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経年変化を楽しみたい、味わい深いフルレザーバッグ

 

バッグにお財布にカードケースなど、
革のアイテムを好んで選ぶ方は多いですよね。
今回は基本に立ち返り、革とは何かという
ことを学びながらその魅力に改めて迫っていきます。

 

私たちが「革用品」と呼んでいるものの中には
様々な「革」が存在することをご存知ですか。
革の種類、加工の種類によって様々です。
基本的な革の種類の特徴を見てみましょう。

【牛革】
革製品の中で最も多いのが牛革です。牛肉の供給量が多いこと、
また革製品として使用可能な範囲が大きいこと、頑丈さが
理由としてあるようです。月齢や性別などによって細かく
識別され、作られる製品によって使用する革の種類を
選ぶことが出来るのも牛革の強みです。


【やぎ革】
牛革と比べて手触りがしなやかで、かつ強度があることから
薄いものでも耐久性が高いと言われています。
しっとり、ぷっくりした革で持ちやすく、手袋の素材としても
用いられます。


【豚革】
豚革は日本国内で自給出来る唯一の皮革です。軽く、表層の
密度が高いため摩擦に強いという特徴があります。
3つの毛穴が革を貫通しているので、通気性に優れており、
その利点を活かして靴のインナーとして使用されることも
多いのだとか。


【馬革】
繊維構造が粗いために革の中では強度が低い馬革ですが、
柔軟性が特徴で洋服に用いられてきました。
しかし、希少性の高いコードバンと呼ばれる革は繊維が
緻密で牛革に比べ2-3倍の強度を持つと言われています。
コードバンは硬質な手触りで、美しいツヤが生まれます。

 

 

革は丈夫で長く愛用出来る素材として知られていますが、
そもそもなぜ革は丈夫なのでしょうか?


<皮構造による丈夫さ>
実は皮構造に秘密があるのですが、動物の皮は3層構造になっています。
1.表皮層(毛部分)
2.真皮層(コラーゲン繊維)
3.皮下層

加工され「革」となるのは2の真皮層のみです。
コラーゲン繊維の真皮層は更に「乳頭層」と「網状層」に分かれており、
それぞれ細い繊維と太い繊維が複雑に入り組んで
絡まって出来ているために丈夫なのだとか。


<部位別、革の特性の違いによる丈夫さ>
肩は固く、お腹まわりの革は薄くて柔らかい。
そういった部位の固さ、柔らかさに加え、
革の性質として、繊維の流れに沿っていると伸びやすく、
逆に逆らっていると伸びにくい、ということがあります。
革製品を作る上で、どの部位をどのように切りどう縫い合わせる
かによっても革製品の強度は大分変わります。


素材としての皮がもともと持っている強度に加え、
なめしによって得られる更なる強度や柔軟性、
そして革製品を手掛ける職人の、革に対する知識・知恵の
深さによっても革の寿命が違ってくるのですから
なんとも興味深いものです。

 

 

 

さて、以上の革豆知識を踏まえ、話をレザーバッグに転じます。
といいますのも、革製品を持つ上で最も革の良さを楽しめるのは
バッグではないかと思うのです。
その理由としては、

・だんだんと馴染むから持ちやすい
・大きい面で見た目の変化を楽しめる
・自分が育てる感覚


使用する時は常に手に触れていて、かつ太陽の光も存分に浴びる。
触れて楽しみ、見て楽しみ、そして経年変化が早い。
靴ほどは汚れませんので、ケアもしやすいですし、
コーディネートのアクセントになるアイテムとして重宝します。


また、革がもともと持つ特徴として、「剛性」というものがあります。
剛性とは、曲げたりねじ曲がったりしても形が変わりにくいことを指します。
革は柔らかく馴染んでいくものなのに、剛性があるとは驚きですが、
馴染んでいくこととは別に、革は元の形に戻ろうとする性質があるために
適切に扱っていれば美しい形を保つことが出来るのです。
持ちやすい柔軟性と美しさをキープする剛性が備わった革は、
ものを入れて日々持ち運ぶバッグでぜひ楽しんでください。


