季節の挨拶を兼ねてオンラインで贈りものをしてみませんか。ここ2年ほどで家での過ごし方も変わって以前よりも充実している方も多く、ギフトにも家で使えるものが喜ばれます。
ZUTTOがご提案するのは、和食器。お茶碗にお椀、小鉢に平皿など、挙げれば切りがないほど種類豊かにある和食器は、言い換えればさまざまな食べ物や料理に合うようそれぞれ特徴を持って作られている、という点が魅力の一つです。
ピンポイントな用途で使える和食器を選べば、相手がすでに持っていそうな食器は避けられますし、何より今が旬の食材をより美味しく食べてもらうことができます。また、ちょっと手を抜いた料理でも見栄えがし、目上の方にも贈れる。そんな魅力がある和食器ギフトをご紹介します。
和食は、一汁三菜が基本と考えられてきたため、ご飯と汁物、おかずと盛り付ける料理に応じて器も異なる姿形で作られています。例えば汁物は片手で持ちやすく、熱い汁物を入れても持つことができ、口当たりも良いように木製の高台が付いたお椀、水気のある酢の物などの副菜にはやや深さのある小鉢を、というように、何気なく使っている器の形にも理由があるのです。
さらに、日本の食を特徴付けるのは四季。季節が変われば旬の食材も変わるので、それぞれの食材に適した器も数多く作られてきました。食材だけでなく、食器からも季節を感じられるというのは季節がある国特有の文化ですね。
では夏に合う和食器にはどんなものがあるでしょうか。パッと思い当たるのは、暑い夏に涼しさを感じられる見た目のもの。透明感のあるガラス製の食器や白や青を基調にしたカラーも夏らしさを演出できます。
そして併せておすすめが夏の食材に合う和食器です。夏の食材はほかの季節と比べて水分がたっぷり含まれているものが多いこと、トマトやナス、キュウリというように、色鮮やかなビタミンカラーの野菜が多いこと、さらに「冷やして食べる」料理が多いことも特徴です。
夏の食材は食べることで体温を適度に下げて栄養とともに水分不足を補うことから、夏バテや熱中症対策にも役立ちます。旬の食材を選ぶことは身体にとっても重要と言えますね。こんなふうに旬の食材や料理から考えてみると、それに合う和食器もさまざまな種類があるのです。
つるっと食べられる冷たいお蕎麦は夏の食の代表格。陶磁器のお皿に盛り付けてももちろん良いですが、余分な水分が切れればより美味しく頂けます。そば皿は専用の食器は持ち合わせていないという方に重宝されます。
浅鉢型に美しく編まれた、公長齋小菅(こうちょうさいこすが)が作る足付きのそば盛りの器。裏側に黒竹の足が3つ付いていることでざるが持ち上がり、食べている間お蕎麦が水に浸ってしまわないようになっています。平たいそばざるとはまた違い深さがあるので、量をちょっと多くしたり、そうめんやうどんに使ったりと、冷たい麺を食べる時には種類問わず活躍してくれます。竹が涼しげなので、食欲が落ちてしまいがちな夏の食事にはぴったりですね。
そば皿とともにおすすめなのがそば猪口。そば皿よりも気軽に贈れるアイテムでギフトとして人気を誇っています。そば猪口はそばつゆを入れるものですが、宮本泰山堂(みやもとたいざんどう)のそば猪口揃いは薬味用の小皿付き。ふたのように小皿を被せてホコリ避けにもなります。淡い色で描かれた矢羽柄は邪気を払う縁起物ですので、ギフトに最適です。
お蕎麦とは違い、水に入れた状態で盛り付けるそうめんにはまた違う食器が合います。そうめんは、冷たい状態が一番おいしい。だからこそ冷たさ、涼しさを感じられる食器がぴったりです。
りんごをとじこめたかのような赤、淡い黄色、白の色合いが美しい、津軽びいどろのガラスのうつわ。りんごは幸せの象徴ともいわれ、縁起の良さから多くの人に親しまれています。程良い表面の凹凸が作り出す持ちやすさ、うつわの縁の滑らかさは手作りならでは。
大きく花が開いたような形は食卓の真ん中に置くうつわとしてもおすすめ。そうめん以外にも、野菜をたっぷり盛り付けたり、フルーツで彩ったりと家族やお客様と一緒の食卓に置けば、華やかな雰囲気を作ってくれるメインプレートです。
白青(しろあお)のどんぶりは、ブランドの名前の通り白と青で配色された砥部焼。高台に高さがつけられており、一般的などんぶりに比べると直径が小さく、一人前のうつわとして使いやすい形になっています。青ネギを載せたそうめんがとても爽やかに盛り付けられるどんぶりで、ほかの食器とも相性良く馴染みます。もちろん、親子丼などの丼物やラーメンなどにも使えます。一人暮らしをされている方への贈り物にもおすすめです。
食欲が落ち込む暑い夏日に、サッパリと食べやすい酢の物を食べる方も多いと思います。酢の物は副菜の位置付けですので小ぶりなサイズで、汁気が出ても安心の深さがあることが大切。うつわの内側をつい覗いてしまうような、特徴的な色柄が入った小さな豆皿がぴったりです。
手のひらに乗るほどのサイズで、彩り豊かなデザインが人気の津軽びいどろの豆皿セット。桜・若葉・菜の花・空をイメージした4色がセットになっています。ガラスとはいえしっかりとした厚みと、三つ足が付いているので安定感があるのもポイント。もずくやキュウリ、甘夏など、水分たっぷりの食材で作った酢の物にぴったり。4色セットですので、ご家族のいる方への贈り物にもどうぞ。
水分補給に冷たいお茶を飲むことが多くなる季節、たっぷり飲めるグラスも贈り物としておすすめです。グラスとはいえ、「和」を感じられる工夫あるデザインのアイテムが揃っています。
hyakushiki(百色)のタンブラーは、ガラスの外側に漆を載せて模様を描いています。伸びやかに描かれた螺旋の漆は、しっとり落ち着いた印象。丸みを帯びた形をしており、手の馴染みが良く、一杯お茶が欲しいときにちょうど良いサイズです。ガラスに塗った漆は剥がれやすいと言われてきましたが、hyakushiki(百色)を手がける丸嘉小坂漆器店は、独自の下処理方法を編み出し、繰り返し使っても漆が剥がれないデザインを作り出しました。
食後の楽しみ、デザート。あんみつやアイスクリーム、旬のフルーツの盛り合わせなど、デザートに合う和食器はメインのお皿よりもずっと小ぶりで良いけれど、おいしく見せてくれ、食べやすいものがぴったりです。いつも使っているお皿やカトラリーを使い回している方も多い分、デザート専用の贈り物は喜ばれます。
菊の花をモチーフにした、カネコ小兵製陶所のデザートセットは和菓子や洋菓子、フルーツにも合う食器。小鉢とソーサーがセットになっており、重ねてはもちろん、ばらして使うこともできます。まるでガラスのような透明感のある磁器で作られており、落ち着いた印象の中に華やかさも感じさせるところもまた、贈り物におすすめな理由。デザートを美味しく盛り付けられる器です。
東屋(あづまや)の姫フォークは、デザートやフルーツ用として最適。姫という名は小さく可愛らしいという意味があります。柄も細身ではありますが、食べ物をしっかりと刺すことが出来ます。真鍮と銀メッキの2色がそれぞれ5本セットになっており、ご家族用として贈り物に選ぶことができます。専用の食器があることで、デザートタイムがより上質なひとときになる、そんなアイテムです。
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