ビタミンカラーのトップスや、涼しげなガラスやシルバーのアクセサリー、ゆったりとしたリネンワンピース。夏らしいおしゃれは数あれど、かごバッグが持つ夏らしさは唯一無二だと思います。そんなかごバッグがずっと気になっていながら持っていなかったスタッフが、今年こそは!とファーストかごバッグを選ぶ様子。せっかくなので、ピックアップしていたかごバッグを一緒に見ていきましょう。
目次
まず今回、スタッフHが「今」かごバッグが気になる理由を聞いてみました。
ポイントとしては
・春夏の服と合わせやすそう
・普段のコーディネートを違った角度から楽しみたい
とのこと。
気になっていたかごバッグをずらりと並べてもらうと、サイズから素材まで様々。あれもいいな、これもいいな、と悩むスタッフと一緒に、一つ一つ見ていきます。
まず「かごバッグ」と一口に言っても、素材は様々ありますよね。それぞれの特徴をざっとおさらいしてみます。
ZUTTOで扱っているかごバッグの素材は、主に以下の4種類です。
・あけび:
日本では本州・四国・九州に分布する植物。あけびのかごは、あけびの蔓(つる)を一週間ほど天日干しし、さらに何日か水に浸けてから編まれるため目が詰まっていてとても丈夫。
・ラフィア:
熱帯地域に多いヤシ科の植物。高い柔軟性により、細やかな加工ができる素材。編み上げた際の見た目の美しさも魅力のひとつ。
・葦(あし):
イネ科の植物で、水草の一種。素材そのものが硬くなっていくため、丈夫で軽い素材としてスダレなどにも用いられてきた素材。硬めのしっかりとした手触りで、型崩れもしにくい。
・籐(とう):
ラタンとも呼ばれる、東南アジア・熱帯雨林地域のジャングルに自生するヤシ科の植物。柔軟で丈夫な上、軽いという特徴を持ち、柔軟性を生かした曲線美も魅力。
それぞれ風合いも原産地も異なりますが、湿気が苦手という点は共通項。お手入れについてはこちらのよみものも合わせてご覧ください。
左:籐ハンドバッグ バンブーハンドル(ラタンフラップ)、右:あけびのかご(妻胴張ほら編 巻手)にインナーバッグ(L/ブラック) を合わせて
バッグで気になるのがサイズ。コンパクトなサイズは軽やかで夏らしく、コーディネートの中でも異素材なので小さくてもいいアクセントになります。
お財布、携帯、文庫本も入るサイズ。
ポルトガルで伝統的に作られてきた独自のバスケットをベースにし、一点ずつハンドメイドで編まれたTOINO ABEL(トイノ アベル)のかごバッグ。使用する全ての材料はポルトガル国内で調達し、ハンドルにはベジタブルタンニンレザー(牛革)を、ハンドル部分の固定には柳の枝を使い、全て自然の材料からできています。
シャツ:FARMS SHIRT(WHITEは販売終了)、スカート:リネンティアードスカート(BLACK)
カジュアルルックにも、ドレッシーなスタイルにも似合う籐ハンドバッグ バンブーハンドル。1974年、イタリア・マルケ州のモリアーノ市で柳の小枝と竹を使った独特の手作り家具と籠の工房を開いたCANDRIA TOMMASO(カンドリア トマソ)。 中世の時代に華やかな歴史を築いた丘の町モリアーノは、イタリア国内はもちろん、国外からも籐を使った編み細工職人の町として知られる土地です。
一般的にかごバッグは小さめ〜中くらいものが多いですが、荷物が多い方は大きめを選ぶのが吉。普段から書類など大きめのものや、細かなものを多く持ち歩くのであれば、ある程度大きさがあり、かつ柔軟性があるバッグがおすすめです。
トップス:ブラッシュ天竺プルオーバー(PEACOCK BLUE)
アフリカ東海岸のインド洋に浮かぶ、マダガスカル島。絵本「星の王子様」に登場するAvenue of the Baobabs(バオバブの並木道)が見られることとしても有名なその島の特産品、ラフィアを使ったのがこちらのSans Arcidet(サン・アルシデ)のバッグです。使われているラフィアは、ラフィア椰子の原産国であるマダガスカルの西海岸エリアにある、Majunga地方の自然公園に生息するラフィアヤシの葉から取れる最高級品質のもの。一点ずつ、職人の手によってハンドメイドされています。
機械に頼る事なく、全工程を手仕事で行っているあけびのかご。青森県弘前市で大正9年に創業した老舗がつくるかごバッグで、自然素材が出す魅力だけでなく、失われつつある日本の職人さんの手仕事を感じることができます。柔軟性は持ち合わせていないので、あまり多くの荷物・書類などを入れることには向きませんが、コンパクトなかごバッグだと心許ないといった方には、こちらの大きめサイズがおすすめです。
先にご紹介した、Sans Arcidet(サン・アルシデ)のミニトートサイズのバッグ。フリンジと太めのストライプが夏らしさを感じさせてくれます。
サンダル:M サンダルHYACINTH LEATHER NUT
こちらは、ベルギー・フランダース地方の言葉であるフラマン語で「リネンの花」を意味するブランド、Vlas Blomme(ヴラスブラム)のトートバッグです。ライニングには太番手の糸で柔らかく織り上げたコルトレイクリネン100%の「Work Linen」生地を使用しています。
オーストラリアのシドニーで活躍するデザイナー、HELEN KAMINSKI(ヘレンカミンスキー)。帽子も多く取り扱っていますが、手編みで編まれたバッグも人気。こちらのクラッチバッグもラフィア素材で、マダガスカル島のラフィアを使用しています。
悩んだ末、7つの中からスタッフHが選んだのは「ストライプ ラフィアバッグ」でした。
梅雨の晴れ間でも、夏本番さながらの太陽が眩しいこの頃。本格的な夏がくる前にこの夏のお供を選んでみてもいいかもしれません。