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灯りで特別な空間を作る。+αで取り入れやすい間接照明の選び方。

 

コロナ禍をきっかけに、家で過ごす時間が増え、改めて身の回りのモノについて見直すことが多くなりました。在宅ワークを少しでも快適にするためのデスク周り、家で食事する機会が増えたことで日々手に取る調理器具など。対象は様々ある中、その空間の雰囲気を左右する「照明」「灯り」もその一つだと思います。私自身も、実際に変えたことで空間が大きく変わったと思ったのが間接照明でした。

 

ZUTTOは「ずっと使いたい」と思ってもらえるモノを取り扱うセレクトショップですが、商品を実際に手にとっていただく機会は少ないです。もしかすると、そういったお店で照明を選ぶことは難しいかもしれない。そう思い、今回はそんな懸念を少しでも解消できるよう、取り扱っている照明を集めて比較してみることに。それぞれどのくらいの明るさか、どんなシーンに使いやすいか、などご自身の部屋をイメージしつつ読み進めていただけたら嬉しいです。

 

 

そもそも間接照明とは?

 

実は、照明は「直接照明」と「間接照明」の大きく2つの種類に分かれます。

 

・直接照明:光源からの光を部屋内に直接あてる照明のこと。人や床、部屋全体を照らすもの。

・間接照明:天井や壁などに反射させた光で空間を明るくする照明。空間全体を光で包むため、リラックス効果が高いとも言われる。

 

シーリングライトやペンダントライトなど、メインで使われている照明は直接照明であることが多く、設置数が限られているケースもあります。一方で今回取り上げる「間接照明」は、今ある生活にプラスαで取り入れられるものが多く、同じ部屋でも違った雰囲気にすることができるインテリアと言えます。

 

 

明るさ&大きさ検証

 

今回比較するのは、以下の7種類の照明。

HOOP Mini

LIGHT SHELF

NIGHT BOOK

ソフトスポット LED 11

ソフトスポットソーラー

道行灯 いとまき

レイルロードランタン LED

 

それぞれ照明そのものの大きさや、光の広がり方も少しずつ異なります。並べて比較してみましょう。(※日中に非遮光カーテンを閉め、暗所を選んで撮影)

 

(左から)HOOP MiniLIGHT SHELFソフトスポット LED 11

 

まずは、ベッドサイドに選ばれることが多い3つの照明を並べてみると、ライトの大きさ・面積が大きいLIGHT SHELFが、最も明るく感じられました。ソフトスポット LED 11のコンパクトさもよくわかりますね。

 

NIGHT BOOKは引き出す面積で調光できる仕組み。後半でご紹介します。

 

(左から)HOOP Miniソフトスポットソーラー(H34)道行灯 いとまき

 

先に撮影したHOOP Miniを比較対象に、持ち手のついたソフトスポットソーラー(H34)と、道行灯 いとまきを並べてみます。どちらもコンセントが要らないため、家の様々な場所で使いやすい照明。道行灯は、和紙を通した灯りが特に優しい印象です。

 

(左から)レイルロードランタン LEDソフトスポットソーラー(H34)

 

今回ご紹介する中で、最も明るく感じられたのがレイルロードランタン LEDです。光の広がり方も、他の照明が柔らかい灯りなのに対し、光が放射線状に広がり比較的強い灯り。アウトドアで使うことも想定されたランタンなので、自然の中のキャンプではこのくらい明るいと心強いですね。

 

 

購入前のチェックポイント

「こんな灯りがあったら素敵だな」というイメージが膨らんだら、実際に部屋に置いたときをイメージをしながらポイントをチェックしてみましょう。

 

1. どのシーンをメインで使うか、イメージしてみる

 

例えば「眠る前の灯りをリラックスできるものに変えたい」「休日の夜、自由な時間の灯りを見直したい」など。それぞれのシーンで必要とされる明るさも変わってくるので、どこまでの明るさがあると快適かイメージして選んでみると、実際に使ったときの満足度も高いはずです。

 

 

こちらはソフトスポットソーラー(H34)を、約5帖の部屋の端に置いてみた様子。大きさもあることから部屋全体がぼんやりと明るくなり、眠る前のリラックスしたい時間にちょうどいい明るさです。読書や編み物など、細かな作業をしたいときは手元に灯りをプラスしてくださいね。

 

 

2. 調光はできる?

