これからやってくるクリスマスや年末年始は、家族だけでなく久しぶりに会う親戚や友人と食卓を囲む機会が増える時期です。お皿やコップは人数分用意しておこうと思うものの、意外と忘れがちなのがカトラリー。普段の家族分だけしか持ち合わせていないことも多いと思います。
そんな時期だからこそ、贈る相手にとって定番となるカトラリーを贈り物として選んでみては。結婚祝い、引越し祝いにもよく選ばれる定番ギフトのカトラリーを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
スプーンやフォーク、ナイフといったカトラリーを選ぶ際は、口当たり、持ちやすさ、使うシーンといった3つのポイントを踏まえると選びやすくなります。
まず「口当たり」については、口に入れたときの質感、カトラリーの素材、そして形がポイントです。口に対して大きすぎないか、食材の風味を味わえるか(カトラリーが味の邪魔をしないか)など。また海外製のカトラリーは日本人にとって大きすぎるというケースもあるので、生産国から選んでみるというのも一つの選び方になります。
持ちやすさ、という点もカトラリーを選ぶ上では重要です。持ち手の形状がどうか、軽いのか重いのか。軽ければよいというわけではなく、個人差はありますが、重すぎず軽すぎずのものががいいとされています。実物を手に取れないネットで選ぶのであれば、実際にご自身で使っているカトラリーの重量を測ってみて、それに対してどうだろう?と比べると想像しやすいです。
例えば、ランチでよく作るパスタを食べるときに使いたい、フルーツを食べるのに使いたい。クリスマスケーキをみんなで食べるおやつの時間、食後の時間にコーヒーや紅茶と一緒に出したいなど、カトラリーを使うシーンは様々です。プレゼントとして贈るのであれば、オールマイティに使えるものが安心というケースも。また、相手の生活がわからない分お手入れのしやすさ、丈夫さも選ぶポイントになります。
それでは早速、ZUTTOで取り扱っている主なカトラリーブランドを、先にお伝えしたポイントを踏まえながらご紹介していきます。
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・持ちやすさ:手にフィットする。つるつるとした持ち手。
・食洗機の利用可否:おすすめしていません。手洗い推奨。
・こんな料理におすすめ:
風味が大切なだしの味がよくわかります。優しい味付けのものや、味見スプーンとしても。
例)豆腐・卵・ヨーグルト・ゼリー。さっぱりとしたフルーツもおすすめ。
※こんな料理は苦手:カチコチに固まったアイスクリームなど。硬いものを避けてください。
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ZIKICO(ジキコ)は、日本人であるブランド創業者がドイツで住んでいた経験を活かし、素材を重視して生まれたカトラリー。使われている素材はジルコニアというもので、無味無臭で、金属臭がしない鉱物から生まれた素材です。ステンレスカトラリーは扱いやすく丈夫というメリットがある一方、金属の風味が気になる場合もあると思いますが、ZIKICO(ジキコ)は食材の風味をそのまま感じられるという特徴があります。
