夏になるとZUTTOでご紹介している、別注のあけびのかご。伝統工芸であるあけびのかごの美しさは、ZUTTOでは長くご案内していますが、上質なあけびの蔓がぎゅっと詰まった美しいあけびのかごは毎年コンスタントにお客様にお手に取っていただける人気アイテム。今年は涼やかさを楽しめるような軽やかなあけびのかごが登場しました。小ぶりなサイズ感、いつもとは少し違う雰囲気で、既にあけびのかごを愛用中の方にもおすすめしたいアイテムです。
今回ご紹介するのは「【別注】あけびのかご 小出し編み レザーショルダー付」というアイテム。スクエア型でぽってりしたフォルムに透け感のあるちょっと珍しいタイプが登場しました。ハンドルは大きめの三つ編みにして腕を通しやすくし、取り外し・長さ調節可能なレザーショルダーを付けた特別なあけびのかごです。
今やかごバッグは夏だけのものではありません。シーズンレスに長く愛用して頂くために「3WAYで使える」かごを目指したのがこちらです。
ポイント1:あけびのかごに「耳」を付ける
今回は、3WAYで使えるバッグにしたいということで、長さ調整できるレザーショルダーを通す穴が必要でした。あまり大きな穴を開けたり、しっかりした金具を取り付けると、今回の軽やかなバッグには少し不恰好。そこで、かごに三つ編みの小さな「耳」を作って頂きました。ショルダーを外しても目立たない仕様です。
ギボシ穴の付いたレザーショルダーを通して使います。ギボシ穴を通すのは最初は硬く感じられますが、徐々に柔らかくなっていきます。
ショルダー無しだとこんな感じ。浴衣や着物を着るときにもおすすめです。
ポイント2:断ち切り仕様のブラウンレザーのショルダー
ショルダーバッグには「ブラウン」カラーをチョイス。あえてシボ感があり、使っていくうちに色合いが変化するタイプのものを選びました。軽やかなかごにラフなレザーが可愛らしい印象に仕上がっています。
全長約120cmで、ショルダーは約95cm〜110cmの間で調節が可能です。一番長くすると身長165cm前後の方で斜めがけしやすい長さに、一番短くすると身長158cmの方に肩掛けしやすい長さになります。もちろんお好みでサイズを調節して頂けますよ。
金具はこのようにギボシで止めます。あけびが使ううちに色濃くなるにつれて、レザーショルダーに経年変化で生まれてくる味わいもまた良いものです。
「あけびのかご」はZUTTOでも非常に高い人気をもったアイテムですが、これらは青森県・津軽地方の山麓に産する良質なあけびづるを採取して作られています。特に今回ご紹介する「こだし編み」は、その本体の細い編み方のために、まずつる一本一本の色や太さを揃える作業が必要になります。原料不足により、この同じ細さのあけびを揃えるのも非常に大変なのだといいます。高度な技術を持った職人が、一定間隔をあけながら、目の幅と高さを慎重に揃えながら編んでいきます。手間のかかる編み方で、華奢にも見えますが丈夫で他のかごとは異なる美しさです。
規則正しい編み目と、端正ですっきりした見た目。小ぶりなのに財布、ポーチ、カードケース、文庫本、350mlのペットボトルが入りました。小さめの折り畳み傘も入ります。
更には、インナーバッグとのコーディネートも楽しめます。後ほどご紹介しますが、今回の透け感のあるあけびのかごに合わせて新色を3つ追加しましたので、是非ご一緒にお求めください。
3WAYで使える、【別注】あけびのかご 小出し編み レザーショルダー付。暖かくなり始めた今の時期から使えます。
アクティブに動きたい夏日に:ショルダータイプで身軽に
モデル身長158cm
鮮やかなブルーのリネンワンピースにレザーサンダル。ブラウンのレザーショルダーと小ぶりなサイズ感がナチュラルなコーディネートでも主張しすぎません。
ドライブに連れて行って:短め肩掛けでラフに持つ
モデル身長158cm
トップス:CADY フレンチスリーブトップ(BLACK NAVY)
