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英国生まれのオイルドジャケット、Barbour(バブアー)の魅力に迫る

 

揃えておきたい、一生もののジャケットを挙げるのならば、Barbour(バブアー)のオイルドジャケット。イギリス国内で長く愛用されてきたBarbour(バブアー)は、エリザベス女王、エディンバラ公、ウェールズ公により王室ワラントの称号を与えられたという、正真正銘のイギリス王室認定ブランド。シンプルながら絶妙なデザインで、長く国や世代を超えて愛されてきたそのジャケットは、例えば使い込んだ革靴が身につけた人の人となりを表すように、自分だけの一生ものへと変化していくのです。

 

 

Barbourが生まれた物語

 

Barbour(バブアー)の顔と言ってもいいオイルドジャケットは、ライナーをタータンチェックで引き締める、英国らしさを感じる一着。王室認定ブランドと聞くと高貴なイメージを持ちますが、実は英国のアウトドア・ライフスタイルを体現するブランドです。

 

 

1894年、ジョン・バブアーによってイングランド北東部・サウスシールドで創業したBarbour(バブアー)。北海の不純な天候の元で一心に働く水夫や漁師、港湾労働者のためにオイルドクロスと呼ばれる上質なコットンにオイルを染み込ませた布生地を提供したのが始まりです。その革新的なオイルドクロス製の防水ジャケットは、非常に耐久性が高く、評判は瞬く間に広まっていきました。その後、第一次、第二次世界大戦の最中では、Barbour(バブアー)は防水服を英国軍に供給していましたが、第二次世界大戦時にはジョージフィリップ大尉により潜水艦ウルスラの公式搭乗員服として採用されたという逸話があり、Barbour(バブアー)の高い機能性を裏付けています。

 

戦後、1950〜70年代には、Barbour(バブアー)からオイルドコットン製のライダースジャケット「インターナショナル ジャケット」が生まれ、サーキットレーサーに爆発的な人気を博したことで、ライダースジャケットの代名詞となりました。真摯なものづくりと高い品質が認められ、前述の通り1974年にエディンバラ公より、1982年にはエリザベス女王陛下より、1987年にはウェールズ皇太子殿下と、イギリス王室御用達(ロイヤル・ワラント)の栄誉を賜りました。エリザベス皇太后の逝去により、現在のロイヤル・ワラントの最高峰は3つとなり、Barbour(バブアー)のようにすべてを保持していることは大変に希少な事実となっています。

 

1970年代から、狩猟や釣り、乗馬などの英国アクティビティにも用いられるようになったBarbour(バブアー)は、カントリー・ジェントルマンの装いを彩るようになります。こうして英国を代表する、アウトドア・ライフスタイルブランドとしてBarbour(バブアー)は確固たる地位を築いていくようになりました。現在ではアウトドアだけでなく、ファッションアイテムとして唯一無二の存在感がこだわりのスタイルを持つ老若男女に強く支持されています。

 

 

Barbourの名品、オイルドジャケットを知る

 

 

Barbour(バブアー)は、現在でもサウスシールズの自社工場で徹底した品質管理のもとジャケットを生産しています。自社内で全ての工程を完結できるノウハウを持っており、熟練の職人の手作業を経て製品が完成します。生地の裁断などにおいてもオートメーション化された工程ではなく、きちんと目視しながら型紙に合わせて生地をカッティングしているのだとか。

 

耐久性と光沢感のあるオイル加工

 

 

Barbour(バブアー)のオイルドジャケットの特徴は、生地の表面にオイルを塗り込むことで表面に光沢と防水性、保温性を持っていることが挙げられます。その重厚な存在感は、本物を求める大人の男性の間で憧れの存在で、女性にも多くのファンを持ちます。オイルを上質なコットン生地にぎゅっと染み込ませているので、触って手がベタベタするという程ではありませんが、長時間の着用で衣服にオイルが移染する可能性があり、通常のジャケットよりもお手入れや着用に手間や気遣いを必要とします。ただし、時間や手間をかけるほど愛着が湧くというもので、一見ネガティブな側面に見えてしまう点が世界中にたくさんのファンを持つ理由でもあります。