そしてもちろん、革だからこそのデメリットもあります。

・重い
・雨の日は使えない
・メンテナンスが必要


革にはメンテナンスが必要だということに関しては、人によっては
メリットにも挙げた「自分が育てる感覚」とイコールです。
定期的に革の状態をチェックし、ホコリ取りや保湿することを
面倒に思う方には革製品は向きません。
メンテナンスを行うことを楽しみに思う方であれば
革は自分が手をかけた分だけ美しく変化するものです。


レザーバッグのメリット・デメリットを理解した上で、
それぞれ特徴のあるレザーバッグブランドをご紹介します。

 

 

 

FUKURO2wayサークルショルダーM

REN(レン)では、
「バッグはユーザーが使用したときに完成するもの」との考えのもと、
持っていることを忘れさせるほどに、人の身体にフィットする
バッグをつくっています。その持ちやすさを作り出しているのは、
素材の特性を見極めて吟味されたフォルムと、軽くて柔らかで、
手触りの良いレザーへのこだわりです。

 

FUKURO2wayレジブクロM

REN(レン)オリジナルレザーのBARE(ベアー)は、
やぎ革を使用しています。くったりとした柔らかさや質感は、
牛革とはまた違う手触りの良さです。
山羊革の天然のシボを活かすために、最小限の染料とオイルで
シンプルになめされており、表面の自然なツヤと
美しいドレープが印象的なレザーです。

最初に手にした時から革が馴染んでおり、肩にかけると
ごわつきが全くなく身体にフィットし、非常に持ちやすいバッグです。

 

FUKURO2wayレジブクロS

こだわりの革の良さを存分に引き出すのがそのデザインで、
「FUKURO2wayレジブクロ」はその名の通り、
買い物した時に貰えるレジ袋をイメージしています。
ふっくらとした革を使用することで丸みが出てかわいらしい印象。
長さの異なる2本の持ち手がポイントで、それぞれをもう一方の
持ち手の中に通すことで、ワンショルダーバッグまたは
ハンドバッグの2通りの使い方が出来ます。
中身を入れて持った時が最も綺麗になるよう考えられた
デザインであることがうかがえますね。

 

FUKURO2wayレジブクロS

バッグ:REN/FUKURO2wayレジブクロS・トップス、ボトムス:ZUTTOオリジナル(近日販売予定)
帽子:CTH 1885/Tiffany Sr Panama Straw

 

 

トートバッグ スチルトン Brown

革のデメリットとして、「重い」ことを挙げましたが、
Tusting(タスティング)のバッグに使われているレザーは
非常に薄くて軽いものです。
バッグ表面を手で簡単にくしゃっと出来て、少し驚くほど。
通常高級靴のライニングとして使用される、シューレザー、
イタリアン・カーフを素材としていることが軽さの秘密です。
シューレザーは抜群の耐久性を誇るので、薄くても丈夫です。
表側に使われる革表面はベジタブルタンニングとアニリン染めが
施されており、ナチュラルワックスとストーンポリッシュで磨いた後に
シワ加工を施すことで艶々とした光沢感を見せ、手触りは滑らかです。

 

ワーウィック バッグ Black

Tusting(タスティング)のバッグはもともとツヤがあり、独特の細かいシワ
が入っていますが、使用を重ねるとそれらが更に増してきて革特有の
くったり感が生まれます。革はふっくらというより、どちらかというと
シャープな印象。非常に薄い革だということ、そして内側にライニングが
張ってあるので外側から触ってもすべすべ、シャカシャカです。

 

バイソントート Turquoise

使いやすさのTusting(タスティング)。
ここでいう「使いやすい」とは、バッグデザインの機能性とは別に
革が持つ「軽くて柔らかい」ことを指しています。
トートバッグのように大きめのバッグは、革自体が重い場合
中に入れる荷物の重さと相まって、持ち運ぶのも辛くなってしまいがち。
荷物が多い人や、仕事バッグをお探しの方には革が軽い(バッグ自体が軽い)
ものが結局は使いやすく、長く愛用するものとなるのでおすすめします。

 

 

2WAYバッグ Natural

タンニンなめしを施しているCI-VA(チーバ)のバッグは
美しい経年変化が魅力です。
タンニンなめしは、一般的なクロムなめしに比べてメンテナンスが大事ですが、
手をかけた分だけ変化しやすい革ですので、革の状態を気にかけて
あげてください。

 

