PETARI(ぺたり)のShallow Potは、三重県四日市の「陶板料理」という、陶器製の板を使って調理する料理からヒントを得て作られました。こだわりのポイントがたくさんあって、文章でご紹介すると長くなってしまうので、箇条書きに。古くから伝わる歴史から紐解いた形状の平鍋です。
見て使って美しい
・フタを逆さまに収める形状で、フラットにスタッキング収納が可能に。
・取手のない美しいリムと浅めの形状は、食卓にそのまま運べる器になる。
美味しく作れる
・蒸す、煮る、炒めるなど料理の幅を広げてくれるアイテム。
・沸騰時の泡が小さいので、煮込んだ時の煮崩れも防止してくれる。
・本体とフタのリムが密閉してくれるので鍋内部の気密性が高くなり、食材の旨味を逃さない。
便利に使える
・高品質なペタライトを使って、耐熱性能も抜群。
・高い蓄熱性、耐久性、においや汚れのつきにくさや手入れのしやすさが特徴。
・人体に悪影響を及ぼす危険性のある鉛・カドミウムを一切使用していない。
・フタをしたままオーブン調理や、電子レンジでの使用も可能。
製造は1932創業の老舗のメーカー、銀峯陶器株式会社。国内の土鍋製造の8割を占めるほど高いシェア率を誇り、原料の選定から製土、釉薬の調合、成形、施釉、窯で焼き上げるまですべてを自社工場で一貫生産を行っており、原料には、世界中から原料から選び取った、耐熱性能の高い高品位のペタライトを使用。高い耐熱性や蓄熱性、耐久性、においや汚れのつきにくさや手入れのしやすさを実現。加工も一つ一つ手作業で仕上げています。成形には、動力(ローラーマシン)と圧力鋳込みを使用。簡単に欠けることのないような形状を実現し、レストランでのハードな使用にも20年耐えうるほど堅牢さが特徴です。
日本のものづくりに興味を持っていて、三重県四日市の陶板をモチーフに作られた平鍋という点から以前からPETARIが気になっていたというスタッフ。一人暮らしやマンションなど、狭くて収納の少ないキッチンでも様々な料理が楽しめるPETARIのShallow Potを実際に使ってみたからこそわかる良さをレビューします。
スタッフM「都心の狭いマンションに暮らしているので、様々な暮らしの道具に興味はあれど、その全てを揃えるのは収納的にも難しい。だからこそ、ひとつで何通りにも使えるものや、現代の暮らしに合うようにアップデートされているものをなるべく選ぶようにしています。普段からお料理にも使えながらも、特別なシーン、例えばお取り寄せやふるさと納税でゲットした新鮮な現地の食材で鍋を囲んだり、友人を家に招いてホームパーティーをしたりする時にも勝手の良いお鍋があったらいいなと思っていました。そこで目をつけたのが、このPETARI。見た目のお洒落さと、たくさんのお洒落で凝ったレシピに憧れを抱きつつ、料理のレパートリーやお手入れまで含めて自分の生活に馴染ませられるだろうか?というのは一つの疑問でした。
まずは色とサイズをどう選ぶか?
