感じられますが、洗って頂くうちにぐんと柔らかくなって、しっとり馴染むようになります。

 

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実はこの織機、今回ZUTTOのジャガードブラウス生地を織ってすぐに引退してしまったのだそう。今回のジャガード生地が最後の生地になったのですね。

 

 

 

 

ー今回のブラウスは3種類。

 

はい、色んなシーンで活用して貰うため、3種類ご用意しました。例えば近年の日本は夏がどんどん長くなっていますよね。シンプルなボトムスにもさらりと1枚合わせるだけで様になる、ブラウスを目指しました。また、朝晩が涼しくなる季節にもインナーとして重ね着に使って頂けるよう、ディテールにもこだわりました。

 

ーそのこだわりは、具体的にはどのような部分?

 

シンプルなボトムスと合わせるために、裾のデザインにはこだわりました。後でお伝えしようと思いますが、裾を内側に入れてコクーン型にしてみたり、スリットを入れてボトムスインもアウトもできる型にしてみたり。使う人やスタイル、シーンを考えています。

 

ー胸元のデザインも特徴がありますね。

 

そうなのです。胸元のデザインがシンプルになって、寂しくならないように気をつけました。カーディガンのインナーや、ストールを羽織る際にもひだのようにタックが入ったディテールを入れることで、重ね着にも使いやすくなっています。

 


 

ーゆったりとしていて、着心地の良さが伺えるつくりです。

 

袖や身頃をゆったりと取っています。ドルマンスリーブのシャツはリラックス感があるのに女性らしくて素敵ですよね。袖・身頃がゆったりとしている分、裾のボリュームを抑えるために後ろの裾をつまんで、コクーン型のシルエットを作りました。

ボトムスを選ばない、使いやすいブラウスをイメージしました。

 

ー胸元の流れるようなデザインが印象的です。

 

儚げで優しい印象にするため、胸元のピンタックを抑えて、変化のあるデザインにしました。もう一つこだわりがあって、上から2つのボタンホールが実は飾りになっています。

 

ー本当ですね!これはなぜ?

 

ヴィンテージのシャツを意識しました。19世紀にエレガンスの典型とされたドレスシャツは、生地が貴重で、1枚がとても高価なものだったそうです。そのため、比較的汚れやすい襟だけ取り替えて洗濯できるようにと、使っていたようです。その付け襟を取り替えるため、襟に空いていたボタンホールの名残を今回はデザインとして残してみました。

 

ーなるほど、生地にもデザインにもヴィンテージのディテールを残しているのですね。

 

はい、全体的にゆったりとしているので、羽織のシャツとして秋にも活躍すると思います!

 

 

 

ー先ほどのドルマンスリーブブラウスと比べて、すっきりとした印象です。

 

このロングスリーブブラウスは、甘くなりすぎないよう、スキッパーの形を採用しています。首元をすっきりさせた分、袖口にギャザーを入れて甘さと辛さをミックスさせました。胸元に付けた紐はそのまま垂らしても結んでも良いです。

夏はすっきりとスキッパーの形で、涼しくなってきたらカーディガンの下に着て、リボンのディティールを見せてもいいと思います。

 

ー横から見ると後ろ身頃がちょっぴり長いのですね。

 

スリットを入れて、お洋服とのバランスを考えてボトムスにインもできるようにしました。

もちろんそのままでも着られるように長さを調節しています!

 

ー植物柄が良く見えるデザインだな、という印象です。

 

そうですね、3型の中では最もすっきりしたデザインです。ヘルシーな植物柄のデザインを楽しんで頂きたいです。

 


 

ー最後は涼しげなノースリーブ型ですね。

 

このブラウスも、胸元のデザインはこだわっています。細かくピンタックを入れ、襟元にはレースを、こちらも夏が終わっても重ね着で活躍できます!

 

ー重ね着できるブラウスは何枚あっても嬉しいですね、例えばどんな着こなしがありますか?

 

カーディガンはもちろん良く似合います。涼しくなると薄手のクルーネックニットなどを着る機会も多くなりますが、ニットの下に重ねると、クルーネックの首元にレースがひょっこりと覗きます。

 

こうして色を入れると顔映りが良くなるので、おすすめの着こなしです。

 

ーぐっと上品な印象になりますね!

 

もちろん夏は1枚で。ワイドパンツやスカートにも合わせやすい、ウエストベルトにかかるくらいの着丈をイメージしています。※着用感には個人差があります。

ブラウス:綿麻ジャカード ノースリーブ ブラウス

カーディガン:W1607 30G 3/4SLEEVESカーディガン (SILVER)

バッグ:レザーバッグ frame flat graine(L.GRAY)

サンダル:ストラップサンダル BLACK

 

ースモーキーなパステルカラー、合わせ方にコツはありますか?

ハット:ラパン フェルト ハット(charcoal/cream)

セーター:SOFT WOOL クルーネックセーター(L.GREY)

ブラウス:綿麻ジャカード ノースリーブ ブラウス(LAVENDER)

スカート:G5126 ST.SKIRT WA デニムスカート

シューズ:サボ TEXAS 50 SWEDE(TAUPE)

 

同色系のグラデーションを意識して頂くのが良いと思います。ホワイトはもちろん何にでも合わせやすいですが、例えば、ブラウンにはPINK BEIGE、グレーやネイビーにはLAVENDER。大人の女性には是非、カラーでお洋服を楽しんで頂きたいですね。いつものお洋服選びが更に楽しくなって貰えたら嬉しいです。

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今回はZUTTOのお洋服の企画を担当したスタッフにそのこだわりをインタビューしてきました。長く、愛用して欲しいから、自分だけの一枚を見つけて欲しい。そんな思いの詰まったブラウスなのですね。

 

 


 

お洗濯の際には
 

お洗濯の際には、洗濯ネットに入れて、弱流水モードでお洗濯が可能です。ヴィンテージ感を活かすため、洗いざらしの風合いがおすすめです。お洗濯の後は形を整えて、日陰へ釣り干ししてください。アイロンをかける場合は、なるべく表面の凹凸が潰れないように裏側から当ててください。

 
保管の際には

衣替えで仕舞う際には繊維に残った汚れをきちんと落としてから仕舞ってくださいね。特に淡い色のブラウスは汚れが残っていると黄ばんでしまうことがありますので、襟ぐりなどは、手洗いしてから洗濯機に入れるのがおすすめです。

 

▼長く愛用したくなるものを求めて

投稿者: 村上 日時: 2017年07月31日 11:06 | permalink

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