 

暖かな、コーデュロイの襟元

 

 

 

オイルドジャケットにはBarbour(バブアー)の定番モデルに共通するコーデュロイ衿を使用。暖かな見た目、衿元には風止めが施されているので、風が非常に強い日には衿を立てて、首元を守ることも可能です。英国伝統のアウターらしさを醸し出すディテールです。

 

心くすぐる、細やかな仕様

 

Barbour(バブアー)のオイルドジャケットは、もともとアウトドアに特化したジャケットだったからこそ、その機能性も抜群です。

 

 

1. 手袋をしたまま開閉できる大きめのリングジッパー。

2. 胸下にはハンドウォーマー。中には暖かく柔らかいネル素材の袋地が配されています。

3. サイドベンツはホック留めで開閉でき、寒風が衣服内に入り込まないインバーデッド仕様。

4. 袖口にはインナーリブで寒気をシャットダウン。

 

このように細かなディテールにもその高い機能性が裏付けられ、唯一無二の存在へとなっていったのです。

 

 

スリムで現代的な、Bedale SLシリーズを着こなす

 

ZUTTOでお取り扱いしているBarbour(バブアー)の【Bedale SL】は、イギリス国内で販売されているものとは異なります。通常のBedaleシリーズは、イギリス人男性の体型に合わせて仕立てられているため、ゆったりとしたサイズ感で華奢な日本人には少々大きめに感じられる場合があります。一方で着丈やアームホール、肩幅などがスリムで、すっきりとした端正で現代的なシルエットに仕上げられたBedale SLは、Barbour(バブアー)のオイルドジャケットの中でも日本で最も売れているモデルと言われています。

 

男性が着こなす

 

 

確かな実用性と歴史を持った、Barbour(バブアー)のオイルドジャケット。いつもの秋冬の装いにBedale SLを羽織るだけで、印象をがらりと変えます。カジュアルなジャケットだからこそスーツ、革靴を合わせても良いですし、休日にスニーカーやバックパックで思い切りカジュアルに着こなすのもおすすめです。デニムにも、チノパンツにも、スラックスにもスーツにもよく似合うオイルドジャケットは、男性の一生もののジャケットと呼ばれるのも納得です。

 

女性が着こなす

 

男性にはどんなスタイルにも合わせやすい、オイルドジャケット。もしかすると女性が着こなすには、少し難しいかな?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。そんな方はまず、いつものスタイルをピリッと引き締めたい時、コーディネートに取り入れてみてください。着丈は少し長めで、パンツスタイルにもスカートにもよく似合います。ここでは、ハンサムな装い、フェミニンなパンツスタイルにプラスしてみました。

 

 

ホワイトのタートルネックにウールのテーパードパンツという冬の上品な装いにBedale SLをプラス。スリムなモデルなので、すっきりと着こなせます。ハンサムなタッセルシューズで思い切りマニッシュにコーディネートしてみても良いですね。

 

 

女性らしくカジュアルな印象を受ける旬なワイドパンツにも、Bedale SLがよく似合います。大きめのキャンバスショルダーバッグは、アウトドアの雰囲気を漂わせるのでオイルドジャケットとの相性は抜群です。リラックスムードも漂うワイドパンツやスカートには、キャンバススニーカーをで仕上げを。

 

 

愛情をたっぷり、使い続けていくためのお手入れ

 

 

Barbour(バブアー)のオイルドジャケットは、着る喜びとともに「お手入れの手間暇に喜びを感じる」ジャケットでもあります。オイルが染み込んだ生地ですので、どこにでも気軽に着ていくことが出来るものではなく、気遣いが必要なもの。だからこそ、その一枚を羽織る価値があるのです。

 

普段のご使用について

 

