家で過ごす時間が増えた今年、変化したことは様々ありますが、その中の一つに挙げられるであろう「料理」。外食を控え、在宅勤務になって平日のランチも家で過ごすことが増えましたし、料理をする機会が増えた分レパートリーに悩んだ、なんて声もちらほら聞きました。この冬も、外食や友人・親戚で集まって大皿を囲むといったことが減り、家にいる時間が例年より増えることでしょう。
「料理の機会が増えたからこそ、クリスマス・年末年始ぐらいは工夫して心地よく、いつもと違う時間を過ごしたい。」
その気持ちは自分にとっても当てはまりますし、会えなくなってしまった親戚や友人だって遠からずそう思っているはず。であれば、いつもお疲れ様、と気持ちを込めて【料理を楽にする・楽しくするモノ】を贈るのも喜ばれるのではないでしょうか。料理と一口にいっても、効率重視の方、時間をじっくりかけたい方と好みもあると思いますので、タイプ別にみていきましょう。
目次
・効率重視の時短派:いつもより楽に過ごしたい方、お子さんのいるお母さんへ
・じっくり派:あえて時間と手間をかけてみる。非日常を演出する道具たち
時短は、日々する料理だからこそ切っても切り離せない大事なキーワードです。
丁寧にご飯をつくる時間も楽しいけれど、それよりも早く仕上げたい、今日は疲れているから楽にすませてしまいたい。小さなお子さんがいる方も料理に時間をとることは難しいので、料理時間や後片付けの時間も短くしたい。でも寂しい食卓にはしたくないという思いもあるはずです。それなら
・洗い物が少なくてすむ( = そのまま食卓に出せる)
・機能的であること
をポイントに選ぶのがおすすめです。
Shallow Pot 30cm ¥19,800 / Shallow Pot 24cm ¥16,500
◇対応機器:直火専用、電子レンジ・オーブン対応
今年お取り扱いを始めたPETARI(ぺたり)。このShallow Potは、三重県四日市の「陶板料理(陶器製の板を使って調理する料理)」からヒントを得て作られた鍋で、その最大の特徴は鍋にも器にもなることです。取手がなく器としても美しいシンプルな形で、出来上がったらそのまま食卓へ出せるので、盛り付けの手間も省け、洗い物も減って一石二鳥。キッチンと食卓をシームレスにつなげてくれるアイテムです。
レストランのような雰囲気を演出してくれます。
魚やお肉のソテー、高い保温性を利用した煮込み料理も得意ですし、オーブンもOKなのでグラタンにも。洋風だけでなく、土鍋のように使って炊き込みご飯だって作ることが出来ます。 レシピ例はこちらから>>
機能面から見ても優秀で、ボディ内側の表面に施された無鉛で身体に優しいフリット加工は、ザラザラとした表面で焦げ付きが少なく、沸騰時の泡が小さくなることで、煮崩れ防止にも繋がります。日本製品らしいこだわりが詰まっており、色合いは三重県の岩石をモチーフにしている点もストーリーがあり、趣のある鍋です。3人以上のご家庭なら30cm、1〜2人なら24cmをおすすめします。
次は「食卓で調理出来る道具」。準備時間も短くなりますし、料理時間そのものを食卓を囲むみんなで楽しめます。
◇対応機器:直火専用
こちらは、およそ200年の歴史を持つ老舗の窯元、長谷園(ながたにえん)のが提案する卓上グリル。
大人も子ども関係なく、思わずわくわくしてしまうグリルを使った食事ですが、どうしても気になるのは煙ですよね。長谷園(ながたにえん)のやきやきさんは構造に工夫をこらしこの問題を解決。家にいながら、バーベキューの炭火焼きのような美味しさが楽しめます。
傾斜のある溝に沿って、食材から出る余分な脂分を縁の水に落とす仕組み。ヘルシーに焼き上がります。
煙が出にくい理由は温度。陶板の下が炎をやわらかく包む大きな炉になっているため、温度が上がりすぎず、煙が発生する前の温度をキープする仕組みになっています。さらに遠赤外線を利用して、ゆっくり、じっくり食材の芯まで熱を通すので、炭火で焼いたような、ふっくらジューシーな焼き上がりになります。準備の時間から楽しめる、賑やかな食事の時間を提供してくれる道具です。
特別な日の食卓にぴったりなのが飯台。ちらし寿司など、豪華な一品を複数人で作れば料理する時間も楽しめます。酢飯と具材を用意して、みんなで協力しながらうちわで扇いだり、具材を混ぜたり。その他にもお正月のおせちを小皿に入れて中に入れてお重のように使ったり、家族が喜ぶサンドイッチやおにぎりを入れたりと、実は様々な用途に使える器でもあるのです。
木曽さわらを使った山一の飯台。木の調湿機能により、ご飯の水分量を最適な状態にしてくれます。
例年通りなら親戚で集まり賑やかだった年末年始、家で過ごすとなると少し退屈かもしれません。ならば、普段挑戦しないような料理が作れる道具を贈るというのも一つの手。様々なある調理器具、お料理が好きな方への贈ればきっと会話のきっかけにもなります。ご自身でも興味があれば、実際に使ってみて「どうだった?」と感想を送り合うのも楽しそうです。
◇対応機器:直火専用
こちらはやきやきさんと同じ長谷園(ながたにえん)のかまどさん。ネーミングが可愛らしいですね。家の中で燻製料理が楽しめる調理器具で、やきやきさん同様、気になる煙の問題を解決したもの。燻製の美味しさの一つである香りですが、裏を返せば、これが自宅で挑戦しづらいポイントでもありました。長谷園(ながたにえん)は、その解決策として水に注目。窯の縁に設けた蓋受けの溝に水を入れることで中を密封し、外に煙や匂いが出ることを防ぐ作りになっています。
