これから二人で一緒に住み始めるという物入りの新婚さんにとっては、あれこれ暮らしの道具を揃えるのも一苦労。モノを買って配置を決めて実際に使うまで、意外と時間がかかるものです。だからこそ、結婚祝いとしてすぐに使える便利な道具を贈ると喜ばれます。
長く使えて暮らしに馴染むアイテムとしてご提案したいのが、公長齋小菅(こうちょうさいこすが)の竹の道具。中でも4つの道具がセットになった竹の道具4種セットは、結婚祝いに最適な贈り物として多くの方に選ばれてきた実績があります。
しなやかに育つ竹は古くから日本にゆかりのある植物です。編みかごやお箸など、生活の中に自然とある素材として長く愛用されてきました。その理由には竹が丈夫で長く使い続けられるという特徴があります。
かごづくりから分かるように、竹は薄く裁断して曲げてもよくしなり、弾力性に優れている性質があります。そのため重さがあるものにも持ちこたえ、折れにくいという良さが一つ。さらに竹は水が浸透しにくく傷みにくいという性質があるため、水回りで使う道具の素材としても適しています。日本庭園で見かけるししおどしに竹が使われていることからも、水に強いという特性が分かりますね。竹の道具には特別なお手入れも不要という点も、暮らしの中で使いやすい理由のひとつ。
加えて、竹はまっすぐ上に伸び、まるで家族のように成長することから子孫繁栄を連想させ、縁起の良いものとも考えられています。こうした特徴を総じて考えると、水回りで使う竹の道具は、慶事の結婚祝いにもぴったりなのです。
公長齋小菅(こうちょうさいこすが)の竹の道具4種セットは、鬼おろし、御客箸10膳、しゃもじと、チャーハンべらの4つがセットになって化粧箱に入っています。全て竹で作られており、見た目は日本らしい道具。一つ一つにこだわりの特徴があるので、細かく見ていきましょう。
鬼おろし
濃いめの味付けの料理に、大根おろしが添えてあるとサッパリと美味しく感じられますね。大根おろしは金属製のおろし金で作る方が多いと思いますが、鬼おろしは一味違った食感を作ってくれます。
まるで鬼の歯のように大きなギザギザとした歯が付いているのでその名が付いた鬼おろし。見て分かる通り、食材を粗めにおろすことができるので、繊維を潰さずそのままの食感を楽しむことができます。
竹のパーツを組み合わせてできた底面はしっかり安定するように作られているので、まな板など平たい場所に置いて使うと、楽におろすことができます。
鬼おろしでは食材を前後にゴシゴシ動かすのではなく、奥から手前へ一方向に動かすのがコツ。力を入れなくても、シャッシャッと動かすことができるので、おろしている感覚も楽しめます。
左が鬼おろし、右がおろし金でおろしたもの。その違いは一目瞭然ですね。鬼おろしのほうが水分が少なく、繊維が残っていることが見てもわかります。おろし金のほうは水分が多いので、例えるならみぞれに近いイメージ。より細かくおろされているので、ふわふわとしています。
シャキッとふわふわ。その食感の違いだけでなく、実際スタッフが食べ比べて驚いたのが辛み。生の大根をおろした場合、ツーンとした辛さがある場合がありますが、鬼おろしではまったく感じないと言って良いほど、辛みがないとのこと。その理由は鬼おろしの場合、大根の細胞を潰さず辛み成分が出てこないからなのだそう。食べてみると、さらに鬼おろしの良さを実感できます。
また、鬼おろしは大根だけでなく、ニンジンやリンゴ、山芋、玉ねぎといった食材にも使えます。朝ごはんに食べているヨーグルトにおろしたリンゴを入れたり、玉ねぎとニンジンでドレッシングを作ってみたり、生野菜のサラダや鍋料理におろした大根を入れてみたり。料理の幅を広げてくれるので、もらって嬉しい贈りものになります。
御客箸10膳
友人や同僚を呼んで、ホームパーティーをすることになったとか、親戚が遊びに来ることになったとか、自宅で来客をもてなす際に意外と忘れがちなお箸。割り箸が便利だけれど一度きりで使い捨てになってしまうし、ちょっとチープな見た目が気になるところ。そんなときに使えるお客様用のお箸をまとまって贈れば、いざという時に役立つので喜ばれます。
どんな料理や食器にも合わせやすいシンプルな竹箸は重宝します。まっすぐに伸びた姿から竹の特徴が感じられる箸で、丈夫なので長く使い続けられるのもポイントです。
箸は竹の個性がよく分かるアイテムでもあります。一本一本、色味や木目の出方が少しずつ異なるのも天然素材ならでは。
しゃもじ
お米を炊いて食べる際に必需品のしゃもじ。どこでも手に入れられるモノで、安価な素材でできたものも多いですが、昔ながらの雰囲気を感じられるのは竹のしゃもじです。そんな雰囲気だけでなく、手に取ってみると、非常に軽く、コンパクトなのでとても持ちやすい作りだということが分かります。
炊き上がったほかほかのご飯をよそう際は底面から持ち上げるので、ある程度しゃもじにも力がかかりますが、竹なら丈夫で割れる心配もないので大丈夫。使う前にしっかりと濡らしておけば、ご飯のくっつきも軽減できます。竹のしゃもじがあるだけで、どこか懐かしい気持ちになりますね。
チャーハンべら
そして最後はチャーハンべら。しゃもじ同様、世に数多あるモノではありますが、竹の道具4種セットのチャーハンべらは抜群の扱いやすさがあります。
その秘密はへらの角度。持ち手から先に向かってしなるように角度がつけられており、例えば鍋に対して使う際、自然と先が鍋の内側に当たるように設計されています。まさに折れずにしなる竹ならではの作り。また、へらの先端は鍋肌に沿うよう斜めになっているほか、スプーンのように若干凹みが付いているので、ソースなどをすくう際にも便利です。
具材を一箇所に寄せるのも簡単。少しの工夫でこれだけ使い勝手が良いのかと思ってしまうほど、デザイン性の高さが光ります。さらに竹は当たりが優しいので、繰り返し使っても鍋肌の表面を傷めにくいという良さもあります。
竹で作られた台所道具は特別なお手入れはいらず、基本的に使い終わった後に洗浄し、乾燥させるのみで問題ありません。さらに長く使い続けるためには、以下のポイントを踏まえておくのがベストです。
特に使い終わった後は、極端に湿度の高い場所に置くことは避けてください。竹は水気に強いですが、長時間水に浸したり、極端に湿度の高い場所にあるとカビが生じる場合があるためです。浸け置き洗いは避け、洗ったらすぐに柔らかい布で水気をぬぐい乾燥させる。保管時は通気性の良い場所に置く。この2つを守るだけでも、長く竹の良さを感じながら使うことができます。吊るした保管もおすすめです。
直火や電子レンジ、オーブン、食洗機は使用しないでください。また、洗浄時は硬質な食器やカトラリーに当たらないようにし、たわしは使わず柔らかいスポンジを使ってください。保管時は過度の乾燥を避けるため、直射日光の当たらない場所をお選びください。
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