Barbour(バブアー)のオイルドジャケットは、防水オイルの処理を施してあるため、ご使用方法によっては他の衣服や身の回りのものに防水オイルが移ってしまう場合があります。電車や自動車などの乗り物に乗る際には着用を避け、オイルドクロス面が別の素材に触れないようにジャケットを裏返して丸めるなどしてください。

また、長時間着用していると下に着ているパンツやスカートに移染する可能性がございますので、室内に入る時にはこまめに脱いで頂くことをおすすめします。

 

 

日々のお手入れ

 

防水オイルを洗い流してしまうため、オイルドジャケットは温水や洗剤を使用するお洗濯はしないでください。汚れや埃は洋服用ブラシでよく払い落とし、ブラシで取れない汚れは水を含ませたスポンジなどで軽く表面を拭き取ってください。濡れたジャケットは狭いスペースに置かず、風通しのよい場所に掛けて、自然乾燥させてください。

 

保管について

 

クローゼットの中で他の衣服に直接密着する状況はお避けください。通気性の良い不織布や衣類カバーを被せて保管頂くことをおすすめします。

 

リプルーフ・アフターサービスについて

 

オイルドジャケットは高い耐久性を持っていますが、長年の使用や外部からの摩擦などによりオイルが抜けると防水性や耐久性の低下に繋がります。防水性や耐久性が気になる場合は、ジャケットに再度オイルを入れ直すリプルーフを行うようにしてください。

尚、ZUTTOでお取り扱いしているBarbour(バブアー)のオイルドジャケットのクリーニング・リプルーフ・修理などは、下記修理メーカーにて有償で承っております。ご希望の場合は直接お問い合わせくださいませ。

■株式会社ラヴァレックス:http://lavarex.co.jp/

 

 

Barbour(バブアー)のオイルドジャケットは使用とお手入れを積み重ねていくことで、本来製品が持っている特徴や性能はそのままに、味や風合いを増していきます。気軽にワードローブに取り入れられるファッションアイテムは世にたくさん存在していますが、愛着と時間をかけて使い続けることで、ひとつのものを長く使い続ける楽しさが見つかります。

 

 

プラスアルファで持ちたい、Barbourのキルティングコレクション

 

Barbour(バブアー)というとオイルドジャケットのイメージが強いものの、本国ではキルティングの人気も非常に高いのだそう。どこか品を感じさせるキルティングコレクションは、ブランドの懐の深さを物語っているようです。ZUTTOでは32と34サイズで、丈はショートとロングの二種類を女性向けサイズでご用意しています。

 

キルティングジャケット NEW LIDDESDALE NYLON NAVY

 

キルティングモデルの中でも特に人気の高いLIDDESDALE(リッズデイル)のモデル。裾を直角にカットしたスクエアカットで、すとんと落ちたシャープな形が特徴です。

 

 

 

Barbour(バブアー)はアウトドアブランドではありますが、ネイビーカラーを選ぶことで、都会的な印象に。その他にもBarbour(バブアー)ならではのコーデュロイも随所に散りばめられています。

 

 

 

左:ショート丈モデル(キルティングジャケット NEW LIDDESDALE NYLON NAVY)

右:ロング丈モデル(キルティングジャケット NEW LIDDESDALE LONG NYLON NAVY)

 

Barbour(バブアー)のキルティングジャケットは、裾にスリットが入っており、スナップボタンで調節も可能で、つっぱりも軽減されるので、厚着をしても動きやすいのがポイント。女性向けのお尻を半分ほど隠す長さのショート丈と膝上まですっぽり覆ってくれるロング丈ですので、お好みに合わせて選んでくださいね。

 

 

オイルドジャケット、キルティングジャケットともに、身につけることでBarbour(バブアー)が誇る高い技術と使い続ける喜びを知ることが出来ます。英国の誇りが息づくBarbour(バブアー)のジャケットは、一冬だけでなく、人生に寄り添ってくれるような存在になってくれることでしょう。

 

 

▽Barbour(バブアー)の商品はこちらから

投稿者: 村上 日時: 2017年10月21日 12:00 | permalink

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