まずは色とサイズを選ぶところから始まります。まず気になるのは色。海や山といった豊富な自然に恵まれ、農業・漁業が盛んな三重県は、海との距離が近いことから、様々な資源が豊富で、実はPETARIの色は三重県の岩石の色味をモチーフに開発されたオリジナルカラーなのです。
上から火成岩、炭黒、泥岩
カラー
・炭黒:シックなブラックで、熊野市、七里御浜の端にある鬼ヶ城の麓にそびえる荒々しい岩肌の色味を再現したカラー。焼き締めた炭のような奥行きのある黒です。
・泥岩:柔らかなグレー。県北部に位置する鈴鹿山脈には、火山物質や泥岩など陸源砕屑岩が分布しており、泥岩とは主に海底や湖沼底に堆積した泥が固まったもの。そのしっとりとした深海のような神秘的なカラーを目指しました。
・火成岩:クリーム色のようなベージュ。東紀州地域で見られる約1500万年前の巨大カルデラ火山活動で生じた火成岩の色、質感をモチーフにしています。何層にも重なった深みのある色合いを再現するのが難しく、試作を繰り返したどり着いたカラーです。
サイズ
24cm:炭黒・泥岩・火成岩
30cm:泥岩・火成岩
ZUTTOでは現在、サイズによって取り扱い色が異なります。炭黒は焦げや汚れが気になりにくい、泥岩・火成岩はそのままキッチンに出しても重たくならない、PETARIらしい色合い。炭黒をご希望の方は24cmのみですが、泥岩・火成岩をご希望の方はサイズが選べます。
24cm:1〜2人分の料理におすすめのサイズ
30cm:3人分以上の料理におすすめのサイズ
温かみのある色合いが好みなので、今回は火成岩をチョイス。24cmと30cmと迷って、今は2人暮らしなので24cmを選びました。
スリムな見た目と、クリームベージュのような色合いが本当に可愛い!日本の白い土鍋にありそうな雰囲気もありつつ、洋風のお料理にもすごく合いそう。届いて早速使ってみることにしました。
まず試したのは、朝ごはん作り
お洒落なレシピは、PETARIがたくさん出してくれているので、まず試してみたかったのが"シンプルな朝ごはん作りにも活用できるか?"という点。フレンチトーストとスクランブルエッグ、ソーセージを一緒に焼いてみたらどうだろう?と興味本位でした。火をかけて熱を持つまではそこまで長くなく、じんわり温かくなっていく印象。鍋としての使い勝手は申し分なく、しっかり焦げもつくし、ソーセージもカリッと焼けました。
見た目は良くないですが、ずっと温かいまま食べられて感動!
何よりサーブした時の蓄熱性には感動しました。家族の前に「どうぞ」と出すと、人気レストランのハンバーグのように、ジュワーと音を立てているんです。食欲をそそる香りと音は、思っていた以上に満足度を高めてくれました。個人的には、自分の朝ごはんが蔑ろになりがちな忙しい父母や、中高生のいるご家族にすごくいいんじゃないかなと思いました。
中学生高校生は自分の身支度や部活動の朝練で精一杯で、家族揃って朝ごはんを食べられないこともありますし、両親が仕事をしていると帰りが遅い時に作り置きしておくこともしばしば。陶板で温められた料理は、電子レンジで温めたものに比べて芯までふっくら暖かく、表面はカリッとして、やはり美味しいです。ちなみにPETARIもレンジが使えますので、まだ火を使わせるのが怖い場合はレンジから始めてもいいですね。
室温にもよりますが、この時は撮影後10分くらい経ったあとも料理から湯気が出ていました。
バターを使った後の焦げは?
素敵な色合いのお鍋ですが、次に気になるのは焦げて"素敵な鍋の見た目が悪くなってしまわないかどうか"。実際に使った後に洗ってみたのがこちらです。バターを使って、焦がしてしまったのですが、スポンジで軽く洗っただけでここまで綺麗になりました。スルッと取れるので、普段鉄フライパンの焦げをたわしでゴシゴシしている身からすると驚き。特別な釉薬を使っているからと言いますが、すごいです。
焦げが張り付いてしまった部分は、正直普通に使う分にはそのまま残してもいいかなと思ったのですが、コラムのために重曹で焦げ落としにトライ。水1カップに対して大さじ1の重曹を入れて、煮立たせ、冷めてから水を捨てずに中性洗剤とスポンジで洗います。そうするとこの通り新品のように元どおり。
最後に試してみたのは、"鍋としてどのように使うことができるかどうか"。30cmのサイズをすき焼きを始めとするお鍋料理に使ってみることに。初めにすき焼き肉を焼いたのですが、柔らかく焼けて、油をたくさん使わなくてもお肉が張り付くことがなく、よかったです。(油が周りにはねないよう、火は強くしすぎない方がいいと思います。)
今回使ってみて、見た目の良さだけでなく、"日常の様々なシーンで活用したくなる"ような鍋という点がわかって本当に良かったです。PETARIは公式レシピがたっぷりあって、次の週末にこの料理を作ってみようかな、今度ホームパーティーを開いてこんな料理を振る舞ってみようかな、などと、新たな視点が生まれ、生活が豊かになる道具なのだと思います。」
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