ショルダーポーチ Natural

染色していないナチュラルカラーは特に、太陽の光や手で触ることで
色が濃く、まさに「飴色」になっていきます。
シボ(革表面の凹凸としたシワ)を活かした革使いなので、
使ううちにシボにも色が加わりまた違った表情を見せていきます。

 

2WAYバッグ ミニ Black

ブラックは年月を経るとツヤと光沢をまとい、シックで大人っぽい
雰囲気へと変わっていきます。

 

CI-VA/巾着ショルダー Cuoio

バッグ:CI-VA/巾着ショルダー Cuoio・トップス、ボトムス:ZUTTOオリジナル(近日販売予定)

 

CI-VA(チーバ)の革はふっくらと厚みがあり、丸みをもたせた
優しい雰囲気です。バッグを持つとコーディネートは一気に
女性らしく上品に仕上がります。

 

 

【使用の注意事項】
革は日々の使い方、そしてメンテナンスでその美しさと寿命は
全く変わってきます。
意識するだけでも違いますので、ぜひ正しくお使いください。


・使ったら、乾拭き
玄関先に布またはブラシを置いておき、帰宅したらバッグや靴を
軽く拭く(ブラッシングする)習慣を付けると良いようです。
付いたほこりはその日のうちに落とすことで汚れが定着することを
防げますし、革の呼吸を妨げません。


・1日使ったら1日休ませる
重い荷物が入った状態で1日使ったレザーバッグ。革の性質である
「元に戻ろうとする力」を働かせ型崩れを防ぐためにも、
中身を全て出して休息させる日を設けてください。
靴と同じで、複数をローテーションして使うことが長持ちのコツです。


・雨の日は使わない
加工によって雨でも使える革は存在しますが、ZUTTOで取り扱いの
あるものは雨の日にはおすすめしません。
革が水を吸うとシミになり、場合によっては堅くなり型崩れを起こしてしまいます。


・保管時は湿気に注意
ビニール袋に入れて保管してしまうと湿気がこもりカビや臭いの
原因になります。バッグの中には紙を入れ、形を整えて布製の袋の
中に入れて、通気性の良い場所で保管してください。
保管中、たまに袋から出して陰干しするとなお安心です。

※バッグの中に入れておく紙は新聞紙が適しています。
湿気を適度に吸うことと、インクの臭いが虫よけ効果もあるためです。
しかし、インクがバッグ内部に移ってしまう可能性があるので、新聞紙を
別の紙や布に包んでから使用してください。

 

 

【TAPIR(タピール)を使ったお手入れ】

革小物や靴のメンテナンスグッズが揃うTAPIR(タピール)は
ミツロウやオレンジオイルなど100%天然の素材で出来ています。
開発者の、「自分の大事な革製品に使いたいワックスがない」という
想いから生まれました。

レーダーフレーゲクリーム

レーダーフレーゲクリーム

伸びがよく、使いやすいクリームタイプの保湿剤です。
少量を取り柔らかい布につけて伸ばしてください。
柑橘系の良い香りで革のお手入れがさらに楽しくなりますよ。

 

皮革用防水スプレー

皮革用防水スプレー

防水スプレーは、水だけでなく汚れ防止にも役立ちますので、
とにかく綺麗に使いたい方は定期的にお使い頂くことをおすすめします。
バッグから20-30cm離してスプレーし、その後軽くブラシをかけてください。
ただし、防水スプレーによって革をコーティングしますので、
当然その効果を保っている間は経年変化しづらい状態です。
経年変化を存分に楽しみたい方は、防水スプレーは梅雨時期のみに限定するなど、
変化の求め具合で使い分けても良さそうです。

 

 

 

フルレザーバッグの魅力、伝わりましたでしょうか?
革はどうしてもお値段も張りますが、手をかけた分だけ美しく変化し
かつ丈夫で長持ちする素材というのは他になかなかありません。
太陽の光にあたり肌に触れ、革を感じながら経年変化していく様子を
見ているとどんどん愛着が湧いてきますし、持っているだけで
嬉しくなる自分だけの「特別」になります。
たくさんは必要ありません。
ずっと使いたいと思えるこれ、というものを見つけてください。

 

 

REN(レン)

 

Tusting(タスティング)

 

CI-VA(チーバ)

 

投稿者: 丸山 日時: 2016年04月23日 11:00 | permalink

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