燻製とはそもそも保存するための知恵で、煙の殺菌効果によってお肉や魚介類の長期保存を可能にしたものです。その効果も知った上で、より美味しくするため長年研究・開発されたのがこちらのいぶしぎん (卓上燻製器)。チーズや肉類、たこやエビといった魚介類、お野菜など、様々な食材もいつもとは全く違う味わいに。燻製の香りは他の料理では味わえないご馳走です。お酒がお好きな方にもおすすめしたい調理器具です。
和食に欠かせない出汁。出汁パックや顆粒タイプも楽で美味しいのですが、削りたての鰹節でとった出汁の美味しさは旨味が凝縮されていて、なんといっても鼻に抜ける香りが違います。実際に使っているスタッフも、自分で削った鰹節で卵かけご飯を食べたらその香り高さ、美味しさに驚いたそう。 >>スタッフのレビューはこちらから
一般に、かつおぶし削り器といえば桐材の箱で出来た引き出し付きのデザインを思い浮かべる方も多いかと思いますが、あえて台屋(DAIYA)の鰹節削り器はそこを外しました。それは、現代の暮らしに馴染みやすいデザインにしたいという作り手の意図。いつでもすぐに使えるところに置いてほしいとの願いから台屋の削り器はコンパクトですし、従来の引き出し型の約二分の一の高さなので、力が入れやすく削りやすい設計になっているのです。
削りたての香りが食欲をそそります。
実は、鰹節は削った瞬間から酸化が始まるのだそうで、その分風味が消えていきます。一般的に、家族四人分の味噌汁の出汁(600〜800cc)をとるのに必要な鰹節が15g程度ですが、削りたてであればその三分の一程度ですむのだとか。年越しそばを出汁からとってみる、なんていうのも楽しそうですね。
さて、ここで視点を少し変えてみます。
注目したいのは、料理をするのに欠かせない「皿」や「器」。盛り付けるお皿にこだわるだけでぱっと華やぐので、料理を楽しむ方へ贈るのならこちらもおすすめ。特別な日だけでなく、そうでない日にも活躍してくれるものばかりです。
決して前にはでないけれど、料理を引き立たせる存在の器やお皿。実際にお皿を変えるだけで、同じ料理も違って見えるので、人は目でも食を楽しんでいるのだなと実感します。またもしお惣菜を買ったとしても、素敵なお皿に盛り付けるだけで変わって見えるので、少し楽をしたいときも助けてくれる存在でもあるのです。
品数を作るのが難しいなら、特別感のあるお皿に2〜3品盛り付けるだけでも食卓の雰囲気が変わります。こちらは並べた葉っぱの上で料理を楽しむことをイメージしたhyakushiki(百色)のプレート。日本の美意識を再解釈して施された漆の蒔絵とグラデーションが和に留まらず、自由な使い方が出来るお皿です。
hyakushiki(百色)は、木曽の地で創業以来70年以上に渡り、漆を生業としてきた職人工房、丸嘉小坂漆器店が手掛けるジャパンブランドです。ガラスに塗った漆は、剥がれやすいのが弱点ですが、漆が剥がれない下処理の方法を長年にわたって研究。「漆らしさを使い易く楽しいものに昇華させたい」という思いを抱き、1994年に漆硝子の先駆けとなる製品開発に成功してから、さらに研究を重ね、漆とガラスの新しい融合製品「hyakushiki(百色)」が生まれました。
職人の手仕事によって、一筆一筆丁寧に描かれた線。じっくりと眺めたくなる美しさがあります。
こちらはチーズやおつまみ、お菓子などをカットしてそのままテーブルウエアにもなるカッティングボード。様々な種類のオードブルを載せても絵になりますよ。木製の自然素材で温かみがあり、どんな食器や料理とも相性良くおすすめです。天然オイルで仕上げた山桜のカッティングボードは、ナイフの切り跡さえも味わい深くなっていくので、その変化も楽しめます。
お正月の定番、おせち。習慣がなければなかなか作るまでに至りませんが、今年はお重を用意して楽しむのもいいですね。お正月だけでなく、お子さんの運動会、ピクニックなどレジャーシーンでも活躍します。
また、絵付けの可愛い豆皿があるだけで、食卓に色が加わり華やかになります。宮本泰山堂(みやもとたいざんどう)の果実文豆皿 5枚セットは、モダンテイストの配色をベースに1枚ごとに異なる果実が描かれており、六角形がきりりとした印象。高台があり、若干深さが付いているので、醤油皿や薬味皿、お漬物や副菜の盛り付けにぴったりです。
番外編としてご紹介したいのが、料理のときのエプロンとしても、年末のお掃除のときにも便利なZUTTOオリジナルのリネンホームドレスです。着想はフレンチヴィンテージのスモックドレスから。先日販売開始したばかりのアイテムですが、ありがたいことに既にご好評いただいています。
【かっぽう着・エプロンとして】【リラックスする時に使える羽織りとして】【ちょっとした外出時にも着られるワンピース】と、3つの使い方で楽しんでいただける形なので様々なシーンで着回せ、贈り物にも選びやすい一着。家で過ごす時間が増えても、新しいウェアがあるだけで気持ちも変わりそうですね。
クリスマス、年末年始といつもあっという間に過ぎる師走ですが、今年は時間の流れ方が人それぞれ違ったのではないでしょうか。日々向かうキッチン、「料理」との向き合い方が少しでも変わるようなモノを見つけていただけたら嬉しいです。どうぞ素敵なクリスマス、年末年始をお過ごしください。
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