ZIKICOのカトラリーができるまでにはどんなきっかけがあったのか、株式会社ZIKICO代表の山瀬さんにお話しを伺うと、こんな回答をいただきました。
Q. なぜ、こうしたカトラリーを作ろうと思ったのですか?
▲太古から地球上にあったジルコニアは、人に優しく、硬くしなやか。金属のように錆びることなく、プラスチックのように劣化することがありません。
デザインは、プロダクトデザイナーの大治将典さんが手掛けています。フォークは、優しいフォルムを描く丸い断面を作りながら、食事をしやすいように先端にだけエッジを残すなど、それぞれ使いやすいように工夫が施されています。
スプーンは、初めから固形物を食べるディナースプーンと、液体を飲むスープスプーンで分けています。
▲平たい特殊な形状。
今までであればレンゲで食べていた物に使えるようにと考えられたもので、とても食べやすい形です。※スープにはスープスプーンがおすすめ。
現在ZUTTOで取り扱っているZIKICOの商品は、以下の通りです。
・SUMU カトラリー(ディナースプーン、ディナーフォーク、スープスプーンの単品)
ディナーカトラリーとデザートセットだと、このくらい大きさが違います。
ディナーサイズは日本人には大きすぎると言われますが、日本人が考えたカトラリーということもありちょうどいい大きさです。
平たい形状のディナースプーンに比べ、デザートスプーンはやや深さがあるので、すくって食べるゼリーやプリンにもお使いいただけます。メインで使うにはやや小さいものの「他にはないサイズ」をあえて作ったそうで、大きすぎず、小さすぎず、デザート以外にも使いやすいのがZIKICOのデザートセットです。風味がわかりやすいので味見のときにもちょうどいいですね。
白いカトラリーは汚れが気になるという方もいらっしゃるかもしれませんが、万が一茶渋など汚れが付着した場合は、クリームクレンザーなどの研磨材が入った洗剤で洗うことができるのでお手入れもしやすい素材です。黒い部分の水垢や油汚れが気になる場合も、クレンザーをお使いください。
料理がお好きな方、素材そのものの味わいを楽しみたい方におすすめのカトラリーです。
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・持ちやすさ:平たい形、角がなく持ちやすい。
・食洗機の利用可否:おすすめしていません。手洗い推奨。
・こんな料理におすすめ:
大人数で食事をするときに便利。おやつの時間や、来客時におすすめ。
(デザートペア カトラリーセット 11PCのケーキサーバーや、スイーツカトラリーセット 7PCのサービススプーン&フォークなど)
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デンマーク王室御用達としても知られ、世界でその品質が認められるカトラリーブランドのKay Bojesen(カイボイスン)。その製造元が実は日本ということはご存知でしょうか。1991年よりKay Bojesen(カイボイスン)から世界で唯一の製造元として製造を受けた、新潟県燕三条のメーカー・大泉物産。金型加工の工程で一つ一つ手作業で丁寧に作られ、その品質は「デザイン・品質・使い心地」の全てが一流と言われています。
ZUTTOでは、主にデザートを食べるときに使いやすい、小さめサイズのカトラリーをメインに取り扱っています。
名前からもわかるように、目的に特化したカトラリーが豊富。シーンや用途にあわせてもっとも食品を扱いやすいよう、それぞれ緻密にデザインされており、匙の深さや大きさ、持ち手の長さなど様々種類があります。
例えば、こちらのスープカトラリーセットはスープスプーンとジャムスプーン、ケーキフォークがそれぞれ4本ずつ入ったセットです。スープスプーンは丸に近い形で、あえて左右非対称にして口当たりの良さを追求したもの。
ジャムスプーンは匙の頭が広くなっていますので、一掬いでたっぷりとパンに添えることができます。デザート用としてもお使いいただけますので、甘いものが好きな方にとっても使いやすいセットです。それぞれ4本ずつあるというのも、家族分揃えられるのでいいですね。
Kay Bojesen(カイボイスン)のカトラリーには、つや消し最高級ステンレスが使われています。表面仕上げのつや消しステンレスの魅力は、お手入れのしやすさ。傷がつきにくく目立ちにくいので、洗い物の際の余計な気遣いも必要としないことから日常使いにおすすめです。
※長く愛用いただくために、メーカーでは手洗いを推奨しています。
メイドインジャパンの良さも感じられるKay Bojesen(カイボイスン)のカトラリーは、甘いものがお好きな方、大人数で食事をすることが多い方におすすめ。なかなかデザート用のカトラリーを一式揃える機会もあまりないので、贈り物としてきっと喜ばれると思います。
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・持ちやすさ:重さが感じられる。丸いフォルムで木の質感がありすべすべ。