 

調光ができると、シーンにあわせて「ちょうどいい明るさ」が選べるので使いたくなるシーンが増えるはず。今回ご紹介している中で調光できるものは以下の5種類です。

 

HOOP Mini

LIGHT SHELF

NIGHT BOOK

ソフトスポット LED 11

レイルロードランタン LED(2段階調整)

 

中でもY.S.M PRODUCTSのNIGHT BOOKは特徴的な調光方法で、本を引き出すように照明を引き出し、その引き出す面積によって明るさを調整できる作りになっています。

 

▲最も暗くした様子。

 

▲最大限引き出した様子。

 

この写真ではテーブルに置いていますが、実際は両面が光るので、横置きか縦置きかでも明るさを調整できます。

 

製造を担うY.S.Mは、照明器具や建築金物などを設計から製造まで一貫して請け負う1992年創業の照明メーカーで、得意とするLED導光技術と板金加工技術では長いキャリアがあります。その技術を生かしつつ、日々の灯りの在り方を改めて考えさせてくれるようなものづくりが特徴的です。

 

 

3. 充電式(電池式)か、電源が必要か

 

灯りを持ち運べるものにする(=充電式・電池式)か、固定する(=要電源)か、は大きな分かれ道。どこでも灯りを楽しめる充電式(電池式)は家の中の様々な場所で重宝しますし、電源を必要とするものは動かす必要がない分、家具のように日々の生活に自然と馴染みます。

 

ソフトスポット LED 11はコンパクトなので、灯りを増やしにくい洗面台にも便利。

 

もちろん、この照明が素敵!と直感で選ぶのも一つの選び方です。その照明にもし電源が必要であれば、実際に購入する前にどこに置くかをイメージしてみてください。これを機会に模様替えをしてみるのも、変化が生まれて楽しいはず。今回ご紹介している照明ですと、以下の通りに分かれます。

 

▼充電式(電池式)

ソフトスポット LED 11

ソフトスポットソーラー

道行灯 いとまき

レイルロードランタン LED

 

▼要電源

HOOP Mini

LIGHT SHELF

NIGHT BOOK

 

 

それぞれの灯りを、どう使う?

 

ベッドサイドに置く灯り

 

眠る前のベッドサイドに置きたいなら部屋全体を明るくする必要はないので、照らす範囲は狭いもので問題ありません。昼間のような明るい光は避け、スムーズに眠るための柔らかい灯りを選びましょう。

 

LIGHT SHELFは棚代わりにもなるので、小物を集めておく場所としても便利。

 

 

読書をするときの手元に

 

意外と難しいのが読書灯です。文字を読むためなので、周りをふんわり明るくするものよりは、明るさを重視して選ぶと安心。

 

 

NIGHT BOOKで試してみたところ、最も明るくした状態であれば本も読める明るさでした。長時間の読書というよりも、眠る前の10〜15分程度の読書向き。ブック型なので、お気に入りの本と並べればインテリアとしても楽しめますね。

 

 

食事の時間にキャンドル感覚で

(左から)ソフトスポット LED 9ソフトスポット LED 11

 

特別な日の食卓にキャンドルを並べるように、小さな灯りを置いてみるのも素敵です。暗すぎるとせっかくのお料理が見えないので、ダイニングのペンダントランプや、近くに別の間接照明などを持ってきて、組み合わせて使うことをおすすめします。

 

道行灯 いとまき

 

 

キャンプなど、アウトドアでの利用は機能性重視

 

