忙しい朝の時間でも食欲をそそるような食事を目の前にすると、一日を前向きに過ごすためのエネルギーになるものです。お家でも美味しい食事を楽しむため、食生活の支えとも言える調理道具を見直してみませんか?
今回ご紹介するのはパン切り包丁。
"朝はパン派"という方も多いかと思いますが、パンは朝食としてだけでなく、おやつとして、洋物のおかずとしても食卓を支えてくれる心強い存在です。
でも、こんな困りごとはありませんか?
・切り分ける際にパンが潰れてしまった。
・中身の具材が溢れ出た。
・パンくずが出て断面がボソボソになった。
私もパン切り包丁で苦い経験をした一人。なんとなくパンは切りづらいものと思い込んでいて、切るのが苦手でした。
包丁は食材に合わせて刃の形状や素材を変えて作られています。柔らかいパンを潰さないように作られたパン切り包丁はその最たるもの。"パンは切りづらい”と感じていたのは、いつも使っている包丁で切っていたり、切れ味に納得いっていないパン切り包丁を使っていることが原因だったのかもしれません。
パンを切るのに適した包丁を選び、いつもの食卓を目で見て美しく、食べて美味しい感動を味わってみませんか。
今回は、包丁工房タダフサとsumikama (スミカマ)、2本のパン切り包丁を比較してみます。
手前:包丁工房タダフサ パン切り包丁240mm 奥:sumikama kasane パン切り包丁
タダフサのパン切り包丁は軽量で、sumikamaは刃渡りが短め。どちらも女性が取り扱いやすく、疲れにくい設計がなされています。
手前:包丁工房タダフサ (抗菌炭化木の栗) 奥:sumikama (耐水性の高い山桜)
硬く腐りにくい栗材を「抗菌炭化木」にし、菌が繁殖しづらい持ち手のタダフサと、粘りがあって強く耐水性が高い山桜を使用しているsumikama。天然木の風合いと丸みを帯びたフォルムに親しみを感じるデザインは二つに共通しているところ。お手持ちのキッチングッズにも自然と溶け込んでくれるような優しい安心感があります。
そんな2つのパン切り包丁。
どちらも自信を持っておすすめできるパン切り包丁です。では、何がどう違うのでしょうか。実際に使用しながら2つのパン切り包丁の比較してみました。
2つの大きな違いは、パン切り包丁の要ともなる刃の形状です。少しの波刃と鋭い切れ味の平刃を使い分けて切るタダフサと、大小の波刃を交互に組み合わせたsumikama。刃の形状によって、見えてくる特徴も様々です。
先端に少しだけついた波刃と平刃を組み合わせて使うタダフサ
タダフサのパン切り包丁は、先端の波刃できっかけを作り、平刃で切り進めていくというちょっと変わった使い方をします。柔らかいパンでもすっと包丁が入っていき、その滑らかな切れ味にパン切り包丁のイメージが覆される方も多いはずです。
通常パン切り包丁は片刃が主流ですが、タダフサのパン切り包丁は両刃。利き手に関わらず使うことができるので、自分に合うパン切り包丁がなかなか見つけられないと感じていた方にもおすすめです。
中身も滑らかに切れるサンドウィッチ
タダフサのパン切り包丁で試していただきたいのはサンドウィッチ。今回は、ベーグルサンドを用意しました。食パンと異なり、生地がずっしりと詰まったベーグルサンドは、切るときにグッと中身を押し出してしまいそうなイメージがあります。
ベーグルの表面は波刃で切り、刃が入ったところで平刃を使い、切り進めてみました。
いかがでしょうか、この美しい断面。
種類の異なる食材もパンを切るのと同様すっと切れていくのがタダフサのパン切り包丁ならではの感触。波刃ではなかなか味わえない切れ味に、小さくなるまで何度も試し切りをしてしまいました。中身がつぶれることなく綺麗に切れるので、お好きな食材をたっぷりと詰めたサンドウィッチで是非試していただきたいです。
大小の波刃が交互についたsumikama kasane パン切り包丁
刃を前後に動かしながら切り進める感触が心地良いsumikamaのkasane パン切り包丁。大小の波歯が交互に付いていることで、気泡の多いパンの中身を効率よく切ることができます。
ザクザクと気持ちよく切れていくクロワッサン
クロワッサンのように層になった生地を切るときにsumikamaの波刃が活躍します。お手持ちのパン切り包丁でもクロワッサンを切るのは難しいと感じる方も多いはずです。どんな切れ味なのでしょうか。
パリッとした表面と中の気泡が潰れることなくこちらも美しい断面になりました。切りくずもほとんど出ることなく、刃を動かす度にクロワッサンの層を切り進めていく感触がクセになります。食べづらい大きなクロワッサンやデニッシュをシェアする時にあると嬉しい一本です。
作り手の思いに触れることで、一層愛着が湧いてくるものです。使い心地が良いパン切り包丁だからこそ、その背景にも触れて自分に合った一本を見つけていただきたいと思っています。
熟練の職人によって丁寧に手作りされている包丁工房タダフサ。
温故知新の心を大切に、昔ながらの技術を活かした新しい包丁作りに力を入れています。専門的で種類が多く分かりにくい本格包丁を、家庭でも使ってもらえるようにデザインしたのが、パン切り包丁を入れた基本の3本。毎日使うものだからこそ、シンプルで分かりやすく使い勝手が良いものを選んで欲しいという思いから作られました。
写真 太田拓実
左から、パン切り包丁240mm、万能包丁170mm (三徳)、万能包丁125mm (ペティ)。シンプルなデザインだからこそ、それぞれの特徴がよく分かります。パン切り包丁の良さを実感していただけると、万能包丁も、と揃えてみたくなるタダフサの基本の3本。3つ揃うと、どんなものを作ろうかと包丁を主役に料理が始まりそうですね。全て両刃ですので、家族みんなが使いやすい心遣いが嬉しいです。
暮らしの中で愛着を持って、ストレスなく使える包丁をという思いを込めて作られたのがsumikamaの包丁。kasaneという名前は、日本古来の美しい配色「かさねのいろめ」を由来に、四季や日々の時間の重なり、様々な「かさなり」を通して毎日の暮らしが豊かになるようにという願いが込められています。
sumikamaもパン切り包丁、文化包丁、ペティナイフの3本セットをご用意しております。長時間使っても疲れにくく、女性でも使いやすいことにこだわり作られたsumikamaのkasaneシリーズ。毎日使うものだからこそ、自分の手に馴染むものを選びたいですね。
▼詳しくはsumikamaのよみものをご覧ください
どちらも使い勝手はもちろんのこと、それぞれのライフスタイルに溶け込むようにと願いを込めて作られているからこそ、優しく親しみを感じるものになっています。
皆さんの暮らしに合わせた一本で、パン生活を変えてみませんか。
▼包丁工房タダフサ パン切り包丁240mmの商品ページはこちら
▼sumikama kasane パン切り包丁の商品ページはこちら