オフの日のお出かけは、やっぱり身軽に動きたい。そんな思いから私はもっぱらショルダーバッグを愛用してきました。両手が空くし、必要なときにバッグの中から中身を取り出しやすい。それにフェミニンなスタイルが好みなので、ショルダーバッグが合わせやすかったという点もあります。
そんな私ですが、最近ボディバッグが気になる存在に。というのも、近頃アウトドアをよくするので長時間歩いたり自転車に乗るなどアクティブに動くときには、ボディバッグが使いやすいのかな?と考えたことがきっかけでした。でもボディバッグというとどこかメンズライクな雰囲気があるし、自分の持っている服に合うのかな、という心配もありつつ、選んだのがSTANDARD SUPPLY(スタンダードサプライ)のFANNY PACK。
実際に使ってみると、どうしてその形なのか?という点やバッグの生地、細かな仕様に発見がありました。今回はそんなFANNY PACKの愛用品レビューをお伝えします。
購入後いざ使ってみよう、とFANNY PACKを背負ってみると…驚いたのがそのフィット感でした。
ショルダーバッグの場合、ショルダーストラップを腰あたりまで伸ばして斜めがけしたり、片方の肩にワンショルダーとして持ち歩きますね。その状態で歩くとバッグ本体がゆらゆら揺れますが、FANNY PACKの場合はいわずもがなボディバッグなので、しっかりと体にフィットしてくれます。
さらにバッグ本体がとても軽量なことに加え、ショルダーバッグに比べると体に力がかかる部分が肩だけでなくほかの場所にも分散するためか、まるで背負っていないと感じるほど軽いのです。
ブランドであるSTANDARD SUPPLY(スタンダードサプライ)といえば、シャカシャカとした軽量な64N/Cクロス(綿60%・ナイロン40%混紡)という素材。軽やかな一方でとても丈夫でバッグに最適なので、FANNY PACKを背負ってみると、64N/Cクロスならではの特徴を実感することができます。歩いてみても、サイズがぴったりな靴を履いているような感覚。胴体からバッグがずれず、体と一体化してくれます。このフィット感がもっとも「おお!」と驚いたことでした。
また、特徴的な三日月型は男性に比べて線の細い女性の胴体にも合うように作られており、ボディバッグだけが浮いてしまうような心配がありません。バッグにマチがさほどない分、男性的な印象も薄れ、ユニセックスで使えるボディバッグ、という印象です。
FANNY PACKは比較的マチのないバッグですが、ふだん持ち歩いている荷物を並べてみると、意外と個数は入るように思います。
財布・スマホ・手帳・ハンカチ・マスクポーチなど、それぞれが小ぶりなサイズなら問題なく収まります、リップやイヤフォンなど、小さくて失くしそうなものや消毒液などふたが開いたら困るものは、内側の背面にある小物用ポケットに収納。
ただ、これでも荷物は多いほうかもしれません。形が角ばったものを入れると、バッグの外側にその形が浮き出てしまうので、やっぱりミニマムな荷物にぴったりなバッグなのだと思います。
使ってみて便利だな、と感じたのがバッグの外側背面に付いている、ファスナー付きポケット。薄いものしか入らないスペースですが、こちらにはマスクポーチを入れています。ほかの荷物とは別にして持ち歩きたい時に便利で、この薄さが逆にぴったりでした。このポケットには普段取り出す機会の少ない貴重品を入れても良いですね。
最近はどこに行くにもFANNY PACKを持っていくようになりましたが、特に役立つのは買い物と自転車に乗るとき。日用品や食材の買い出しに行く場合、FANNY PACKなら両手に買い物袋が持てるので重宝しています。
また、会計時にお財布を取り出す際は、バッグを自分の正面にくるっと回して持って来れるので使い勝手が良いです。ファスナーが大きく開くので、中身がよく見えて取り出したい荷物をすんなり見つけることができます。
ちなみにお財布は、同じSTANDARD SUPPLY(スタンダードサプライ)のPAL OVAL ZIP TOP CASE Sを使っています。同じブランドだと雰囲気が合いますし、ミニ財布なのでコンパクトなFANNY PACKにちょうど良いサイズです。
自転車に乗る際にも、おともとして使っています。FANNY PACKはもともと山登りをする人やサイクリストにも愛用されてきた、腰に巻くファニーパック(ウエストバッグ)として作られていることもあり、抜群のフィット感がサイクリングにはぴったり。
大きなバッグだと自転車を漕ぐ際に邪魔になったり、ショルダーバッグはタイヤにひっかける心配がありますが、FANNY PACKならそんな心配もご無用。かご付きの自転車に乗る場合でも、FANNY PACKを背負っておけばバッグの出し入れが不要になるので、乗ってすぐに漕ぎ出せるという良さがありますし、買い物で荷物が増えるときにも便利です。
FANNY PACKにはバックルが付いているので、着脱の際にいちいちバッグを頭に通す必要がなく、自分の正面で着け外しが可能です。意外とこの点が便利で、例えば帽子やヘルメットを被っているときや厚手のコートを羽織っているときにも、楽に着け外しを行うことができます。
・スカートスタイルにも似合う?
