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今回のアイテム:ティーポット・丸筒・S(鉄) / 鋳心ノ工房(チュウシンコウボウ)
温かい飲み物でほっと一息つきたくなる、寒い季節に重宝しているのが鋳心ノ工房(チュウシンコウボウ)のティーポットです。ころんと丸みを帯びた形と小ぶりなサイズがちょうどよく、ふだんの暮らしで役に立っている理由をご紹介します。
私スタッフUがこのティーポットを購入したきっかけは、茶こしがセットになった急須を探していたことでした。お茶が好きで毎日のように飲みますが、茶こしが別になった磁器製の急須を使っていたので、頻繁に使うし、もう少し使い勝手の良いものはないかなと思っていたのです。マグカップ一つで済むティーバッグのお茶も良いけれど、やっぱり香りも楽しむためにも茶葉から淹れたいという思いがあったので、新しい急須を探すことに。そこで行き着いたのが鋳心ノ工房(チュウシンコウボウ)のティーポットでした。
鋳心ノ工房(チュウシンコウボウ)のティーポットは、日本らしい鉄瓶のようにも見えるし、紅茶に使うティーポットのようにも見える独特の形が印象的でした。
岩手県の南部鉄器と並ぶ鉄器の産地、山形県の伝統的な山形鋳物で、茶道で使う茶釜を現代の生活様式に合うようリデザインされています。まるで砂をまいたようにざらりとした砂肌や鉄つるといった、昔ながらの鉄瓶らしい要素を残しながら、古さを感じさせない、西洋のティーポットにも通ずる雰囲気です。
鋳物はとても丈夫で、陶磁器に比べて割れにくいという安心感があります。鉄から作られているので鋳心ノ工房(チュウシンコウボウ)のティーポットもやや重量がありますが、その分置いたときに安定します。
また、鋳物の良いところは保温性が高いこと。一度温まると全体が冷めにくく、ティーポットの場合もちろん淹れたお茶も温かく保ってくれます。真空ではないので、もちろんそういったタイプに比べると保温性は劣りますが、陶磁器のものより温かさが持続します。
また、鋳心ノ工房(チュウシンコウボウ)のティーポットは、内側がホーロー素材でできていることが大きなポイント。鉄瓶というと、水分が付着したまま放置するとすぐに錆びてしまう心配がありますが、つるりとしたホーロー素材ならその懸念がありません。そのためこのティーポットは鉄瓶を使ってみたいけど、定期的なメンテナンスが苦手という方にもおすすめ。陶磁器の急須より割れにくく、鉄瓶よりも気軽に使いやすい、というアイテムなのです。
肌寒い時期は、のどが乾きやすい夏に比べると、一度に飲む量も少なめ。二人暮らしの我が家では私しか温かいお茶を飲まないので、自分が飲みきる分量のお湯を注いでお茶を作ります。お湯をティーポット8分目まで注いだ場合、できあがるお茶はマグカップ2杯弱。休憩時間や食事の際にちょうど良い分量です。大きすぎないので収納にも場所を取りませんし、一人暮らしの方でも使いやすいと思います。
お茶を作る場合、内側にはステンレスの茶こしが付いているので、好みの茶葉を入れてお湯を注ぐだけ。こう言うと茶葉を使ったお茶のみが作れるように感じますが、ティーバッグでも、そのまま茶こしにセットしてお湯を注げば同じようにお茶を作ることができます。内側のホーロー部分は黒い塗装なので、茶渋が気になるということもありません。ちなみに私はお湯を注ぐとふわっと茶葉が開いて、色鮮やかになっていく様子を見るのがとても好きです。
また、このティーポットは白湯を飲む習慣がある方にも使いやすいと思います。湯を沸かした直後はアツアツで口を付けられませんが、お湯をティーポットに注いでおけば程よく温度が下がり、それでいてすぐに冷めてしまうという心配がありません。
ティーポットはこのくらい小ぶり。鉄瓶は重量がありますが、これくらいのサイズなら持ち運びも楽ちんです。一人分の料理とティーポットを同時にお盆にのせて運べるので、食事のとき私はこのスタイル。ティーポットにはお茶を淹れるだけでなく、お湯だけを入れてお茶漬けを作ることもあります。
日本の鉄瓶らしい見た目は、特に和食にぴったり。このティーポットにいつもより少しだけ時間をかけて丁寧にお茶を淹れてくつろいだり、食事を楽しむひとときは、変わりばえが少ない日常の中でも贅沢さを感じられます。
・お手入れはどうしていますか?本当に錆びませんか?
使い終えたら、食器用洗剤を使って洗います。内側は滑らかなホーロー素材なので柔らかいスポンジで汚れを落としやすいです。外側の砂肌部分は鉄製ですので、こちらは放置していると錆びの原因になります。洗い終わったら、先に外側だけふきんでよく拭いて、その後内側を自然乾燥させています。この方法ですと、今のところ錆びは生じていません。
・お湯を注ぐと熱くなりますか?
お湯を注ぐと特に底面が非常に熱くなるので、テーブルにはじかに置かず、鍋敷を使うことをおすすめします。ただ、鉄つるの部分は熱くならないので鍋つかみなどを使うことなく注ぐことができます。
・鉄つるは倒せますか?
鉄つるは両側に若干倒すことができます(完全には倒せません)。お湯を注ぐ際やお手入れの際には、つるを片側に倒した状態にすると便利です。
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