・食洗機の利用可否:△ 手洗い推奨ですが、使用する場合は以下に注意。
①90℃以上の高温で洗わない。②狭いスペースにまとめて入れない。
・こんな料理におすすめ:
レストランのような雰囲気になるので、特別な日のカトラリーとしてもおすすめ。もちろん日常使いもOKです。
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人間工学を用いた作りが特徴的なCutipol(クチポール)。ポルトガルのカルダス・ダス・タイパスという閑静な町に工場を持ち、ポルトガルの大使館や政府、トップクラスのホテルでも採用されています。ポルトガルにおけるカトラリーの伝統を受け継ぎながらも、人間工学と最新テクノロジーを取り入れることで、実用性にも優れています。
定番のGOAシリーズは、ディナーカトラリー(BLACK/WHITE/BROWN)とデザートカトラリーの2種類をご用意しています。
・ディナー:スプーン、口いっぱいほおばれるサイズ。
・デザート:ディナーに比べるとやや小ぶりだが、女性であれば問題なく使えるサイズ。
女性の普段使いでしたら、デザートカトラリーでも小さすぎることはありません。男性も使うシーンが多いのであれば、ディナーの方がおすすめです。
▲ギフトボックス入りなので、プレゼントとして贈りやすいです。
また、Cutipol(クチポール)は定番のGOAシリーズの他、キッズ向けカトラリーもご用意があります。
ゆるやかな曲線と左右非対称の形が特徴のALICEシリーズは、ブランド初の子ども向けカトラリーです。不思議の国のアリスをモチーフにデザインされた可愛いらしいデザインでありながら、作りはCutipol(クチポール)定番商品と同じく高品質のもの。5、6歳程度のお子様が使うことを想定し作られていますが、大人でも十分お使いいただけるカトラリーセットです。
左右非対称のデザインは、テーブルマナーを習得しはじめた子ども達が、左手にフォークを、右手にナイフを持ちやすいように配慮されたものです。子どもが使うことを想定し小さな手でも握りやすいやや太めのハンドルで、ナイフも鋭くなく、オムレツやハンバーグといった柔らかいものをカットする程度のもので、バターやジャムを塗る際もお使いいただけます。
シリーズ名の「アリス」はモチーフとなった不思議の国のアリスの他に、夫のジュゼ・リベイロとともに1964年、Cutipol(クチポール)を創業したアリス・マルケスに捧げられたものでもあります。彼女への愛情と尊敬も込め、名付けられたキッズカトラリー ALICEは、作り手の温かい心遣いも感じられるセットです。
可愛らしいギフトボックス入りなので、お子さんのいる家族へのクリスマスプレゼントとしてもおすすめです。
✓カトラリーを使うならカトラリーレスト
高岡銅器に通ずる鋳造技術をもとに、さまざまな錫製品を作り上げる能作(のうさく)のカトラリーレスト。南天・亀甲・梅・青海波・瓢箪の5種類の吉祥紋があしらわれていますが、和のテイストに寄りすぎず、洋食にも自然と馴染みます。錫の柔軟性を活かし、水平に二つ折りにして山を作ることで、カトラリーが転げることなく収めることができる作りになっています。
✓ワインを楽しむ方へ、ワインクーラー
たくさんの人が集まる日、特別な日にワインを楽しむ方も多いのでは。そんなときにワインクーラーがあると便利です。こちらはワインがちょうど1本入る公長齋小菅(こうちょうさいこすが)のワインクーラー。竹は熱伝導率が低く熱さが伝わりにくい性質があると言われているため、ワインクーラーとして使用したときも室温に左右されることなく、最後までワインを美味しく飲むことができます。
竹なので軽く、洗ったり乾かしたり、棚にしまったりという片付けの動作も、金属のものに比べてより気軽に行えます。
✓カップ&ソーサーでゆっくりお茶の時間を楽しむ
愛用しているマグカップでもちろんいいですが、ソーサー付きのカップでいただくと少しだけ贅沢な気持ちになります。こちらのカップ&ソーサーは、沖縄県那覇市壺屋の地で300年以上続く壺屋焼窯元、育陶園(いくとうえん)のもの。バサナイは、沖縄の言葉でバナナを意味する「BASANAI(バサナイ)」をイメージしたデザインのカップ&ソーサーです。直線の組み合わせで、バナナの葉脈の大らかさを、彫刻刀で大胆に掘り進める線彫の技法で表現しています。
▲線彫は壺屋焼の象徴的な技法の一つ。焼成前に化粧や釉薬が丁度良い乾燥状態になったら、下絵無しで描いていきます。
一日に三度ある食事の時間。その人その人のスタイルに合ったカトラリーがあると、きっと食事の時間が十二分に楽しく、美味しく感じられるはずです。贈り物としてはもちろん、ご自宅のカトラリーをがらりと変えてみてはいかがでしょうか。
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