ボトムス:ドローイングワイドキュロットパンツ(NATURAL)
シューズ:Professional プロフェッショナル Black Oiled
肩掛けタイプがお好みの方は、ショルダーを短くしてみてください。ワイドパンツの時は下へのボリュームを抑えるために短めに持つのがおすすめです。
お散歩日和の日に
モデル身長162cm
トップス:ストレッチリバー Vネックトップ(OFF WHITE)
気持ちの良い陽気の日に持って行くなら、手持ちで可愛らしく。小さめの水筒や文庫本も入ります。
透け感が美しい小出し編みに合わせて、インナーバッグの新色も追加しました。デニムは今までの帆布より少し柔らかめの質感で、結んで目隠しをした後に、隙間から手を入れてさっとパスケースやお財布を取り出しやすくなっています。
インナーバッグS(デニム)
インナーバッグS(マスタード)
インナーバッグS(ターコイズ)
Q. 天然素材のかごバッグは、ささくれがありますか?
A. かごバッグは、原料を適切な長さに裁断し編み上げているので、裁断処理が表に見えている場合がありますが不良ではございませんのでご安心ください。あけびのかごにおいては裁断処理は目立たず、ささくれも他の素材のバッグに比べて、少ない印象です。こうした裁断処理の部分やささくれは、使っていくうちに徐々に先が丸くなっていきますが、心配な方はやはりインナーバッグを一緒に使っていただくのが良いと思います。
Q. 手編みのかごバッグは、緩んできたりするのでしょうか。
A. 宮本工芸のあけびのかごは、全体が手編みで作られており、持ち手と本体を繋ぐ部分も、全てあけびで作られています。天然素材の特性上、使用していくうちにやむを得ず接合部分が緩んでしまう場合がまれにございます。その場合はお直しが可能ですので、ご希望の場合はカスタマーサポートまでお問い合わせください。ZUTTOカスタマーサポート:support@zutto.co.jp(平日10:00-16:00)
Q. お手入れのポイントはありますか?
A. 普段のお手入れとしておすすめしたいのが、「拭く」ことです。まるで磨き上げるように、柔らかい布で表面を拭いていき、あけびのような素材自体が太さのあるものの場合、洋服ブラシなどでブラッシングしても良いです。ブラシも天然の動物の毛を使ったものを選ぶと、かごバッグの艶が増す効果がありますのでおすすめです。
Q. シーズンが終わったらどのように保管すべきですか?
A. かごバッグにとって、大敵となるのが湿気です。天然素材なので水に濡れることで、カビや虫の発生、さらに編み込みの緩みに繋がる可能性があります。そのため雨の日は使わない、水に濡れた場所には置かないことはもちろん、保管の仕方にもお気をつけください。かごバッグを保管する場合、日陰の風通しの良い場所を選びます。布をかぶせておく、不織布をお持ちの場合はかごをまるごと包んでおくことをおすすめします。
Q. あけびのかごバッグを使うのにコツはありますか?
A. 天然素材のかごバッグを育てるにあたって、最適な方法は何といっても使うことです。手に触れることでささくれがなくなり、油分により徐々に色が濃くなり、空気にあたることでホコリを被ることもない。そんな状態がかごバッグにとって最適なのです。もちろん、毎日使うことは難しい場合は目に付く場所へ保管して、時々手で触れてみてください。天然素材の良さは使っていく時間とともに、実感して頂けるはずです。
手入れして使えば一生モノとも言われるあけびのかご。実際に自分の暮らしに取り入れるとなると、少しハードルを感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。使うシーンにあわせて、持ち方を変えて、インナーバッグで色も楽しめる今回の別注品は、長くご愛用いただけるはずです。
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