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和紙。暮らしに馴染む日本の紙

 

「和紙」と耳にしたとき、どんなイメージが思い浮かぶでしょうか? 
和室の障子やふすま、書道に使った紙… 
日本の昔ながらの紙という印象を受ける和紙は 
手にする機会が少なくなったものの、 
実は現代の暮らしに馴染む素材なのです。 

 

 

 

和紙は日本各地で生産されてきました。
洋紙と比較すると、以下のような特徴があります。

・軽い
・破れにくい
・長期の保管に耐える
・調湿効果がある
・原料となる植物の繊維が表面に表れた、独特の風合い


原料となっているのは、コウゾやガンピ、ミツマタといった植物。
こうした植物は繊維が長く太いので、
和紙もしっかりと強度の高いものになります。
古くから残る美術品や書物を見ても、
何百年という時を経ても形を残す和紙の耐久性が分かります。


また、障子紙や行灯(あんどん)、提灯といった照明など、
家の中に取り入れられてきた和紙は
水分を吸収・放出する調湿効果や調光の役目を果たしていました。
湿度が高いときは空気中の水分を和紙が取り込み、
乾燥しているときは放出する。
日差しが強いときは、和紙で光を調整する…。
昔の人々は和紙の特徴を上手に活かして暮らしていたのですね。

和紙は、原料の植物を刈り取った後、表皮を剥がし、
繊維を解きほぐし、漉いて乾燥させる…
という製造工程が一般的です。
一枚の紙として出来上がるまでに時間を要し、
おもに手仕事の製造と考えると、職人の技術も必要とします。
そのため一人あたりの生産量が少ないといえますが、
この工程をたどることで、和紙ならではの
柔らかさ・耐久性・温かみが実現されています。 

 


 

ZUTTOにも和紙の魅力がたっぷり詰まったアイテムがあります。
いずれも現代の暮らしにしっくりと馴染んでくれるものばかり。
早速見てみましょう。

 

■日本のあかり Fores(フォレス)

 

 

国の伝統工芸品としても指定されている
美濃和紙を使ったインテリア小物を製造しているFores(フォレス)。
Fores(フォレス)が製造する道行灯(みちゆきとう)は
シンプルな白色の和紙で製造された行灯(あんどん)です。

内部にLEDランプを搭載しており、
和紙を通すことでぼんやりと手元が明るくなります。
はっきり明るく照らすことは出来ませんが、
和紙が通すおぼろげな光を楽しむのも素敵なひとときです。

 

 

道行灯という名前の通り、お部屋の中や散歩に行く
道中のお供にというコンセプトで作られています。
ワイヤーと和紙、木製の土台と
シンプルな作りですので組立も簡単。
蛇腹折りの美濃和紙はどこか懐かしい雰囲気です。

 

左から、ひし、むすび、のっぽ、まる、いとまき。
形に合わせた愛らしい名前にもご注目ください。

 

■山梨生まれの新しい和紙 SIWA(紙和)

 

和紙といえば、繊維がうっすらと透けて見える質感も特徴的。 
そんな和紙の「しわ」を存分に活かしたアイテムが 
SIWA(紙和)の小物たちです。 

平安時代から和紙の産地として知られてきた
山梨県で生まれたSIWA(紙和)。
プロダクトデザイナーの深澤直人氏を起用し、
和紙のしわくちゃの質感を全面に打ち出すデザインになっています。

 

 

 

 

SIWA(紙和)は、製造元が開発したナオロンと呼ばれる素材を使用しています。
ナオロンとは木材パルプ等を和紙漉きの製法で作りだされた新素材です。
和紙より水に強く、耐久性が高まったことで
使用頻度の高いバッグや財布といったファッション小物、
ランドリーにも使える収納用品となっています。

また、近年はナオロンに特注加工を施し、和紙に漆をのせる印刷も可能にしています。
漆をのせる絵柄部分の素材を細かく毛羽立たせ密着させるようにし、
艶やかな漆加工が表現されています。
伝統的な和紙と漆という素材や技術を用いながら、
どこか可愛らしくてモダンなデザインの小物たちは
一つ身につけるだけで明るい気持ちにさせてくれます。

 

■和紙パールの煌き ARATA(アラタ)

 

 

和紙はまた、美しい色彩と異素材との組み合わせによって、
アクセサリーとしてもその魅力を発揮します。

寺社仏閣の和紙製造に従事していた
デザイナー中村裕也氏の手により生まれた、
ARATA(アラタ)のアクセサリー。
手漉き和紙を活かし、スワロフスキーや箔と
組み合わせされたアクセサリーは、
見ているだけでときめきを覚えます。

 

 

和紙のアクセサリーは柔らかく光を反射させ、
染色すると鮮やかな色合いを見せてくれます。
また、非常に軽いのでイヤリングやネックレスも重さを感じません。
シルバーやパールにはない、一つ付けるだけで
印象を変えてくれるのが和紙のアクセサリーです。 

 

 

丁寧な手仕事がそのままに表れた、ARATAのアクセサリー。
ZUTTOもARATAさんと共同で、贈りものにも合う特別なアクセサリーを作りました。
実際の製造現場であるアトリエを訪ねた特集はこちら。

>>特集:ARATA ー和紙だからできること


 

 

■水と衝撃

洋紙と比較した和紙ならではの特徴を先述しました。
ただ、和紙は耐久性があるとはいえ、紙の範疇を超えませんので
水に弱い、衝撃に弱いという点をご理解ください。

特に耐久性を高めるためのコーティング等を施していない和紙は
衝撃を受けると破れてしまう恐れがあります。
ある一箇所に負荷がかかると破れてしまいますので
お取扱いには十分にお気をつけください。

ナオロンで作られたSIWA(紙和)の製品は
比較的耐水性があり、バッグが雨に濡れてしまったり、
ランドリーバスケットに多少水がかかってしまっても問題ありません。
しかし長時間水に触れていると変色してしまったり、
色移り等が生じる場合があります。
濡れてしまったら、水気を拭き取り、通気性の良い場所ですぐに乾かすようにします。

ARATA(アラタ)のアクセサリーは
表面にコーティングが施されているため
日常的な水濡れは問題ありません。
ただ、和紙の風合いを残すためにも
長時間水に触れる行為(アクセサリーを付けたままの入浴や皿洗いなど)をお避けください。

 

 

■破れてしまったとき、汚れが付いてしまったとき

万一、和紙が破れてしまった場合は、完全な補修は難しくなります。
ただ、Fores(フォレス)の道行灯は外側から新しい和紙を
貼り付けるという方法で補修のご提案が可能です。
製品の状態にもよりますので、
まずはZUTTOカスタマーサポートまでご相談ください。

長時間水に浸すことが出来ないため、
和紙を使ったアイテムは水洗いが出来ません。
汚れが付いてしまった場合は、濡らした布を固く絞り、
汚れをたたき落とすようにしてください。

 

■保管方法

和紙は熱に弱く、長時間日光に晒されていると
色褪せや風合いの変化が起きてしまう場合があります。
小物類は使用しない場合はフタの出来る収納ケースに、
明かりは日陰に置くなどご配慮ください。

 

 

ひと目見るだけで和紙だと分かるあの姿や風合い。
それだけで魅力がたっぷりと詰まっているようです。
丁寧に扱えば何年も長く使えますので
特徴を理解した上で、暮らしの中に
取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

ご紹介した商品はこちら

 

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投稿者: 植田 日時: 2016年03月12日 11:00 | permalink

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