FANNY PACKは存在感の強い厚手のボディバッグではなく、シンプル、ナチュラルなバッグなので、フェミニンなスタイルにも合わせやすいと思います。いつものスカートスタイルに合わせると、ちょっと中性的、スポーティーな雰囲気に。スニーカーなどメンズライクな小物と組み合わせるとしっくり馴染みます。
・おすすめの収納方法は?
64N/Cクロスは、長時間力がかかるとシワが残ることがあります。そのため収納の際には変なシワが付かないように、ファスナーは閉めて、吊り下げておくことが多いです。荷物を入れっぱなしにしておかないことも、綺麗に保つ秘訣だと思います。
・水にも強い?
64N/Cクロスには撥水加工が施されているので、少々水や雨が当たっても弾いてくれます。ただ、パーツに天然皮革を使っていたり、長時間水分を含むと中に浸み込んでしまうので、雨の日は使用を控えておくのがベターです。もし水に触れた場合はタオルなどで水気を拭い、形を整えて、よく乾燥させてください。
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STANDARD SUPPLY(スタンダードサプライ)では、FANNY PACKのほかにも、様々な形の軽量&コンパクトなバッグがあります。用途やご自身のスタイルに合わせてお選びくださいね。
▶︎ショルダーバッグ派さんには。WEEKEND SHOULDER
WEEKEND SHOULDERはシンプルな64N/Cクロスのショルダーバッグ。コンパクトな見た目のわりにマチがあるので、文庫本や小さめのマイボトルも入れることができます。ショルダーストラップには肩が痛くならないウレタンフォームのパット付き。
▶︎お弁当用バッグとしても活躍。B TOTE/XS
手首に通して持って歩ける、小ぶりなハンドバッグ。底面にしっかりと幅を持たせているので、お弁当箱を倒すことなく入れることができます。長財布や折りたたみ傘が入る容量で、バッグの中身を隠せるフラップが付いています。
▶︎貴重品だけ持ち歩くなら。POCKET SHOULDER
ブランドの中でも最小サイズと言って良いほど、超コンパクトなショルダーバッグ。メインスペースのほか前ポケットが付いており、ミニ財布・鍵・スマホなど貴重品が入ります。ランチなどちょっと出かけるときや旅行で貴重品だけを持ち歩きたいときに便利。また、カメラや充電コードなどの専用収納ケースとするのもおすすめ。
▶︎FANNY PACKよりさらに小さめを選ぶなら。WAIST BAG
FANNY PACKに比べると幅が狭くなっていますが、外側に別ポケットも付いたボディバッグ。ストラップが細めなので女性らしいスタイルにも合わせやすいバッグです。
▶︎サブバッグにもおすすめ。BOAT SHOULDER S
内ポケットが付いたメインスペースのみというシンプルなショルダーバッグ。細いストラップと幅がコンパクトなのでWEEKEND SHOULDERに比べてさらに軽量になっています。使わないときは平べったくしてメインバッグに入れられるので、旅先や荷物が増えたときのサブバッグとしておすすめです。
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