人混みを避けたい、という理由からキャンプを趣味にする方も増えました。そんなとき、雰囲気づくりに一役買ってくれるのが灯りです。屋外で使うのであれば重要なのは「持ち運びやすさ」「明るさ」「機能性」。その3点を持ち合わせているのがBAREBONESのレイルロードランタン LEDです。

 

戦前の鉄道会社で使用していたランタンを再現し、昔ながらのエジソン電球を模した形です。

 

携帯用太陽光発電メーカー・GOAL-ZEROの創業者が立ち上げたブランド、BAREBONES。こちらのランタンは、最低光量だと連続100時間、最大光量でも3.5時間点灯し、もし出先で充電が切れてしまってもポータブルチャージャーなどで手軽に充電可能。停電などの災害時にも活躍してくれる、頼もしい灯りでもあります。

 

 

気分は映画館。室内での映画・動画鑑賞に

 

室内の印象を大きく変えてくれるのは、大きさがあり、かつ床に置いても違和感のない照明です。私が愛用しているものも床置きできるタイプで、インテリアとしても成立し、さらに夜の自由な時間、特に映画鑑賞時に活躍してくれています。

 

 

大きさがあるので、6畳程度の広さであれば部屋の中がぼんやり明るくなり、その状態で映画を流すとまるで映画館のような雰囲気に。手軽に非日常感が楽しめます。ただ目には恐らくあまりよくないので、ケースバイケースでお使いくださいね。

 

さらに、こちらのソフトスポットソーラーは名前の通りソーラー充電ができるので、昼間の光で充電し、夜のリラックスタイムに使うというルーティーンも生まれそう。また、センサーによって暗くなると自動点灯してくれるので、玄関に置いておけば、帰ってきたときに温かい灯りで出迎えてくれます。

 

大きさは3種類ご用意があります。

 

▼使用動画はこちらからご覧ください

 

 

 

生活には欠かせない「灯り」「照明」は、実に様々な種類があります。国によっても灯りの色や傾向が違うとも言われていて、例えば北欧は日照時間が少なく「温かみのある灯り」を大事にしていることから、柔らかい暖色の灯りが多いのだそうです。日本で戦後普及したのは、作業効率を考え照度の高い蛍光灯でしたが、その後徐々に明るさだけでなく雰囲気も重視するようになり、今のような様々な灯りが使われるように。

 

国によって好まれる照明が違うのであれば、照明を変えるだけで雰囲気もがらりと変わるということ。お気に入りの照明が増えるだけで、きっと日々の暮らしも楽しく、愛用する時間が自分らしい時間になると思います。

 

 

▼今回ご紹介したブランドはこちら

ROSENDAHL(ローゼンダール)

1984年に、デンマークの首都・コペンハーゲンに設立されたブランド。高品質なデンマークデザインのプロダクトを作り、それを進化させること、そしてそれを誰でも手にできるようにすることを理念に掲げています。 >>ブランドページへ

 

Y.S.M PRODUCTS(ワイ・エス・エムプロダクツ)

照明器具や建築金物などを設計から製造まで請け負う、1992年に創業した日本の照明メーカーによるブランド。技術力が光るジャパンメイドのブランドで、多くのデザインアワードを受賞しています。 >>ブランドページへ

 

BAREBONES(ベアボーンズ)

発電機メーカーのリーダー的存在・GOAL-ZEROの創業者が立ち上げたブランド。日常に取り入れられるアウトドアスタイルデザインをコンセプトに、生活を営むうえで本当に必要なものに着目したものづくりが特徴です。 >>ブランドページへ

 

Fores(フォレス)

創業70年の和紙メーカー・林工芸から誕生した日本のブランド。美濃和紙のインテリア照明器具・小物の製作を得意とし、和紙漉き、鉄・木工場、塗装場、提灯張り場に至るまで一貫生産している工場は、日本全国の中でも林工芸だけです。 >>ブランドページへ

 

投稿者: 武田 日時: 2022年02月11日 11:00 | permalink

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